月刊ココア共和国 (電子本&紙の本) について☆10月号☆ (2025.10.10)
- akihashishokobo
- 9月27日
- 読了時間: 9分
更新日:5 日前

あきは詩書工房では、2020年4月1日に月刊詩誌「ココア共和国」を創刊号として、フィックス版と紙の本で刊行しました。ゲストや編集同人による詩、エッセイなどを中心に、詩の理論と方法論を追究しています。また全国から詩の投稿を募集し、素敵な投稿作品をたくさん掲載していきます。
「ココア共和国」への投稿詩は同時に、2025年12月31日に締め切られる「第6回いがらしみきお賞」「第6回秋吉久美子賞」へ応募されたものとみなされます。20歳未満の方はそれらに加え「第11回YS賞」の3つの賞に応募したことになります。
紙の本は770円(税込)。ココア・ショップまたはAmazonで販売しています。
4月号は3賞受賞特集号となり990円(税込)。
目次
●今月の1行
三刀月ユキ
●詩
秋亜綺羅 「現代の戦争」
●長篇詩
真土もく 「ストレージ」
●招待エッセイ
才木イチロウ 「熱中症候群」
●10月号投稿詩人の皆さんへ
秋吉久美子
いがらしみきお
●傑作集Ⅰ
ピオの父ちゃん 「線」
渋谷縷々子 「十二月生まれの私へ」
三島拓也 「風船だった」
才木イチロウ 「核心」
沈井丸竹男 「不動」
依夢 「はじまり」
ツチヤタカユキ 「Cream soda」
まだらめ三保 「物語になった人」
岩下真理華 「際の粗い別離について」
青葉夜 「反省文」
なぎ 「いきもの」
木内のり 「家族」
中村ミロ 「犬の冒険」
木崎善夫 「カテイの医学(4)」
スナシ 「100万年前の地球」
緒北くない 「わたしが風になったら」
柊 「真夏の夜の悪夢」
●4コマ詩
いがらしみきお 「おれ」
トウソクジン 「世界五分前仮説」
まほろばしじみ 「つがい」
虹乃ノラン 「嘘つきども、集まれ!」
●傑作集Ⅱ
風 守 「ノー・プロブレム」
浅木恵利沙 「そこにある」
美咲るえ 「ボクノキモチ」
多賀嶋 「袖の下」
イチモリモモコ 「ぴんくのおばけ(貧乏)」
トチチ 「百円」
化野道夢 「聞く耳も持たない」
葛原 兄 「空地」
むきむきあかちゃん 「アンハッピーランチ」
翠羽 「人工定義」
對馬知弥 「変な人」
宇治家有吾 「野郎はリアル」
とりいじじ 「四枚の カレンダー」
石井理俐彩 「完璧な人間」
雲野くじら 「罪な人」
三刀月ユキ 「お迎え幽霊」
チナ・スズキ 「きゅうり」
●4コマ詩
おきみしらが 「うちゅうじん」
八巻孝之 「赦しの時計」
佐々木貴子 「世界」
●傑作集Ⅲ
あち 「ため息」
高平 九 「ボクは宇宙人」
春風雑草 「キャベツ」
揺籃 歌 「うちゅうじん」
山下山彦 「君たちはただの人間」
繭中舞百合 「アポロ」
みやざきえみ 「まわる」
百舌鳥高明 「地震、雷、火事、便利」
きむさん 「九月はキャラメル色の靴をはいてやってくる」
檸檬 「普通 人間 目的地 そして カプセル」
腹巻さしみ 「原語」
瀧 音吉 「夢の中で」
山下重人 「鼻輪の奴隷」
菅沼亜由美 「ネット兵士の作り方」
夢野蝶 「また来ましたね、灼熱」
●投稿詩からの想い
秋亜綺羅
▼以下は電子版のみに収録 ❤
●佳作集Ⅰ
夏野りら 「耳殻」
森林みどり 「頼りない子ら」
川嶋ゆーじ 「お宝デイズ」
西岡 泉 「茶色い瞳の少女」
伊藤テル 「お手上げペンギン」
でおひでお 「天狗」
能美政通 「幻日」
藤沢 恵 「信じることにした」
夜空の月 「ただ生きてるだけ」
フェイまち 「私のうつ」
深田 良 「片隅」
宮せつ湖 「偽戯曲ルバイヤート事件」
田村全子 「コードネームかわはぎ」
吉岡幸一 「美しいアンコ」
滝本政博 「天気雨」
佐倉 潮 「DOOM Ⅵ」
たけしたゆみ 「自他」
ジンキントッシュ 「いま、地球が割れた」
鯖詰缶太郎 「そのバード、武器みたいな名前じゃないとダメですか?」
オダタマコ 「短い手紙うた」
風見瑪瑙 「信号機に飼われる金魚」
オズのうろこ 「秋が来る」
あおなゆみ 「リボンが似合わない!」
金森さかな 「エビフライから逃げろ!」
石川ぼうず 「BAR無控除にて」
福富ぶぶ 「喫茶店にて」
こやけまめ 「僕を土葬して」
角 朋美 「むめ子さんといっしょ」
菊池静緒 「椅子田日記抄十二」
夜明ユリ 「白いクレヨン」
●書評
佐々木貴子 「梁川梨里 詩集『蝶番』を読む③」
●佳作集Ⅱ
七寒六温 「師へ」
ウロタンケツ・ケタ 「ひろぽんX」
