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月刊ココア共和国 (電子本&紙の本) について☆​8月号☆ (2025.08.01)

更新日:7月24日

月刊ココア共和国2025年6月号

 あきは詩書工房では、2020年4月1日に月刊詩誌「ココア共和国」を創刊号として、フィックス版と紙の本で刊行しました。ゲストや編集同人による詩、エッセイなどを中心に、詩の理論と方法論を追究しています。また全国から詩の投稿を募集し、素敵な投稿作品をたくさん掲載していきます。

「ココア共和国」への投稿詩は同時に、2025年12月31日に締め切られる「第6回いがらしみきお賞」「第6回秋吉久美子賞」へ応募されたものとみなされます。20歳未満の方はそれらに加え「第11回YS賞」の3つの賞に応募したことになります。


 紙の本は770円(税込)。ココア・ショップまたはAmazonで販売しています。

 4月号は3賞受賞特集号となり990円(税込)。



目次


今月の1行

へちゃ


●詩

秋亜綺羅 「あなたは知っていますか?」


●小詩集

伊藤テル 「スタイル・アソート」


●招待エッセイ

あさとよしや 「泉のほとりにて」


●8月号投稿詩人の皆さんへ

秋吉久美子

いがらしみきお


●傑作集Ⅰ

揺籃 歌 「おやすみ」

小高功太 「ワレワレは宇宙人だ」

むきむきあかちゃん 「デモテープ」

對馬知弥 「死体」

中村ミロ 「なぞなぞ」

ツチヤタカユキ 「Mr.」

緒方水花里 「3分詩」

小沢浩太郎 「思考と感情」

夢臣 「舞台」

松井 「おかしな家」

才木イチロウ 「28年目の攻防」

淡雪うらら 「風」

有明ひかる 「はじまり」

へちゃ 「こぼれた記憶屋」

青星百恵 「レディ・スズメの失踪」

岩佐 聡 「童話の狐」


●4コマ詩

いがらしみきお 「くさかり」

トウソクジン 「指月認指」

まほろばしじみ 「くうそう」

虹乃ノラン 「ポーション」


●傑作集Ⅱ

近藤太一 「わたしの戦争」

きむさん 「空はローランサンのグレー」

菅原 響 「きっと」

永井江樹 「星空のたまご」

岩下真理華 「鏡」

アイスクリン 「逆ならいいのに」

小玉 隆 「椅子」

言ノ葉ムイ 「ひみつにしよう」

西岡 泉 「悩みの塔を建てる」

木崎善夫 「カテイの医学(2)」

聖良蝋月 「せわしい日々」

川嶋ゆーじ 「フーセンの空」

スナシ 「手を繋いで」

七海独 「後悔」

風見瑪瑙 「花瓶に住むバス停」


●リレーエッセイ

宮せつ湖 「今までで一番キュンとした恋」


●傑作集Ⅲ

渋谷縷々子 「振袖には似合わない」

トチチ 「記者会見」

結木うい 「花嫁」

吉岡幸一 「石鹸」

高平 九 「道化の花葬」

貴田雄介 「洗濯物」

田村全子 「なにげある思い」

あさとよしや 「一日だけのうらない詩」

笠原メイ 「惑星」

柊 「梅雨明け」

まだらめ三保 「わたしは空に言いたい」

雲野くじら 「文人と劇」

滝本政博 「哀川翔が港町を走った」

宮せつ湖 「空があく」

瀧 音吉 「同時通訳」

三刀月ユキ 「火の魚」

にこやか山陰たこ 「あなたのかたち」


●投稿詩からの想い

秋亜綺羅



以下は電子版のみに収録 


●佳作集Ⅰ

太田ユミ子 「生きる力」

松本 徹 「無常」

塚本 愛 「混ざる宇宙」

夕空しづく 「伏線回収車」

桃口 優 「間違い探し」

佐倉 潮 「DOOM Ⅳ」

麦原アリノス 「嘘を食べる子どもたちに」

飛鳥井ナノカ 「精神的な死(骸は行方不明)」

レモンティー 「最後の夏」

八坂 零 「アイスクリームより」

ぬりや是々 「僕に詩は分からない」

羽毛畑 「よだか/イカロス革命」

月森うさこ 「ヒロイン☆ドーナツ」

金森さかな 「なんだかぜんぶわすれちゃった」

西川真周 「聖なるアシカ殺し」

能美政通 「おかえりなさい」

大今滝路 「つぶやき」

一森キティ 「夜中の病室」

街口ねず 「十九歳」

木盾楯 「私が私をみつめる」

ルキア 「箱庭の夢」

山下重人 「のらねこのチャー」

