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月刊ココア共和国 (電子本&紙の本) について☆​2月号☆ (2025.02.01)

akihashishokobo

更新日:1月25日



 あきは詩書工房では、2020年4月1日に月刊詩誌「ココア共和国」を創刊号として、フィックス版と紙の本で刊行しました。ゲストや編集同人による詩、エッセイなどを中心に、詩の理論と方法論を追究しています。また全国から詩の投稿を募集し、素敵な投稿作品をたくさん掲載していきます。

「ココア共和国」への投稿詩は同時に、2025年12月31日に締め切られる「第6回いがらしみきお賞」「第6回秋吉久美子賞」へ応募されたものとみなされます。20歳未満の方はそれらに加え「第11回YS賞」の3つの賞に応募したことになります。

 紙の本は770円(税込)。ココア・ショップまたはAmazonで販売しています。4月号は3賞受賞特集号となり990円(税込)。



目次


今月の1行

山田裕樹


●招待詩

望月遊馬 「答案用紙」

腹巻さしみ 「うず」

森崎 葵 「大人は大人だった頃」

柊 「迎春」

菅沼きゅうり 「お気に召すまま」


●招待エッセイ

樋口 塁 「私による私の行為」

ウロタンケツ・ケタ 「再起」


●2月号投稿詩人の皆さんへ

秋吉久美子

いがらしみきお


●傑作集Ⅰ

一森キティ 「アメリカ」

花園ウサギ 「なみだひめ」

つん 「星の砂」

二階堂慈雨 「錯乱慕」

ハッピー浜田 「墓標になった少年」

月嶋かぐや 「大好きのくに」

中村ミロ 「猫」

ツチヤタカユキ 「偉大なるガラクタ」

河上 蒼 「足心」

西川真周 「屋上遊園地幻想譚」

裏路地ドクソ 「カルピス」

夕空しづく 「深夜番組」

メンデルソン三保 「ぼくはぼく」

繭中舞百合 「女装お兄さんのハートフル相談室」

神崎 翔 「バ・ナナコ」


●4コマ詩

いがらしみきお 「かがく」

トウソクジン 「日常のひとこま」

伊藤テル 「オテペン4コマ詩への悩み」

まほろばしじみ 「空」

瀧 音吉 「鳥獣ギガ尻取り空」

小林椰子 「刺繍」


●傑作集Ⅱ

秘芽花 「夜明け前の願い」

麦原アリノス 「死にたくない」

小鳥遊ゆに 「擬態」

岩佐 聡 「擬人化さん」

高平 九 「訴」

渋谷縷々子 「いつも通りの人生」

逃避行 「詩とポイントカードとミサイルと」

川嶋ゆーじ 「フルーツホン」

桃口 優 「月を描く」

吉岡幸一 「大衆食堂のGさん」

七寒六温 「ひとりごと」

妻咲邦香 「祝日」

あさとよしや 「お疲れちゃんの詩」

百野虎子 「毒」

朝紀革命 「前略、世界平和殿」

弥生土器 「通じないので」


●追悼

秋亜綺羅 「谷川俊太郎さん、さようなら」


●傑作集Ⅲ

藍原センシ 「鏡像異性体に恋文を投げつけて」

スナシ 「無のロケット」

原 さんすい 「保存」

伊田晴翔 「主文、被告人を――」

とりいじじ 「初めての 冬」

樋口 塁 「Re:あたたかいはるのひ」

ウロタンケツ・ケタ 「妖怪まくら投げの話」

中野輝基 「神」

宮せつ湖 「樹液」

たいらのら 「若さとは」

揺籃 歌 「月の恋」

山田裕樹 「誰もいない通学路」

西岡 泉 「あの日のバカ」

中嶋凉香 「クリスマス死にました」

帆立 「メリークリスマス」


●投稿詩からの想い

秋亜綺羅





以下は電子版のみに収録 



●佳作集Ⅰ

でおひでお 「格言」

花丸咲那 「量産人形」

谷口雅亨 「ビギナーズラック」

金森さかな 「遠い国」

秋野なるみ 「困ったさかな」

神浦恵里香 「一男一女」

蝸牛 「かば女」

工能エマ 「さよなら赤ちゃん、またあう日まで」

いちのちかこ 「ことしさいごに」

伊恵弥皓一朗 「いつか帰る日」

露野うた 「人間ごっこ」

笠原メイ 「あきこ」

那須茄子 「寂寥のそら」

津安修栄 「学校」

こやけまめ 「じごく」

浅沼大葵 「かざはな」

夏伐夏生 「さようなら」

田村全子 「神帰月」

倉橋駒子 「眼鏡に冬毛」

