月刊ココア共和国 (電子本&紙の本) について
☆9月号☆ (2023.08.28)
目次
●今月の1行
雲野くじら
●招待詩
渡辺めぐみ「共生区」
真土もく「霧」
藤野 栞「みにくい実」
滝本政博「何処にいるのですか」
能美政通
「パンダタオルをリプレイスにいってよかったね」
●招待エッセイ
瀬崎 祐「話者は誰だ?」
望田しんじ「ココア共和国の漫画が読みたい」
●詩
佐々木貴子「台本」
●9月号投稿詩人のみなさんへ
秋吉久美子
いがらしみきお
●投稿詩傑作集Ⅰ
栫伸太郎「海のつづきの」
田中傲岸「詩論」
きむさん「ぼくがうさぎだったころ」
渋谷縷々子
「混線、インターネット、魂あるいは世界」
風巻けんず「母娘」
二月「嫉妬」
澪沢 澪「詩役所」
西藤そう「つくりて、緑の味」
雲野くじら「カマキリ伯爵が言うことには」
熊野ミツオ「ギリシャ」
冬崎霧雪「おそうじおばさん」
木崎善夫「AIタクシーと教授」
西川真周「ピストル看護師少女」
あさとよしや「決闘」
吉岡幸一「焼き鳥屋の火男」
●4コマ詩
いがらしみきお「はらはらする」
伊藤テル「貴方の人生にとって」
まほろばしじみ「お知らせ」
佐々木貴子「余命」
●投稿詩傑作集Ⅱ
岩佐 聡「父親と精霊」
林 やは「流動」
高橋ミケ「情報の氾濫」
水沼エリオ「明日世界が終わるなら」
彼誰ミシ「紫陽花の黒さの中に」
夕空しづく「延命」
入間しゅか「私の指紋主義」
嵯峨霜降「しりたくない」
道森祐輔「鬼」
三舟いと「アイスクリームのこと」
山下真里奈「動画」
KH「お好み焼き」
朱泪みね「風」
七草すずめ「大豆ミート」
南雲薙「初恋」
京のふじ「器」
●エッセイ
佐々木貴子「夏休みが終わらない」
●投稿詩傑作集Ⅲ
多田隈倫太
「綺麗事は卑屈で窮屈なのかもしれない」
乙間針璃「幽体遊泳」
近藤太一「半額シール」
井上懸名「野菜がきらい」
中嶋凉香「透明人間」
加藤雄三「老害と原子力」
高平 九「それは降りのエレベーター」
みずぬまけいだい「ちいさな花」
水原月「リングワンダリング」
永井貴志「蟻」
あたらしみな「さかむけ」
丘の紫陽花
「30年ほど頑張った藁人形を辞めました」
あおぞらかえる「命」
●投稿詩からの想い
秋亜綺羅
あきは詩書工房では、2020年4月1日に月刊詩誌「ココア共和国」を創刊号として、フィックス版と紙の本で刊行しました。ゲストや編集同人による詩、エッセイなどを中心に、詩の理論と方法論を追究しています。
また全国から詩の投稿を募集し、素敵な投稿作品をたくさん掲載していきます。
「ココア共和国」への投稿詩は同時に、2023年12月31日に締め切られる「第4回いがらしみきお賞」「第4回秋吉久美子賞」へ応募されたものとみなされます。20歳未満の方はそれらに加え「第9回YS賞」の3つの賞に応募したことになります。
「月刊ココア共和国」 電子本の発売は各ネット書店より。275円(税込)。ココア・ショップでもお求めになれます(PDFダウンロード版)。
紙の本はココア・ショップまたはAmazonで販売しています。
4月号は3賞受賞特集号となり990円(税込)。
▼以下は電子版のみに収録 ❤
●投稿詩佳作集Ⅰ
小沢浩太郎「妻と私の新しい生活」
胡雪「詩とスパイとスパイスと」
中林 翼「中途植物」
日埜静香「蚊」
入山夜鷸「黄色い午後」
紺野 真「夏と光」
柊「僕らは確かに友達だった」
茉莉亜・ショートパス「三角形の感情」
池戸則子「ありがとうの言葉」
物部木絹子「カケラ」
山羊アキミチ「残酷図鑑」
高山京子「京都物語」
メンデルソン三保「『まだ』の先」
東京花束「光線」
小林りおか「さつまいもと星」
まちだちづる「無辺際のあなた」
秋山成美「旅人」
河上 蒼「イエロー」
田村全子「ウキウキの後」
藤井ひろ「UFOの彩り」
裏路地ドクソ「バースデーケーキ」
電気こうたろう「生者」
化野道夢「代入」
千田美咲「時間の降る町」
西岡俊貴「惑星族」
山内優花「ぶらんこ」
でおひでお「だから恋人たちは」
南崎実穂「配信前夜」
一色向日葵「関係ない処分」
角 朋美「NEWSの看取り」
福渡美亜「雷」
あのはしいつも「さんさストリートで君と」
なとふむら「同じ夢を見た」
刹那「トリプル・ペイン」
●エッセイ
佐々木貴子「童謡について③」
●投稿詩佳作集Ⅱ
