top of page

月刊ココア共和国 (電子本&紙の本) について☆​11月号☆ (2024.11.1)

akihashishokobo

 あきは詩書工房では、2020年4月1日に月刊詩誌「ココア共和国」を創刊号として、フィックス版と紙の本で刊行しました。ゲストや編集同人による詩、エッセイなどを中心に、詩の理論と方法論を追究しています。

 また全国から詩の投稿を募集し、素敵な投稿作品をたくさん掲載していきます。

「ココア共和国」への投稿詩は同時に、2024年12月31日に締め切られる「第5回いがらしみきお賞」「第5回秋吉久美子賞」へ応募されたものとみなされます。20歳未満の方はそれらに加え「第10回YS賞」の3つの賞に応募したことになります。

 紙の本はココア・ショップまたはAmazonで販売しています。

 4月号は3賞受賞特集号となり990円(税込)。



目次                     

●今月の1行

彩結ゆあ

​​

​●招待詩

木崎善夫 「 サードオピニオン」

藤野 栞 「夢みる仮面」

真土もく 「虫」

能美政通 「ら」

滝本政博 「飛びだした虎」

●招待エッセイ

橘しのぶ 「川の詩人」

繭中舞百合 「血を分け合って生きる」

●詩

佐々木貴子「純粋病棟」

●11月号投稿詩人のみなさんへ

秋吉久美子

いがらしみきお

●投稿詩傑作集Ⅰ

ハッピー浜田 「遠くの空から降ってくるのは」

揺籃 歌 「正夢」

トロッコ 「夜勤」

渋谷縷々子 「日記をつけた、その日のこと」

眞夜中眞央 「放課後優等生」

樋口 塁 「Defictionalization」

繭中舞百合 「地球ノ生活」

たけしたゆみ 「夏」

ツチヤタカユキ「ヘクトパスカル・マエストロ」

百野虎子 「時計」

化野道夢 「未だ一翼も還らない」

チナ・スズキ「ヘッドボーンバックフィッシュ」

近藤太一 「パンダ」

萩原すう 「罪と罰」

桑島明大 「いち、たす、いち」

●4コマ詩

いがらしみきお 「かぞくりょこう」

伊藤テル 「横2コマ詩(ドミリさん)」

腹巻さしみ 「言化け」

原島里枝 「春の幻視」

トウソクジン 「現代4コマ」

まほろばしじみ 「爪」

虹乃ノラン 「脳内サーキュレーター」

佐々木貴子 「理由」

●投稿詩傑作集Ⅱ

楸 眞弥 「願い」

山下山彦 「ゴリラ」

雲野くじら 「真愛なるおばあちゃんへ」

小倉俊太朗 「ハコ」

朝野いの里 「緑の湖畔」

宇野有輝恵 「帰路」

あきふかむ 「波に望んで」

道森祐輔 「Happy Birthday」

加藤水玉 「将来の夢」

辻原カケル 「空想と比喩」

露野うた 「夜明けの街」

空蝉 「明日、怪獣がやってきて」

佐藤由芽 「母」

彩結ゆあ 「下描き」

吉岡幸一 「間」

​●エッセイ

佐々木貴子「家出する家がない⑦」

 