青葉夜 「ロリポップ・キャンディ」

翠羽 「あなたは存在していた。」

菊池静緒 「椅子田日記抄十六」

でおひでお 「覚者」

妻咲邦香 「弁明」

まほろばしじみ 「虚無の本質」

星 「『しね』」


●書評

佐々木貴子 「梁川梨里 詩集『蝶番』を読む」


●佳作集Ⅱ

紺野 真 「僕はきみの傷に触れてみたい」

菅沼亜由美 「罪悪感と、怒りと、恨み」

藍原センシ 「アウトレット」

ピオの父ちゃん 「慣れているというただそれだけの理由で」

中村えりこ 「ようこそ! 小さい頑固おやじ」

風街ルパン 「準優勝のトロフィー」

後藤颯汰 「老人とハーモニカ」

美咲るえ 「アヤツリニンギョウ」

葛原 兄 「タロ」

萩ならて 「変えないと」

虹乃ノラン 「紅い流体」

花野ひろ美 「正義の仮面」

池田玲亜 「ふしあわせな、ぼく」

norik@_K 「欠落にて記録する七日の不在」

きすげレコード 「利活用」

帆立 「家華羅出梨医」

池戸則子 「落花生のもなか」

宇野有輝恵 「詩の家」

中島悠惺 「トイレ」

佐藤 朱 「二番目の願い」

古森もの 「血みどろでいず」

夜空の月 「お手紙を書く」

石川ぼうず 「存在することへのプロローグ」

千代原礼苑 「棘のある薔薇の誓い」

詩音 「バケモノの詩」

ぺんぎん亭ぺんぎん 「私の実家のネコちゃん」

逃避行 「生活のつらなり」

三十水舟 「『そうだ、僕。高所恐怖症だったんだ』」

葉月もに 「白磁の詩」

谷口雅亨 「カタバミ」


●エッセイ

秋亜綺羅 「トランプゲームが開幕した」


●佳作集Ⅲ

猫島ねこ 「ぼくと春」

文字人 「最終列車は今日もいく」

加羅戸麻矢 「50年後の世の中」

星影朱夜 「演の骸」

たけしたゆみ 「潮風」

冬至乃明 「紺碧」

日野仙士 「死んだ人からのメール」

杉本 順 「考えごと」

椿堂義明 「消せない記憶」

カンザワビスケ 「靴道楽」

松本珠希 「あなたが好きなたんぽぽ」

山雀ぐり 「夢の歌」

秋野なるみ 「遺憾な据え置き」

塚本このみ 「置き手紙 」

オズのうろこ 「藍」

小宮正人 「やぶ蚊マジか!」

水泰湦 「月指して」

十和秘芽花 「誰も見れない晩の話」

福富ぶぶ 「いまほり」

トロッコ 「蜂と虻」

箭田儀一 「繋がりですか、電線ですか」

田村きみたか 「涙はなにいろ?」

蒼ノ下雷太郎 「芸術」

とりいじじ 「夏が やってくる」

ブヒブヒさん 「巨人ってやつは」

石川順一 「ジョーとヌーベ」

夢野蝶 「人類脱出計画」


●秋亜綺羅写真館


●編集後記

佐々木貴子


●募集

第6回秋吉久美子賞

第6回いがらしみきお賞

第11回YS賞

詩の投稿募集規程

年間購読のお願い




編集後記


 皆様、お元気でいらっしゃいますか。近頃は不安定な天候が続き、「線状降水帯」という言葉も聞き慣れていることに驚いています。それどころかSNSも日常と化し、スマホやメールなどと同様、それがない時代があったことも忘れているほど。テレビ好きの愛猫のために買ったテレビを時々、視ては少子高齢化を踏まえた番組を制作する側の難しさを考えてみたり、そもそも、わたしが小学生だった頃には既に社会科の資料集に高齢化社会が予想されるとグラフ化されて載っていたのに……、と思ったりしているわけですが、良くも悪くも、俯瞰どころか、目先のことに対応するように生物はできているのでしょうか。人間が自分自身の顔さえも直接は見えないように、神も自らを捉えられないならば、せめて人と人の間から〝神々しい〟と云わんばかりのそれを感じたいと思うのですが、それはSNSで可能なのでしょうか。

 8月号のトップを飾るのは秋亜綺羅。飛ぶ鳥を落とす勢いどころか、飛ぶ鳥も飛ぶことを躊躇ってしまうであろう、鳥よりも高く飛行し続ける秋亜綺羅の詩の躍動感。この非凡な詩人の感性を現代詩の可能性と思って読んでいただきたいです。そして、どうしても〝詠み人知らず〟にはならないし、なれない秋亜綺羅の才能を感じてください。ココア共和国が本当に詩の世界に革命を起こしているのかも、と思うことでしょう。そう。あなたはもう巻き込まれているのかもしれない。

