月刊ココア共和国 (電子本&紙の本) について☆11月号☆ (2025.11.05)
- akihashishokobo
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更新日:5 時間前

あきは詩書工房では、2020年4月1日に月刊詩誌「ココア共和国」を創刊号として、フィックス版と紙の本で刊行しました。ゲストや編集同人による詩、エッセイなどを中心に、詩の理論と方法論を追究しています。また全国から詩の投稿を募集し、素敵な投稿作品をたくさん掲載していきます。
「ココア共和国」への投稿詩は同時に、2025年12月31日に締め切られる「第6回いがらしみきお賞」「第6回秋吉久美子賞」へ応募されたものとみなされます。20歳未満の方はそれらに加え「第11回YS賞」の3つの賞に応募したことになります。
紙の本は770円(税込)。ココア・ショップまたはAmazonで販売しています。
4月号は3賞受賞特集号となり990円(税込)。
目次
●今月の1行
渋谷縷々子
●エッセイ
秋亜綺羅 「言葉って伝達の道具じゃないよ」
●長篇詩
能美政通 「二十三番目の素数」
●招待エッセイ
松井ひろか 「すべては影を描くように」
●11月号投稿詩人の皆さんへ
秋吉久美子
いがらしみきお
●傑作集Ⅰ
小笠原快 「かまぼこの子どもたち」
藤井ひろ 「さよなら町内会」
スナシ 「化石の僕」
百野虎子 「猫になりたい」
まだらめ三保 「空から降ってくるもの」
西岡 泉 「0が床に落ちていた」
あさとよしや 「物の怪サポート二十四時」
ツチヤタカユキ 「ver.」
麦原アリノス 「化け物が来る」
てづかみさこ 「メダカの学校」
刻風来音 「ようこそ、わがやへ。」
横山信幸 「ぴーぴーばっくしまーす」
加藤水玉 「鯵を捌く」
澄風柚空 「歩く」
藍原センシ 「新陳代謝」
聖良蝋月 「私」
中村ミロ 「みんな猫になる」
●4コマ詩
いがらしみきお 「ちゃっとじーぴーてぃー」
トウソクジン 「銀幕裏のエチュード」
虹乃ノラン 「心ころころ」
まほろばしじみ 「はにかみ」
●傑作集Ⅱ
ルキア 「おとなの境界」
みたこ 「たね」
吉岡幸一 「お誕生日おめでとう」
前田雪彦 「四角い太陽(マインクラフト詩集より)」
松本 徹 「ノウハウ」
小笠原啓太 「心」
木崎善夫 「新しい約束」
千花音 「眠り」
本間光葉 「怪獣」
テロッサ 「カラスが自殺をするのなら」
なるせ 「瑠璃子」
蝸牛 「ドローン」
オズのうろこ 「ほしいもの」
でおひでお 「会話」
ことり 「知らないまま」
才木イチロウ 「おやじ」
●リレーエッセイ
阿呆木種 「私のクラシック」
●4コマ詩
おきみしらが 「うちゅうじんと」
瀧 音吉 「離見の見(眯目鑑賞推奨)」
佐々木貴子 「紙一重」
●傑作集Ⅲ
うみの奈波 「バスプール」
坂本盟美 「落ちては跳ねるこの心臓の」
山下山彦 「足だけの人生」
髙橋奈々美 「私を映さない目」
高平 九 「スピーチ」
春咲 「ちきゅう人」
むきむきあかちゃん 「夢想」
ぺんぎん亭ぺんぎん 「豚汁の惨劇」
阿呆木種 「人間・滅亡・TIME」
ヨシダシヨ 「やめられないやめられるやめない」
ピオの父ちゃん 「蛾」
三刀月ユキ 「月といけす」
渋谷縷々子 「静かな叫び」
さいわん 「波に」
きむさん 「ぼくに欠けているものは」
森林みどり 「茱萸林」
道森祐輔 「拝啓」
●投稿詩からの想い
秋亜綺羅
▼以下は電子版のみに収録 ❤
●佳作集Ⅰ
こやけまめ 「シニフィアン」
砂歩 吟 「孤独(映画)」
月森うさこ 「ドッペルゲンガー」
秋月光輝 「羊と山羊と明順応(それはつまり病床胡蝶蘭社会)」
逃避行 「遺書」
池田玲亜 「諦観」
滝本政博 「酒は飲まない」
小倉俊太朗 「砂浜」
松井 「モモンガの話」
雲野くじら 「生焼け」
こはく 「この風を」
永井江樹 「わたしの中の小さなひと」
ダンゴムシ 「十全と不足」
太田ユミ子 「解体」
杉本 順 「網棚不要論」
まったりねずみ 「さびしさのわけ」
笠原メイ 「夏の待合室」
市原武法 「だからきみ」
さとうまなみ 「富士の山」
牛坂夏輝 「浄化された類似性」