如月みつる 「魔法」
杉本 順 「なにもないところで」
花野誉 「花火を見なかったのか」
小高功太 「ロー〇の休日」
小川 流 「天然サブスク」
日野仙士 「現代恐竜」
英田はるか 「セイギのミカタ」
松本 徹 「旅人」
佐名田纓 「青空」
ぷ 「乙姫様の告白」
矢代レイ 「碧の眼」
田村きみたか 「詩と寺の関係」
ルキア 「青くて孤独な食卓の光」
虹乃ノラン 「僕らの調べ」
秋野なるみ 「七月の猫」
山根もなか 「ちょうちょ」
エスプレッソ 「à coucher (ア・クーシェ)」
桑田 窓 「四日目の三日月」
むし 「天逝く」
森田睦月 「みんな天使」
夕木秋空 「後世の蓮」
花野ひろ美 「小さな機械」
池田真太朗 「ペーソス」
百野虎子 「ルパンの恋」
三十水舟 「アトリエ・此岸」
八巻孝之 「透過する風景、その裂け目に立ちて」
●エッセイ
秋亜綺羅 「いつまでも著作権じゃないよね」
●佳作集Ⅲ
池田玲亜 「投影機」
松原紫穂 「やってきた 八月が」
夕空しづく 「夏夜の踊り場」
山雀ぐり 「バチュ」
麦原アリノス 「夏が煽動する」
言ノ葉ムイ 「どこかのほしで」
牛坂夏輝 「透明な器官」
笠原メイ 「アンチ多様性」
秋月光輝 「バカだから夏風邪に」
ぺんぎん亭ぺんぎん 「朝の戦闘」
有原野分 「夜の懐」
平松秀章 「「マリモ」なんて呼ばれて」
塚本このみ 「クリマトリアム」
工藤哲椰 「ありがとうだけは伝えたい」
ゆきりん 「永遠に」
あさとよしや 「わたしと金魚とディラン、ときどき半額の月」
山本葉月 「六歳童の正しい捕まえ方」
髙橋奈々美 「親しくなりすぎて」
永井江樹 「月夜」
朝霧凪歩 「国境線の街で」
みたこ 「ふり」
月森うさこ 「相聞歌」
自由一花 「ミラーボールみたいに」
工能エマ 「人間はみんな人生の劇作家」
一森キティ 「待合室で」
赤羽ひぃ 「味噌汁の話」
桑島明大 「ハッピーバースデー」
キツネノマゴ 「苦悩」
月越瑠璃 「厄介な電気信号と忘却について」
●秋亜綺羅写真館
●編集後記
佐々木貴子
●募集
第6回秋吉久美子賞
第6回いがらしみきお賞
第11回YS賞
詩の投稿募集規程
年間購読のお願い
<編集後記>
皆様、お元気でいらっしゃいますか。
ココア共和国10月号、編集、執筆中に不測の事態となりまして、読者、投稿者の皆様方にはとても申し訳ないのですが、発行が遅れることになりました。前号の編集後記では「生き別れの父」とのまさかの再会について述べました。その後は父側の親族の闇に挑み、腎不全末期の父の救出に……、という真っ只中、父の問題の他に2件の問題が連続発生……。5倍速で活動していると、出来事の頻度も増すのでしょうか。しかし今回ばかりはわたしの強化ガラス細工の心(自己申告)だけでなく身体にも亀裂が入り(どちらかというと心身二元論否定派ですが)、すっかり元の病人に戻りました。特に2件目の問題は伊東市の市長の学歴詐称疑惑と似て非なるものではあっても、わたし自身が経歴を詐称し、それを吹聴したかのような記述のある書籍が発行になったので、この著者と出版社を名誉毀損で訴えざるを得ない状況となりました。これは著者からの謝罪で済まされる問題ではなく、取材も確認もないまま虚偽の記載や詐称が平然と行われ得る「自費出版」というあり方そのものの根源に関わってくる問題でしょう。また評論を書く場合、詩の全文引用の可否や詩作品の著作権に対する版元の認識など、問うべきところは多々あります。また虚偽記載が別方向から問われることになれば、わたしの学歴の信憑性が損なわれ、学位剥奪の可能性もないとは言い切れません。大学院時代の学費(奨学金)を今もこの年齢で返済している中で……、それが発行、販売、流通されている。これ以上にないダメージでココア共和国の発行にまで影響してしまいました。読者の皆様、脆弱なわたしをお許しください。また「謝って済むこと/済まないこと」の違いや種類、意味も一緒に考えてください。
10月号のトップは秋亜綺羅。何を隠そう「わたしの推し」が〝秋亜綺羅〟なのです。ところで図書館や本屋の詩のコーナーにある、殆どの書籍が自費出版であることを知ったなら小中高大学生は詩人になりたいと思うでしょうか。わたし自身は商業出版として書籍を刊行する側の詩人兼編集者ですので(現在は弱っていますが)、正々堂々、推すべきものは推し、ひとりでも多くの読者に超絶技巧あり、実験あり、新鮮な抒情あり、という〝言葉の達人〟達の作品、すなわち現代詩の現在をココアに凝縮したい!