●投稿詩傑作集Ⅲ

田村全子 「キョウケン」

青星百恵 「メイドロボのいる老後」

青葉夜 「真珠の涙」

帆立 「一人の戦士に贈る賛辞」

七寒六温 「ドラキュラ」

高山京子 「向日葵」

三島光一 「ステーション」

空白 「これだから葛藤」

池戸則子 「夏まつり」

山雀ぐり 「夕暮れ」

瀬若葉 「感情のかたち」

ギルル 「うちのバカ犬」

桃口 優 「ココロ」

ハコニコウシ 「秘密の植物」

●投稿詩からの想い

秋亜綺羅



以下は電子版のみに収録 

●投稿詩佳作集Ⅰ

三十水舟 「九月になったら」

柳沢 進 「ダーウィンを待ちながら」

とりいじじ 「サボ サボ サボテン」

七海独 「カーテン」

こうやみずき 「便り」

笠原メイ 「大遅刻」

銭形ルパン 「悪路」

神浦恵里香 「朗らかなうた」

高平 九 「あの子は歌うのをやめた」

若山 聡 「ミライのみく」

黒崎せな 「記憶遊泳」

田志健斗 「スポイルマン」

大島弥子 「模倣犯」

檸檬 「マルセイユには行ったことがある」

幻ノ月音 「これでも私は幸せです」

古森もの 「天使形」

やならいや 「長い長い作戦」

池田玲亜 「水溜まり」

ぺんぎん亭ぺんぎん「嫁さんの実家にいるネコちゃん達」

夕空しづく 「否・アンチ否定」

E 「銀歯」

裏路地ドクソ 「ピリオド」

タロウ 「虫」

角田和美 「いつまでも」

メンデルソン三保 「詩の歴史」

金森さかな 「みずをのむのがへた」

西川真周「大きな肉塊のある小さな港町(あるいは爆発したクジラの歌)」

結木うい 「パワースポット」

逃避行 「街角にゆうれい」

●エッセイ

佐々木貴子「エンディング」

●投稿詩佳作集Ⅱ

松井 「ある眠れない夜に」

佐藤てお 「前兆」

五十嵐真人 「お母さん」

弥生土器 「I’m おでこ」

西岡 泉 「オーディション」

伊賀ちひろ 「葬式」

胡雪 「役員会議」

朝紀革命 「詩に死を」

唯月さくらこ 「お花」

風 守 「不完全」

川嶋ゆーじ 「静かなる窓辺」

大野博司 「流れる」

益山弘太郎 「想像 と intonation 」

詩餅 「泥酔」

蒼ノ下雷太郎 「雨の日のイチジク」

小池竜太 「永遠に触れて」

松本 徹 「君と僕」

長尾 衛 「運命」

図師幸村 「逆さ」

君島わさび 「クリスマスの夜」

紺野 真 「ちょこ、と小さい」

大里柊平 「アファンタジア」

妻咲邦香 「ファーストキス」

美天 「パニック症」

山羊アキミチ 「小さな世界、大きな愛」

碧 はる 「いさんをてにした」

泣く人 「展望台にて」

入間しゅか 「私だったのかもしれない」

●エッセイ

秋亜綺羅

「給食費は子どもがいない大人が払うべき」

●投稿詩佳作集Ⅲ

成瀬真由 「幸せの沈黙、はたまた羊水」

浦本立樹 「小夜」

銀色鯨 「『さようなら』のうた」

ウロタンケツ・ケタ 「手遅れ」

志水命言 「吐露」

福富ぶぶ 「ふらん」

秋月光輝 「22歳の誕生日」

西尾省吾 「九月生まれの女」

街口ねず 「私は不幸になりたい」

川下りか 「誕生」

工藤哲椰 「消して白紙になれ」

桜井弓月 「月光」

あおなゆみ 「君は本当に、安らぎなのか?」

みたこ 「白い手紙」

坂本盟美 「つき」

ソネット 「夜の窓と水滴」

細田小雨 「ドーナツ改造部」

みやもとあいり 「一昨日の夜」

谷口雅亨 「ほころび」

角 朋美 「祖母のイチイ」

てづかみさこ 「落ちたハート」

でおひでお 「対症療法」

宮園伊雪 「WHO」

湯村りす 「ほんとうのことは」

響きょう 「飛翔体」

西村日和 「時」

一森キティ「クリーブランド・ボタニカル・ガーデン」