千代原礼苑 「月夜の対話」
桃口 優 「渇望」
腹巻さしみ 「方向」
田村全子 「そういう人生もある」
浦城亮祐 「森の梟」
桑田 窓 「ファンタジア」
紺野 真 「ぺトリコールで思い出す」
淡雪うらら 「gift」
虹乃ノラン 「GIVE ME, your GOOD BYE.」
藤沢 恵 「【故 藤沢恵 儀】」
λ乱雑 「マーガリン・オレンジの海辺で」
●書評
佐々木貴子 「梁川梨里 詩集『蝶番』を読む④」
●佳作集Ⅱ
宮せつ湖 「月の爪」
花野誉 「光るごはん」
瀧 音吉 「十八池の畔で」
矢代レイ 「北の旅」
菅原 響 「支配の王様」
白瀬隆 「田舎町のバーテンダー」
きすげレコード 「あと、ミモザサラダ」
あきふかむ 「透明な記憶」
英田はるか 「背景 ネコのみい様」
山羊アキミチ 「営み」
かわのうみ 「手」
川嶋ゆーじ 「若葉の手紙」
ウロタンケツ・ケタ 「すうはあ」
七寒六温 「有刺鉄線」
Stella Bella 「あの日 確かに私たちがいた」
加藤雅水 「恋愛標本の分類学」
菊池静緒 「椅子田日記抄二」
依夢 「きみのうろこは水色で」
樫木佐帆 「優しい繭」
ゆるり 「透き間」
夜宵メライ 「ただ月を見る」
池朶真太朗 「哀しい蛾」
山下重人 「くまと昆虫」
とりいじじ 「月が出た」
廣石卓 「ソクラテスでもないくせに」
トチチ 「荷物を前に抱えないで」
柊織之助 「星が降る夜に」
蜃気ポト 「長ネギ」
石川ぼうず 「盛り場の地下にて」
水野惑 「綿の多項式」
山下真里奈 「砂漠の友へ」
●エッセイ
秋亜綺羅 「人は何のために生きるのか」
●佳作集Ⅲ
木楯楯 「てるして」
空蝉 「貴方に捧ぐ有神論」
池戸則子 「小さい秋作りました。」
化野道夢 「わたしはひとりここにいる」
桑島明大 「告白」
たけしたゆみ 「原風景」
オオサキヒロヒト 「ポートレイト」
大島弥子 「オオカミの遠吠えを聴いた」
由乃 「産まれた日」
妻咲邦香 「日曜学校」
こういち 「夏の翼」
日野久志 「昨日」
蒼豆遥 「言の葉の数だけ」
蒼樹ほのお 「愉しくラクに」
鈍彩 「無装飾」
工藤哲椰 「生まれ付きの薄さは力強さ」
山雀ぐり 「帰郷」
木内のり 「ダイナミック・ファーザー」
郡司 譲 「小さな宇宙の軌道上」
みつる悠 「つなわたりな世界」
小野和也 「一生を共にする。ということ」
あおなゆみ 「私は是を」
ちよせもも 「やさしいくらげ」
結木うい 「毛穴」
翠羽 「九月三十日」
緒北くない 「愛とは」
あおぞらかえる 「期間限定」
ユキノカケラ 「あんぱん談義」
●秋亜綺羅写真館
●編集後記
佐々木貴子
●募集
第6回秋吉久美子賞
第6回いがらしみきお賞
第11回YS賞
詩の投稿募集規程
年間購読のお願い
<編集後記>
皆様、お元気でいらっしゃいますか。お待たせしましたココア共和国11月号の発行です。
前号で少し触れたことですが、9月以降、伊東市の市長とは似て非なる、わたしの経歴詐称ならびに詩作品無断引用掲載の書籍の発行・発売によって、現在も残念ながら、心身ともに弱っております。人生の一大事が日替わりメニューでのしかかり、佐々木貴子も遂に終わりかと、そう思わないでもないですが、何しろ本名で執筆活動しているので、それほど簡単に済まないわけですね。むしろ物書きの端くれとして、また編集者、出版者として、著作権法をしっかり学び、わたしの後進となるであろうココア共和国の多くの投稿者、読者の方々に正しい引用の仕方、著作権の意味するところを明確化できたらと考えています。没後70年どころか現存している詩人の作品をフリー素材と思って全文引用し、それを許す出版側の認識も問題化することでしょう。まず平板に考えても、学校教育現場で読書感想文に詩であろうがなかろうが、生徒が本文を全文引用してきたら、それは販売できるのでしょうか。
さて、経歴詐称のダメージは別にしても、何故そこまで佐々木貴子が著作権に拘るのかと読者の皆様は思うことでしょう。それは、そもそもわたしが詩人に憧れて詩を書き、初めて投稿し、初掲載となった時から「原稿料」をいただいていたからです。故・やなせたかし先生は原稿料をくださった。だからこそ、今はとても弱っていますが、それでもなお、ココア共和国に掲載になった投稿者に原稿料を支払えるよう、大プロジェクトを企画立案中です。