夢野蝶 「光インターネット」

タロウ 「生き物の死骸」

工藤哲椰 「お天道様に見詰められて」

なかむらかほ 「平穏のレシピ」

来宮徹 「ゆめじゃないほう」

前田雪彦 「二月の心」


●エッセイ

佐々木貴子 「たいへん、たいへん」


●佳作集Ⅱ

青星百恵 「花と糸」

牛田悠貴 「ひっひっ」

松野弥生 「詩人」

たけしたゆみ 「地球」

渡邊アーチボルト 「抱擁の場所」

織田龍磨 「僕が生まれた日」

浬 「ございます」

桑島明大 「ぐず」

田中傲岸 「早春」

寂井絲 「閉鎖病棟」

星 拓也 「冬の学舎で」

藍 真澄 「さみしいお魚」

小沢浩太郎 「悲しいことはもう終わりにしようよ」

風 守 「雨に溶ける」

鬼木千舌 「虹と子ども」

春 「わたし」

てづかみさこ 「星降る夜に」

砂歩 吟 「発射」

宇野有輝恵 「よわいひかり」

エスプレッソ 「別れの風靡」

七海独 「休憩」

三月いつき 「晴れ間をのぞく」

楠木静梨 「恐れの由来」

古森もの 「花の家」


●エッセイ

秋亜綺羅 「あいさつしない子は悪い子?」


●佳作集Ⅲ

角 朋美 「狼狽は響く」

HOCA 「空間」

山羊アキミチ 「心臓」

榊 槐 「冬の灰」

神谷りくと 「未来で笑っていられるように」

どすな 「タンイ」

下 「離陸」

池戸則子 「シリコンスプーン」

みたこ 「それだけ」

石川ぼうず 「僕はカウンセラー」

三浦清子 「足元の桜」

オオサキヒロヒト 「同窓会」

卯野彩音 「夕焼け空の怪獣」

チナ・スズキ 「落下鳥」

入間しゅか 「虹と虻」

小野和也 「君と僕」

トロッコ 「灯台」

松井 「穴」

さと 「Time Table」

檸檬 「見逃した注意書き・ Missed notice」

ギルル 「地球からの手紙」

みやもとあいり 「つむじ風の待ち合わせ」

岡 武士 「もったいないとか、無駄だとか」

花畑むぎこ 「きっといつかは」


●秋亜綺羅写真館


●編集後記

佐々木貴子




編集後記


 皆様、ココア共和国2月号の発行です。2025年の滑り出しはいかがでしょうか。このわたくしめ、年明け前から、新年の抱負を前号の編集後記で述べたような気がするのですが、既に今年も残すところあと11カ月なのでした。そうともなれば、これ、と思ったものから順に、運命の羅針盤を遠慮なく、正確に動かしていくしかないのです。

 というわけで、先に述べておきましょう。ココア共和国2月号、今号は傑作集、佳作集とも隙間なく〝傑作〟揃いです。どこから読んでも面白く、スリリング。それだけではありません。速度も抒情もあります。いよいよ本格的に楽しみな詩誌になってきましたね。とても嬉しいです。ぜひ、一緒に日本の文学史を塗り変えましょう。

 2月号の詩のゲストは望月遊馬。これまでにもココア共和国に詩とエッセイを寄稿してくれていた望月は、最も筆力のある詩人として、昨年、詩集『白くぬれた庭に充てる手紙』で第62回歴程賞を受賞しました。今号のココアでは繊細な筆致から、詩の体温を読ませてくれます。望月遊馬のファンは、必読ですね。

 さらに詩のゲストは腹巻さしみ、森崎葵、柊、菅沼きゅうりの4名。これまでのココアの受賞者たちの作品が続きます。受賞者といえば、年明けと同時に、昨年末日で締め切られた投稿作品から、秋吉久美子賞、いがらしみきお賞、YS賞の選考が始まりました。今年も各賞の受賞者発表は3月15日、4月号が受賞特集号です。皆様、どうぞお楽しみに。また2025年元旦から今年分の各賞の募集も開始です。巻末の募集要項、投稿規程をご覧くださいね。

 招待エッセイをココアで活躍中の樋口塁とウロタンケツ・ケタにお願いしました。ふたりとも優れたエッセイを寄稿してくれました。特に樋口が入沢康夫『詩の構造についての覚え書』を踏まえつつ、行為論を体系化し得るほど詩と真摯に向き合っていることを知り、心動かされました。試論にまで踏み込んでいる点で樋口の論考は貴重です。またウロタンケツ・ケタのエッセイは投稿におけるポイントや心得と読むこともできますが、詩誌の購買層拡大の糸口も見え隠れしているので、投稿者、編集者ともに、その血が騒ぐ内容となっています。