 続いて第2回いがらしみきお賞受賞の伊藤テルの小詩集。タイトルは「スタイル・アソート」。あくまでも一途に「書く」ことに拘り、本当にそれを貫いている伊藤テルの多才ぶりが、これでもかと読者を魅了します。特に冒頭の作品はそのまま現象学に直結しているようです。パワー全開です。

 招待エッセイをココアの投稿者のあさとよしやにお願いしました。最近は絵文字混合の作品群で、読者を惹きつけてやまない存在となっています。この変化の要因を今回は絵文字なしで執筆してもらいました。書く行為と自分との距離が丁寧に紐解かれていきます。魅力的なエッセイ、必読ですよ。

 今号の4コマ詩にはレギュラーのいがらしみきおとトウソクジン。4コマ詩の投稿に、まほろばしじみ、虹乃ノラン。投稿用のテンプレートはココア共和国のホームページからダウンロードしてくださいね。案外、簡単な方法で作成できるはずです。

 リレーエッセイは前号のたけしたゆみのご指名で宮せつ湖。リレー形式なので前号の執筆者が次の執筆者とタイトルを決めるのですが、たけしたゆみが指定したタイトルは「今までで一番キュンとした恋」。読者は宮せつ湖の眩い恋の行方が気になるところ。その一方で、実は、故・やなせたかし責任編集「詩とファンタジー」の紙上で宮せつ湖とわたしは〝同期〟なのでした。「はじめまして」と「お久しぶり」の嬉々とした再会となり(略して〝はじめましてぶり〟)、個人的には別の意味でキュンキュンでした。詩を介したご縁、大切にしたいですよね。

 8月号も秋吉久美子、いがらしみきおから投稿詩への短評と「いいね」、齋藤貢からも「絶賛」を選んでもらっています。傑作集には50篇(4コマ詩投稿を含む)、佳作集に86篇の詩が掲載になりました(電子版のみ所収)。8月号のココアも絶品ですので、

夏休みのお供に、ぜひ、どうぞ。

 今号の秋亜綺羅の「投稿詩からの想い」は、出版者という立ち位置から、選考の基準、さらにココア共和国の投稿数と掲載の割合について詳しく言及しています。これは絶対、読むしかないですね。皆様、よろしくお願いいたします。わたしたちは文学史の一部を生きているのですから。

 毎月の投稿、期待しています。  

 (佐々木貴子)



執筆者


☆秋亜綺羅(あき・あきら)

詩人。1951年生。宮城県在住。

詩集に『透明海岸から鳥の島まで』(思潮社・2012)、『十二歳の少年は十七歳に

なった』(思潮社・2021)など。エッセイ集に『言葉で世界を裏返せ!』(土曜美術社出版販売・2017)。第22回丸山豊記念現代詩賞。

「ココア共和国」主宰。


☆佐々木貴子(ささき・たかこ)

詩人。1970年生。宮城県在住。

2012年やなせたかし責任編集「詩とファンタジー」詩部門大賞、第26回詩と思想新人賞、第7回びーぐるの新人。詩集『嘘の天ぷら』(土曜美術社出版販売・2018)にて第30回歴程新鋭賞。

「ココア共和国」編集。


☆秋吉久美子(あきよし・くみこ)

俳優、歌手、詩人。1954年生。

『十六歳の戦争』『赤ちょうちん』『妹』など主演多数。アジア映画祭主演女優賞、日本アカデミー賞優秀女優賞、ブルーリボン賞主演女優賞、モナコ国際映画祭主演女優賞など受賞多数。詩集に『いない いない ばあ』『C・U next tuesday』など。


☆いがらしみきお

漫画家。1955年生。宮城県在住。

『ネ暗トピア』『ぼのぼの』『BUGがでる』

『3歳児くん』『かむろば村へ』『Ⅰ』など多数。

日本漫画家協会賞優秀賞、講談社漫画賞、小学館漫画賞など。


☆伊藤テル(いとう・てる)

詩人。1987年生。新潟県在住。

第2回いがらしみきお賞受賞。第15回「1ページの絵本」入賞 、第2回カクヨム短歌・俳句コンテスト佳作、「デジタルノベルコンテストVol.1」受賞など。


☆あさとよしや

1982年生。沖縄県在住。

詩集に『白い映画』(マンガラグスク・2021)、

『SOMEDAY HOMEWORK』(マンガラグスク・2024)。


☆宮せつ湖(みや・せつこ)

詩人。1948年生。滋賀県在住。

2013年やなせたかし責任編集「詩とファンタジー」(かまくら春秋社)詩部門優秀賞受賞。2017年伊東静雄賞奨励賞受賞。詩集に『雨が降りそう』(ふらんす堂・2019)。

日本現代詩人会会員。短歌結社「塔」会員。第11回塔短歌会賞受賞。


☆トウソクジン

1997年生。埼玉県在住。






 
 

ここはどこだ。ここはココア共和国。きょうはここらでココアにしよう。

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