そして、紙面をとおして御礼を申し上げます。「今日の処方箋」とでも言うべきメールや、お手紙等々、ありがとうございました。一生、大切にします。
11月号は秋亜綺羅のエッセイで始まります。タイトルは「言葉って伝達の道具じゃないよ」。こうも歯切れよく、わたしの推しである秋亜綺羅が論述すると気持ちがいいですね。このエッセイを読むことで、新たに詩を書き始める人も多いことでしょう。
続いて第1回いがらしみきお賞受賞の能美政通の長篇詩。言葉に沈静も加速も与えてしまう詩人・能美政通の筆力が詩行から溢れています。
招待エッセイを松井ひろかにお願いしました。何年も前から、松井ひろかに憧れ、注目し続けていたのですが、ようやく念願かなってココアにエッセイをお願いできました。松井は若手実力派の詩人です。
今号の4コマ詩にいがらしみきお、トウソクジン、佐々木貴子。4コマ詩の投稿は虹乃ノラン、まほろばしじみ、おきみしらが、瀧音吉。4コマ詩の投稿用のテンプレートはココア共和国のホームページからダウンロードできます。詩の投稿と4コマ詩と毎月、両方を投稿できるので、ぜひ、どうぞ。
リレーエッセイは阿呆木種。9月号に執筆した、むきむきあかちゃんのご指名で、タイトルは「私のクラシック」。ココアの投稿者間のリレー形式で、前号のエッセイ執筆者が次の執筆者とタイトルを決めます。阿呆木種のレース編みのような筆致に研ぎ澄まされた感性を感じますよ。必読です。
11月号も秋吉久美子、いがらしみきおから投稿詩への短評と「いいね」、齋藤貢からも「絶賛」を選んでもらっています。傑作集には54篇(4コマ詩投稿を含む)、佳作集に90篇の詩が掲載になりました(電子版のみ所収)。寒くなってきたからこそ、11月号のココアも味わい深いはずですよ。
今号の秋亜綺羅の「投稿詩からの想い」には原稿料に関する言及もあります。ココア共和国の選者としての視点が詩に対する熱意とも読み取ることができます。ココア共和国としての今が、既に文学史の一部だということも忘れないでいたいですね。
毎月の投稿、期待しています。
(佐々木貴子)
<執筆者>
☆秋亜綺羅(あき・あきら)
詩人。1951年生。宮城県在住。
詩集に『透明海岸から鳥の島まで』(思潮社・2012)、『十二歳の少年は十七歳に
なった』(思潮社・2021)など。エッセイ集に『言葉で世界を裏返せ!』(土曜美術社出版販売・2017)。第22回丸山豊記念現代詩賞。
「ココア共和国」主宰。
☆佐々木貴子(ささき・たかこ)
詩人。1970年生。宮城県在住。
2012年やなせたかし責任編集「詩とファンタジー」詩部門大賞、第26回詩と思想新人賞、第7回びーぐるの新人。詩集『嘘の天ぷら』(土曜美術社出版販売・2018)にて第30回歴程新鋭賞。
「ココア共和国」編集。
☆秋吉久美子(あきよし・くみこ)
俳優、歌手、詩人。1954年生。
『十六歳の戦争』『赤ちょうちん』『妹』など主演多数。アジア映画祭主演女優賞、日本アカデミー賞優秀女優賞、ブルーリボン賞主演女優賞、モナコ国際映画祭主演女優賞など受賞多数。詩集に『いない いない ばあ』『C・U next tuesday』など。
☆いがらしみきお
漫画家。1955年生。宮城県在住。
『ネ暗トピア』『ぼのぼの』『BUGがでる』
『3歳児くん』『かむろば村へ』『Ⅰ』など多数。
日本漫画家協会賞優秀賞、講談社漫画賞、小学館漫画賞など。
☆能美政通(のうみ・まさみち)
詩人。1980年生。秋田県在住。
第1回いがらしみきお賞受賞、第1回秋田県短詩型文芸大会詩部門入選。
未来屋54字の文学賞入賞。
☆松井ひろか(まつい・ひろか)
詩人。1983年生。埼玉県在住。
詩集に『デラ・ロッビア・ブルーの屋根』(モノクロームプロジェクト・2017)、
『十六歳、未明の接岸』(七月堂・2021)、『半夏生』(七月堂・2025)など。
☆トウソクジン
1997年生。埼玉県在住。
☆阿呆木種(あほで・くさ)
2007年生。愛知県在住。
詩集に『堕落、みたいな』(私家版・2025年)がある。


