​月刊ココア共和国 (電子本＆紙の本) について

☆​３月号☆ (2024.３.１）

​＜執筆者＞

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☆秋亜綺羅 (あき・あきら)
詩人。1951年生。宮城県在住。
詩集に『透明海岸から鳥の島まで』(思潮社・2012)、『ひよこの空想力飛行ゲーム』(思潮社・2014)、『十二歳の少年は十七歳になった』(思潮社・2021)など。エッセイ集に『言葉で世界を裏返せ! 』(土曜美術社出版販売・2017)。第22回丸山豊記念現代詩賞。

「ココア共和国」主宰。
 

☆佐々木貴子 (ささき・たかこ)

詩人。1970年生。宮城県在住。

2012年「詩とファンタジー」大賞。第26回詩と思想詩人賞。第7回びーぐるの新人。詩集『嘘の天ぷら』(土曜美術社出版販売・2018)にて第30回歴程新鋭賞。「ココア共和国」編集。​

☆秋吉久美子 (あきよし・くみこ)
俳優、歌手、詩人。1954年生。
『十六歳の戦争』『赤ちょうちん』『妹』など主演多数。アジア映画祭主演女優賞、日本アカデミー賞優秀女優賞、ブルーリボン賞主演女優賞、モナコ国際映画祭主演女優賞など受賞多数。詩集に『いない いない ばあ』『C・U next tuesday』など。

☆いがらしみきお
漫画家。1955年生。宮城県在住。
『ネ暗トピア』『ぼのぼの』『BUGがでる』『3歳児くん』『かむろば村へ』『I』など多数。
日本漫画家協会賞優秀賞、講談社漫画賞、小学館漫画賞など。​

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☆佐藤龍一（さとう・りゅういち）

シンガーソングライター。1952年生。千葉県在住。
アルバム「10 Short Stories」（MIOTRON RECORDS・2020）など。

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☆中村不二夫（なかむら・ふじお）

詩人。1950年生。東京都在住。
詩集『ベース・ランニング』（詩学社・1979）、『鳥のうた』（土曜美術社出版販売・2019）など多数。詩論集『現代詩NOWⅠ』（土曜美術社出版販売・2021）ほか多数。
第1回日本詩人クラブ新人賞、第33回地球賞受賞。

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☆そとねこ

1965年生。埼玉県在住。

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☆藤野　栞（ふじの・しおり）
詩人。2006年生。富山県在住。
第58回岐阜市文芸祭入選。第２回丸山薫「帆・ランプ・鷗」賞優秀賞。
第８回ＹＳ賞受賞。

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☆能美政通（のうみ・まさみち）
詩人。1980年生。秋田県在住。
第１回いがらしみきお賞受賞、第１回秋田県短詩型文芸大会詩部門入選。
未来屋54字の文学賞入賞。

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☆真土もく（まつち・もく）
詩人。2002年生。長野県在住。
第６回ＹＳ賞受賞。

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☆滝本政博（たきもと・まさひろ）
詩人。1959年生。愛知県在住。
第３回秋吉久美子賞受賞。
詩集に『エンプティチェア』（土曜美術社出版販売・2023）。​

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☆伊藤テル（いとう・てる）

詩人。1987年生。新潟県在住。

第２回いがらしみきお賞受賞、第15回「１ページの絵本」入賞 。

＜編集後記＞

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　皆さま、いかがお過ごしでしょうか。ココア共和国３月号の発行です。昨年の今頃は、寒さと大雪でココア共和国編集室があるビルの水道が凍結し、断水するほどの厳しい冬でしたが、今年は全国的に寒暖の差が激しいようですね。今日は春の陽気と思える暖かさでしたが、明日は雪が降るのだとか。春が来るという、少しの安堵が能登半島地震で被災された方々の日々の支えや癒しとなるよう、願って止みません。
　さて、こちらココア共和国。春といえば、秋吉久美子賞、いがらしみきお賞、ＹＳ賞の受賞者決定の季節です。わたしは今年も〝春を告げる使者〟という役どころ。このように言うと聞こえがいいですが、３月号と４月号を並行して編集し、様々を同時に進める、実に慌ただしい春の使者なのでした。それはともかく、４月号は３賞受賞者特集号！　すごいことになりそうです。どうぞ皆さま、祝祭のご準備を。楽しみにしていてください。
　３月号の詩のゲストに、シンガーソングライターとして活躍する佐藤龍一をお招きしました。佐藤にはこれまでにもココアに詩とエッセイを寄稿いただいていましたが、このたびの詩「ある日詩は僕を置いてどこか遠くへ旅立ってしまった」も臨場感あふれる描写に語感のよさも加わって、読者の身も心も引っ張っていきます。詩に速度も、音量も与える佐藤龍一の詩を味わってくださいね。
　さらに詩のゲストに藤野栞、能美政通、真土もく、滝本政博が続きます。藤野はタイトルの「鳥肌」には直接触れずに、視線と体温を炙り出して読ませる秀作を寄稿してくれました。能美は平仮名１文字をタイトルに、文学も巻き込んで詩でドリブルを試みています。真土は日常の輪郭の揺らぎ、そのものを読ませる散文詩。さらに滝本はカンツォーネ「'O sole mio」に重ねて読んでしまいたくなる恋愛詩を寄稿してくれました。それぞれ力作です。
　招待エッセイを中村不二夫にお願いしました。中村は詩誌「詩と思想」の元編集長で、著名な詩人のひとり。その中村が「現代詩の新しい力」と題したエッセイは、何度読んでも目頭が熱くなる内容でした。むさぼるように詩に動かされ、それを生きてきた詩人のエッセイです。詩の現在だけでなく、ココア共和国がどのような立ち位置にあるのか、詩の未来を言及していただきました。ありがたいことです。
　さらにココアからはそとねこが登場です。そとねこはココア共和国のカクテル・ポエム第１弾として12月３日に仙台で開催された「言と音が加速する午後」に参加しました。今回はあの形容し難い出来事の隅々までもレポートしてくれました。そとねこの詩人としての器が感じられる優れたエッセイです。皆さま、お見逃しなく。
　４コマ詩はいがらしみきお、伊藤テル、佐々木貴子。４コマ詩の投稿は、トウソクジン、まほろばしじみ、それからさとうしおみと続きます。この先、どこまで盛り上がるのか、何が起きるか分からない４コマ詩の未来も気になりますね。
　そして秋吉久美子といがらしみきおから投稿詩への短評と「いいね」、齋藤貢からも「絶賛」を選んでいただきました。３月号には秋吉久美子の「なんかこりゃいいね」もありますよ。傑作集には47篇（４コマ詩投稿を含む）、佳作集（電子本のみ所収）に83篇の詩が掲載となりました。多くの人に読んでもらいたいです。
　秋亜綺羅「投稿詩からの想い」も絶好調。投稿者の側から読んでも、初めてココア共和国を手にした人が読んでも、違和感なく楽しむことができる緻密なつくりになっています。秋亜綺羅の軽妙な筆致の中の鋭い視点から、わたしもいろいろ学んでいます。
　毎月の投稿、期待しています。　　

（佐々木貴子）