続いて第6回YS賞受賞の真土もくの長篇詩。皆様にはココアが始まった当初、真土がいかにあのYS賞選考の狭き門でセンスの光る筆力を発揮したのだったかを思い起こしていただきたいです。成長し続ける詩人にこそ、詩の将来を託したいですね!
招待エッセイはココアの投稿者の才木イチロウ。才木の隠れファンも多いかと思います。才木の文才がエッセイからも垣間見られるので、必読ですよ!
今号の4コマ詩にはいがらしみきおとトウソクジン、佐々木貴子。4コマ詩の投稿に、まほろばしじみ、虹乃ノラン、おきみしらが、八巻孝之。様々な試みが4コマの中で展開しています。4コマ詩、深いですよ。投稿規程はココアのHPをご覧ください。
リレーエッセイ、今号はお休みです。この企画はココア共和国に投稿している方々の間でのリレー形式のエッセイですので、ココア共和国編集室からのメールチェックを怠らないようにお願いします。
10月号も秋吉久美子、いがらしみきおから投稿詩への短評と「いいね」、齋藤貢からも「絶賛」を選んでもらっています。傑作集には53篇(4コマ詩投稿を含む)、佳作集に87篇の詩が掲載になりました(電子版のみ所収)。10月号のココアも絶品です!
今号の秋亜綺羅の「投稿詩からの想い」も各作品に踏み込み、読みの視点を明らかにしています。今号はポエムについても言及しているので、お読みくださいね。
投稿、お待ちしています。
(佐々木貴子)
<執筆者>
☆秋亜綺羅(あき・あきら)
詩人。1951年生。宮城県在住。
詩集に『透明海岸から鳥の島まで』(思潮社・2012)、『十二歳の少年は十七歳に
なった』(思潮社・2021)など。エッセイ集に『言葉で世界を裏返せ!』(土曜美術社出版販売・2017)。第22回丸山豊記念現代詩賞。
「ココア共和国」主宰。
☆佐々木貴子(ささき・たかこ)
詩人。1970年生。宮城県在住。
2012年やなせたかし責任編集「詩とファンタジー」詩部門大賞、第26回詩と思想新人賞、第7回びーぐるの新人。詩集『嘘の天ぷら』(土曜美術社出版販売・2018)にて第30回歴程新鋭賞。
「ココア共和国」編集。
☆秋吉久美子(あきよし・くみこ)
俳優、歌手、詩人。1954年生。
『十六歳の戦争』『赤ちょうちん』『妹』など主演多数。アジア映画祭主演女優賞、日本アカデミー賞優秀女優賞、ブルーリボン賞主演女優賞、モナコ国際映画祭主演女優賞など受賞多数。詩集に『いない いない ばあ』『C・U next tuesday』など。
☆いがらしみきお
漫画家。1955年生。宮城県在住。
『ネ暗トピア』『ぼのぼの』『BUGがでる』
『3歳児くん』『かむろば村へ』『Ⅰ』など多数。
日本漫画家協会賞優秀賞、講談社漫画賞、小学館漫画賞など。
☆真土もく(まつち・もく)
詩人。2002年生。三重県在住。
第6回YS賞受賞。
☆才木イチロウ(さいき・いちろう)
1970年生。神奈川県在住。
☆トウソクジン
1997年生。埼玉県在住。