村田活彦 「つま-づく」

よしおかさくら 「超」

山下真里奈 「ココア共和国のうた」

​●秋亜綺羅写真館




編集後記

 皆さま、いかがお過ごしでいらっしゃいますか。ココア共和国11月号の発行です。

 2024年も残り少なくなりましたね。本当に、それ以外に何があるのかと思うのですが、残り少ない、この時間とやらは減っていくしかないのでしょうか。少なくならない時間、減らない方法を考えたいと思いつつ、それを煮詰めるよりも、せめて一度くらいは映画『カサブランカ』を真似て「そんな昔のことは覚えていない」「そんな先のことは分からない」くらい言える大人になりたい、と思う今日この頃。時間の増減だけでなく、一瞬の出来事に濃淡を与えてもよし、時間は得るもの、逃すものと捉えるのもよし。秋の夜長、ぼんやりしていると何も始まらない大人になってしまうかもしれませんね。

 11月号の詩のゲストは木崎善夫、藤野栞、真土もく、能美政通、滝本政博の5名です。実は毎号、ココア共和国の編集の過程では、著者とゲラのやりとりの連絡だけでなく、近況を報告しあったり、何やら突然、詩について熱く語りあってみたりと、詩作の方向性をともに探りながら、楽しく意見を交わしています。社交辞令、以外から垣間見られる他者の〈他者性〉が、今、どれほど魅力的か。〝袖振り合うも他生の縁〟とは言いますが、詩人たるもの、わずか1行の詩で通りすがりの人の心をつかみ、縁を手繰るばかりか、縁の定義を変えることもできてしまうのではなかったでしょうか。その意味で今号も、飛ぶ鳥を打ち落とす勢いのある、鳥よりも高く飛んでいるのでは、という作品が揃いました。

 招待エッセイを橘しのぶにお願いしました。以前から橘しのぶの作品に憧れていたのですが、ようやく念願成就ということで、寄稿いただきました。橘のエッセイに脈打つ詩の焦がれは、まさに詩との距離を言語化したものかもしれません。夏に出版された、橘しのぶ詩集『水栽培の猫』(思潮社)の細やかな感性と、このたびのエッセイ、ぜひ、合わせて読んでいただきたいです。清らな心のままに、敬愛の念を抱かざるを得ない優れた詩人です。そしてココアからは繭中舞百合に原稿をお願いしました。繭中の文学としての土壌から現代詩への希求を読み解くとき、読者は繭中舞百合のエッセイと橘しのぶのエッセイに流れる、詩という血筋を見い出すことでしょう。また、繭中のエッセイ後半には特に印象深い箇所があり、感動します。

 4コマ詩はいがらしみきお、伊藤テル、腹巻さしみ、佐々木貴子。投稿4コマ詩として原島里枝、トウソクジン、まほろばしじみ、虹乃ノランと続きます。狭き門に集う4コマ詩人たち。さらに磨かれ、天井知らずの盛り上がりとなっています。4コマ詩には絵を使わないというルールがありますが、既成の概念を十分に覆し得る場となっているようです。皆さまもどうぞ挑戦してみてください。応募の詳細はココア共和国編集部まで。ホームページ経由で、お問い合わせを。

 11月号も秋吉久美子、いがらしみきおから投稿詩への短評と「いいね」、斎藤貢からも「絶賛」を選んでもらっています。傑作集に48篇(4コマ詩投稿を含む)、佳作集には88篇の詩が掲載になりました(電子版のみ所収)。ありがたいことに、いつも幅広い年齢層の方から投稿いただいています。今号は十代前半の投稿者の作品も掲載になりました。今後、ますます凄いことになっていきそうですね。

 秋亜綺羅「投稿詩からの想い」は毎号、惜しげなく現代詩の未来予想図を読者に与え続けています。詩の書き方を直接、述べているわけではないのですが、著者の手から離れた作品が他者に委ねられ、他者の手元で呼吸しているということ。これを知ることも、学びのスタイルのひとつだと思ってます。 毎月の投稿、期待しています。  

(佐々木貴子)




執筆者

☆秋亜綺羅 (あき・あきら)