新道絵馬「迷走」
英田はるか
「オータニサンがすごいことをした日も、ボクは」
和本果子「私の小鳥」
佐々木あさひ「ねっ、」
こやけまめ「あんこのルール」
こひもともひこ「かんじるたんか」
くれこうへい「アメリカバイソン」
卯野彩音「余白の世界」
麦原アリノス「夜、眠れない子供たち」
鈴木日出家「強がり」
杜 圭一「猫しかいない島」
くすりはみがき「贄の夢」
こえちた「月は知っている」
伽戸ミナ「逃げてるには遅い」
川嶋ゆーじ「あの夏、一番輝いた火花」
彩悠「幸せ」
レオン「小さなしあわせの色」
森谷流河「首縄」
笠原メイ「酔いどれ詩人の帰り道」
八大智行「ハサミ」
妻咲邦香「色鉛筆は12色だと思う」
高橋克知「アカバスが走るとき」
澁田 粋「雨ふりの空へ捧げたい」
こういち「わたしの幸せと世界平和」
蒼ノ下雷太郎「窓から見える一番星」
桐沢もい「嗚呼、ビジネスマン大合奏!」
永沢こころ「貝殻の歌」
魚群探知機「戦争」
桑田 窓「招待状のように」
荒木章太郎「エゴイスト」
久田高一「雨宿り」
●エッセイ
秋亜綺羅「完璧な暗闇のなかで目をつむる」
●投稿詩佳作集Ⅲ
八葉ねざめ「腕まくら」
鈴木空来「変わらない日々」
弓 リツ「わかんなくて いいですか」
にごび「球形の休憩」
へちゃ「最終電車」
佐藤由芽「忘れないための詩」
篠岡 弘「時を尋ねる人」
竹井紫乙「四角」
湯村りす「スコティッシュフォールド」
Yuda.222「夏の群青」
宮園伊雪「記念日」
水カイト「お求めは」
佐倉 潮「夏の葬送」
ひなた「のり弁」
竹津健太郎「相談室」
杉本カニ「道中」
檸檬「呼吸」
清水明美「お食事会」
λらんざつ「カメレオンのおなか」
井上璃乃「からだの中の水」
工藤哲椰「言い訳が足元に散らばる」
夢崎朔治「水面」
小春「遠くない未来」
水木なぎ「きゅうり」
小宮正人「だから……情けは相手の為ならず」
ゴロ「まわり道」
相原大輔「レインボーカントリー」
真城六月「マーガレット」
柳沢 進「アフォリズム」
酒部 朔「風が甘い」
池田玲亜「欠陥品が美しく輝いている」
<執筆者>
☆秋亜綺羅 (あき・あきら)
詩人。1951年生。宮城県在住。
詩集に『透明海岸から鳥の島まで』(思潮社・2012)、『ひよこの空想力飛行ゲーム』(思潮社・2014)、『十二歳の少年は十七歳になった』(思潮社・2021)など。エッセイ集に『言葉で世界を裏返せ! 』(土曜美術社出版販売・2017)。第22回丸山豊記念現代詩賞。
「ココア共和国」主宰。
☆佐々木貴子 (ささき・たかこ)
詩人。1970年生。宮城県在住。
2012年「詩とファンタジー」大賞。第26回詩と思想詩人賞。第7回びーぐるの新人。詩集『嘘の天ぷら』(土曜美術社出版販売・2018)にて第30回歴程新鋭賞。「ココア共和国」編集。
☆秋吉久美子 (あきよし・くみこ)
俳優、歌手、詩人。1954年生。
『十六歳の戦争』『赤ちょうちん』『妹』など主演多数。アジア映画祭主演女優賞、日本アカデミー賞優秀女優賞、ブルーリボン賞主演女優賞、モナコ国際映画祭主演女優賞など受賞多数。詩集に『いない いない ばあ』『C・U next tuesday』など。
☆いがらしみきお
漫画家。1955年生。宮城県在住。
『ネ暗トピア』『ぼのぼの』『BUGがでる』『3歳児くん』『かむろば村へ』『I』など多数。
日本漫画家協会賞優秀賞、講談社漫画賞、小学館漫画賞など。
☆渡辺めぐみ(わたなべ・めぐみ)
詩人。1965年生。東京都在住。
詩集に『光の果て』(思潮社・2006)、『内在地』(思潮社・2010)、『ルオーのキリストの涙まで』(思潮社・2014)、『昼の岸』(思潮社・2019)など多数。
前橋文学館賞、日本詩人クラブ新人賞、日本詩歌句大賞受賞ほか。
☆瀬崎 祐(せざき・ゆう)
詩人。1947年生。岡山県在住。
詩集に『窓都市、水の在りか』(思潮社・2012)、『片耳の、芒』(思潮社・2016)、『水分れ、そして水隠れ』(思潮社・2022)など多数。
個人誌「風都市」発行。中四国詩人賞、日本詩歌句大賞受賞ほか。
☆望田しんじ(もちだ・しんじ)
2002年生。島根県在住。
☆真土もく(まつち・もく)
詩人。2002年生。長野県在住。
第6回YS賞受賞。
☆藤野 栞(ふじの・しおり)