 今号の4コマ詩には、いがらしみきお、トウソクジン、伊藤テル。投稿4コマ詩として、まほろばしじみ、瀧音吉、小林椰子。前号でもお知らせしたように、トウソクジンは4コマ詩のレギュラーになりました。今のところ狭き門になっている4コマ詩の問い合わせも多く、また実際、投稿いただいているのですが、4コマ詩は絵を使わないことがルールです。ご注意ください。

 2月号も秋吉久美子、いがらしみきおから投稿詩への短評と「いいね」、斎藤貢からも「絶賛」を選んでもらっています。傑作集には49篇(4コマ詩投稿を含む)、佳作集に73篇の詩が掲載になりました(電子版のみ所収)。今号の手応え、読み応えを忘れることなく、2025年を疾走していきたいですね。

 秋亜綺羅は「投稿詩からの想い」のほか、追悼文「谷川俊太郎さん、さようなら」を執筆。いつもココア共和国に快く寄稿し、応援してくださった谷川俊太郎さん。心からご冥福をお祈りいたします。

 なお、「投稿詩からの想い」には、秋亜綺羅の真骨頂が文字どおり、可視化されています。投稿作品の読みの鋭さもさることながら、詩人の置かれた状況、さらには反戦と平和についても言及しています。問いを羅列するのは簡単ですが、明確なビジョンを言葉にすることは容易ではありません。極論と思って読むか、一般論を疑ってみるべきなのか。きっと皆

様、ココアの読者でよかったと感じることでしょう。

 毎月の投稿、期待しています。  

(佐々木貴子)



執筆者


☆秋亜綺羅(あき・あきら)

詩人。1951年生。宮城県在住。

詩集に『透明海岸から鳥の島まで』(思潮社・2012)、『十二歳の少年は十七歳に

なった』(思潮社・2021)など。エッセイ集に『言葉で世界を裏返せ!』(土曜美術社出版販売・2017)。第22回丸山豊記念現代詩賞。

「ココア共和国」主宰。


☆佐々木貴子(ささき・たかこ)

詩人。1970年生。宮城県在住。

2012年やなせたかし責任編集「詩とファンタジー」詩部門大賞、第26回詩と思想新人賞、第7回びーぐるの新人。詩集『嘘の天ぷら』(土曜美術社出版販売・2018)にて第30回歴程新鋭賞。

「ココア共和国」編集。


☆秋吉久美子(あきよし・くみこ)

俳優、歌手、詩人。1954年生。

『十六歳の戦争』『赤ちょうちん』『妹』など主演多数。アジア映画祭主演女優賞、日本アカデミー賞優秀女優賞、ブルーリボン賞主演女優賞、モナコ国際映画祭主演女優賞など受賞多数。詩集に『いない いない ばあ』『C・U next tuesday』など。


☆いがらしみきお

漫画家。1955年生。宮城県在住。

『ネ暗トピア』『ぼのぼの』『BUGがでる』

『3歳児くん』『かむろば村へ』『Ⅰ』など多数。

日本漫画家協会賞優秀賞、講談社漫画賞、小学館漫画賞など。


☆望月遊馬(もちづき・ゆま)

詩人。1987年生。広島県在住。

詩集に『焼け跡』(思潮社・2012)、『燃える庭、こわばる川』(思潮社・2023)など多数。

詩集『海辺に透きとおっていく』(思潮社・2019)にて第26回歴程新鋭賞受賞。詩集

『白くぬれた庭に充てる手紙』(七月堂、2024)にて第62回歴程賞受賞。


☆樋口 塁(ひぐち・るい)

2005年生。神奈川県在住。


☆ウロタンケツ・ケタ

1979年生。北海道在住。

詩集に『コルパイカ』(私家版・2021)。2003年度さっぽろ市民文芸詩部門奨励賞、

紀の国わかやま文化祭2021「現代詩(ことば)の祭典」和歌山県知事賞、

デーリー東北新春文芸入選(2022年度・2024年度)など。


腹巻さしみ(はらまき・さしみ)

詩人。1983年生。神奈川県在住。

第3回いがらしみきお賞受賞。


☆森崎 葵(もりさき・あおい)

詩人。1989年生。愛知県在住。

第2回秋吉久美子賞受賞。

☆柊(ひいらぎ)

詩人。2004年生。宮城県在住。

第9回YS賞受賞。

☆菅沼きゅうり(すがぬま・きゅうり)

詩人。2002年生。愛知県在住。

第7回YS賞受賞。


☆トウソクジン

1997年生。埼玉県在住。


☆伊藤テル(いとう・てる)

詩人。1987年生。新潟県在住。

第2回いがらしみきお賞受賞。第15回「1ページの絵本」入賞 、第2回カクヨム短歌・俳句コンテスト佳作、「デジタルノベルコンテストVol.1」受賞など。




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ここはどこだ。ここはココア共和国。きょうはここらでココアにしよう。

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