詩人。1951年生。宮城県在住。

詩集に『透明海岸から鳥の島まで』(思潮社・2012)、『ひよこの空想力飛行ゲーム』(思潮社・2014)、『十二歳の少年は十七歳になった』(思潮社・2021)など。エッセイ集に『言葉で世界を裏返せ! 』(土曜美術社出版販売・2017)。第22回丸山豊記念現代詩賞。

「ココア共和国」主宰。 


☆佐々木貴子 (ささき・たかこ)

詩人。1970年生。宮城県在住。

2012年やなせたかし責任編集「詩とファンタジー」詩部門大賞、第26回詩と思想詩人賞、第7回びーぐるの新人。詩集『嘘の天ぷら』(土曜美術社出版販売・2018)にて第30回歴程新鋭賞。

「ココア共和国」編集。​


☆秋吉久美子 (あきよし・くみこ)

俳優、歌手、詩人。1954年生。

『十六歳の戦争』『赤ちょうちん』『妹』など主演多数。アジア映画祭主演女優賞、日本アカデミー賞優秀女優賞、ブルーリボン賞主演女優賞、モナコ国際映画祭主演女優賞など受賞多数。詩集に『いない いない ばあ』『C・U next tuesday』など。


☆いがらしみきお

漫画家。1955年生。宮城県在住。

『ネ暗トピア』『ぼのぼの』『BUGがでる』『3歳児くん』『かむろば村へ』『I』など多数。日本漫画家協会賞優秀賞、講談社漫画賞、小学館漫画賞など。​

☆橘しのぶ(たちばな・しのぶ)

詩人。1960年生。広島県在住。

詩集に『道草』(七月堂・2022)、『水栽培の猫』(思潮社・2024年)など多数。2004年度「詩学」新人、第3回サンリオいちごえほん童話グランプリ、アンデルセンメルヘン大賞入賞。詩集『道草』にて第19回日本詩歌句随筆評論大賞詩部門奨励賞。

☆繭中舞百合(まゆなか・まゆり)

1990年生。徳島県在住。

2018年度「詩と思想」投稿欄年間最優秀作品選出。

​​

​☆木崎善夫(きざき・よしお)

詩人。1969年生。大阪府在住。

2012年やなせたかし責任編集「詩とファンタジー」(かまくら春秋社)詩部門優秀賞受賞、月刊詩誌「詩人会議」2020年・2023年 投稿欄「自由のひろば」年間優秀作品表彰。第4回秋吉久美子賞受賞。


☆藤野 栞(ふじの・しおり)

詩人。2006年生。富山県在住。

第58回岐阜市文芸祭入選。第2回丸山薫「帆・ランプ・鷗」賞優秀賞。第8回YS賞受賞。

☆真土もく(まつち・もく)

詩人。2002年生。長野県在住。

第6回YS賞受賞。

☆能美政通(のうみ・まさみち)

詩人。1980年生。秋田県在住。

第1回いがらしみきお賞受賞、第1回秋田県短詩型文芸大会詩部門入選。未来屋54字の文学賞入賞。

​☆滝本政博(たきもと・まさひろ)

詩人。1959年生。愛知県在住。第3回秋吉久美子賞受賞。詩集に『エンプティチェア』(土曜美術社出版販売・2023)。

☆伊藤テル(いとう・てる)

詩人。1987年生。新潟県在住。

第2回いがらしみきお賞受賞。第15回「1ページの絵本」入賞 、第2回カクヨム短歌・俳句コンテスト佳作。​

​☆腹巻さしみ(はらまき・さしみ)

詩人。1983年生。神奈川県在住。

第3回いがらしみきお賞受賞。

閲覧数:4回

ここはどこだ。ここはココア共和国。きょうはここらでココアにしよう。

SKM_C25819111717000.jpg

一般財団法人

mail:a@cocoapoesy.net

〒980-0801 仙台市青葉区木町通2-6-53 あきはビル

TEL 022-341-8418    FAX 022-341-8419

bottom of page