詩人。2006年生。富山県在住。
第58回岐阜市文芸祭入選。第2回丸山薫「帆・ランプ・鷗」賞優秀賞。
第8回YS賞受賞。
☆滝本政博(たきもと・まさひろ)
詩人。1959年生。愛知県在住。
第3回秋吉久美子賞受賞
☆能美政通(のうみ・まさみち)
詩人。1980年生。秋田県在住。
第1回いがらしみきお賞受賞、第1回秋田県短詩型文芸大会詩部門入選。
未来屋54字の文学賞入賞。
☆伊藤テル(いとう・てる)
詩人。1987年生。新潟県在住。
第2回いがらしみきお賞受賞、第15回「1ページの絵本」入賞 。
<編集後記>
皆さま、いかがお過ごしでしょうか。この編集後記、まさに台風7号による強風を窓の外に感じながら書いています。雨が音を立てて近づいて来ます! 全国各地、酷暑の意味を拡張したかのような2023年の夏。台風もやって来て、これではお盆の帰省も、何もかもが穏やかではありません。それにしても、突風の中にあっても鳴き続ける蝉たちの生命力の凄いこと。〝今鳴かなければ死んでしまう〟とでも言いたげな蝉の姿に、妙に心が重なるのは何故でしょう。〝今書かなければ(いつ書くのだ)〟と小さく生きる咄嗟の人の心持ちでしょうか。それとも過ぎ行くままに過ぎるしかない蝉の生命が、この編集後記を書く合間に果ててしまう可能性があるからでしょうか。夏もまたいろいろ思うところが多い季節。ココア共和国にも夏を主題にした投稿詩が多く寄せられていましたよ。ありがとうございます。
さて9月号の詩のゲストに渡辺めぐみをお招きしました。詩壇の最先端、しかもその中心で活躍している詩人です。言葉と言葉の呼応、その〈あいだ〉に色味や滲みを描き、それをつぶさに読ませます。緻密でありながら、浮遊と余韻を与える詩を寄稿してくれました。
そして続く詩のゲストは真土もく、藤野栞、滝本政博、能美政通。それぞれの詩の特性に表面張力を読むか、言葉に大きさを感じるか、世界がひっくり返る場に引きずり込まれるのか。いずれにしても読み応えがありますよ。
招待エッセイを瀬崎祐にお願いしました。エッセイを執筆いただいている最中に、瀬崎の詩集『水分れ、そして水隠れ』が、第19回日本詩歌句随筆評論大賞(詩部門大賞)を受賞! すばらしいですね。おめでとうございます。エッセイでは詩中の話者について優れた論考を寄せてくれました。詩を読む幅が広がりますよ。さらにココアからは望田しんじ。「エッ? そういうことだった!?」と、読者も投稿者も目から鱗が落ちる、落ちる、斬新なエッセイです。望田の視点で俯瞰するならば、書き手、読み手ともに詩の楽しみ方が変化するかもしれません。とても素敵なエッセイです。
4コマ詩にはいがらしみきお、伊藤テル、佐々木貴子。まほろばしじみが4コマ詩を今号も投稿してくれました。それぞれ、味わいの違う4コマ詩が並び、面白い。そのうち「4コマ詩人」と称されることもあるでしょう。その時は、わたしも張り切って挙手したいです。
9月号も秋吉久美子といがらしみきおから投稿詩への短評と「いいね」、齋藤貢からも「絶賛」を選んでいただきました。今号の傑作集には45篇(4コマ詩投稿を含む)、佳作集(電子本のみ所収)に96篇の詩が掲載となりました。
そして今号の秋亜綺羅の「投稿詩からの想い」は格別です。文字どおりと言ってよいそれらがまたさらに明確に言及されています。どのような詩評においても、詩論が自ずと見え隠れするのは当然と言えば当然のことですが、今回の「投稿詩からの想い」は、詩評を交えて展開する秋亜綺羅の詩論です。ぜひ、多くの方に読んでいただきたいです。この原稿を読んだ時、思わず寺山修司『戦後詩―ユリシーズの不在』が脳裏を過ぎりました。正直なところ、高3コースの投稿欄・選者の寺山修司と秋亜綺羅の出逢い、それ以降の様々を踏まえたとしても、寺山修司の系譜で「ココア共和国」が語られることを願わずにはいられない、というのがココアの選考、編集に携わっているわたしの想いです。寺山修司没後40周年、5月号から動き出した「投稿詩からの想い」。愚直ながらも、思っているだけじゃダメだと考え、活字にします。それでは12月3日(日)、仙台で!
毎月の投稿、期待しています。
(佐々木貴子)
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