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月刊ココア共和国 (電子本&紙の本) について☆​9月号☆ (2024.9.1)

akihashishokobo

更新日:1月30日


 あきは詩書工房では、2020年4月1日に月刊詩誌「ココア共和国」を創刊号として、フィックス版と紙の本で刊行しました。ゲストや編集同人による詩、エッセイなどを中心に、詩の理論と方法論を追究しています。

 また全国から詩の投稿を募集し、素敵な投稿作品をたくさん掲載していきます。

「ココア共和国」への投稿詩は同時に、2024年12月31日に締め切られる「第5回いがらしみきお賞」「第5回秋吉久美子賞」へ応募されたものとみなされます。20歳未満の方はそれらに加え「第10回YS賞」の3つの賞に応募したことになります。

 紙の本はココア・ショップまたはAmazonで販売しています。

 4月号は3賞受賞特集号となり990円(税込)。




目次                     

●今月の1行

川嶋ゆーじ

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​●招待詩

木崎善夫「サードオピニオン」

真土もく「ゆるされる」

能美政通「か」

滝本政博「逃げ出す」

藤野 栞「今世は旅人」

●招待エッセイ

金森さかな「夢の構築」

熊野ミツオ「夢を見るための装」

●詩

佐々木貴子「純粋病棟」

●9月号投稿詩人のみなさんへ

秋吉久美子

いがらしみきお

●投稿詩傑作集Ⅰ

山下山彦「バナナヨーグルト」

メンデルソン三保「川辺の人」

笠原メイ「潔癖症」

高山京子「血」

川嶋ゆーじ「オアシス」

廃棄物「生きろおじさん」

西川真周「人面ウオノメ少女」

でおひでお「噂」

とりいじじ「蚊の独り言(2)」

岩佐 聡「稟議書(件名:遭遇した黒幕に対処する費用について)」

青星百恵「ペンギンになる」

七寒六温「喋れるウサギ」

こうやみずき「箱」

●4コマ詩

いがらしみきお「うえきにみずをやる」

伊藤テル「横2コマ詩(うし)」

腹巻さしみ「ある/ない」

トウソクジン「現代4コマ」

原島里枝「降り注ぐ」

まほろばしじみ「TVショッピング」

虹乃ノラン「カーテンの内側」

艸バエス「じぃちゃんち」

小林椰子「知らせ」

佐々木貴子「知らない」

●投稿詩傑作集Ⅱ

田村全子「さんた」

武田エイジ「いる!」

佐倉 潮「カラーズ」

松原紫穂「告白 」

田志健斗「切夏」

松たけ子「青純喫茶」

ツチヤタカユキ「水道水に生まれ変わるための100の方法」

樋口 塁「送電」

渋谷縷々子「自分へのラブレター」

化野道夢「わたしのことば」

ザクロ「鳥」

塔野十六郎「VR」

黒崎せな「毒性の好き」

風 守「無関心領域」

戸田和樹「夏の午後」

​●エッセイ

佐々木貴子「家出する家がない⑤」

 

●投稿詩傑作集Ⅲ

立花一道「七月某日」

響きょう「器用で可愛い全てのあなた」

雲野くじら「遅い祈り」

ハッピー浜田「曲線」

工能エマ「矛盾の中を翔けていく」

山田裕樹「平和島」

眞谷実城「うみはともだち」

早瀬ゆん「吐息が白くなっただけ」

折山晴「空想」

こひもともひこ「その重さ:『続・1票の重みと命の重さ 秋亜綺羅』に意見する」

京のふじ「寄生虫」

澪沢 澪「三枚おろしの得意な君」

繭中舞百合「こころのくらやみ」

一森キティ「アマゾン」

斎奈良佐々郎「夜のうた」

●投稿詩からの想い

秋亜綺羅



以下は電子版のみに収録 


●投稿詩佳作集Ⅰ

まったりねずみ「向こう側」

今村瞳子「令和二年七月二十九日」

岡 武士「マウンドをおりる」

裏路地ドクソ「偶像崇拝」

檸檬「夏の間に言葉に何ができるのか眺めてみた」

冬崎霧雪「浜辺で観る花火」

藍 真澄「わたしのなまえはマリアです」

伊賀ちひろ「ふと思う」

ウロタンケツ・ケタ「少頭身」

高橋克知「決心」

あけめねす「声の重奏」

秋山創亮「されども私」

結木うい「言葉」

望月「まことから出たうそ」

ブヒブヒさん「かくされたもの」

池戸則子「小さな青い鳥」

有原野分「本懐」

山雀ぐり「時間ゴム」

碧 はる「200mlの思い出」

暦「食べて仕舞いたい」

杉本啓一「或る出来事」

道森祐輔「仙人掌」

矢代レイ「ルージュ」

小沢浩太郎「深紅のバイクに乗って」

松本 徹「神様に勝負を挑んでみた」

ひじり「時速40km」

金森さかな「顔」

荒木章太郎「舟を漕ぐ」

向井柊作「アイの行方」

スバル「ネオンには程遠い」

●エッセイ

佐々木貴子「本当は悪い人じゃない」

●投稿詩佳作集Ⅱ

角 朋美「草団子の増え方」

河上 蒼「卵かけご飯」

なかむらかほ「明るい声」

紺野 真「あんたはエレクトロニカ」

英田はるか「ネコのみいはイヌのポチだった⁈」

眞夜中眞央「ギリギリ」

水山忠人「カエルラとルベルの話」

神谷りくと「依存は人の生存本能」

百野虎子「ノッキング」

西岡 泉「ありのまま」

赤城条治「小さな獏」

あおぞらかえる「トマトの問いかけに」

徳 奈都「空の顔」

絆創乞「言葉というもの」

夕空しづく「くうふく」

妻咲邦香「れいんちゃん」

香山ほたる「出かけよう」

卯野彩音「メロンの迷宮」

蝸牛「コンプライアンス警察学級」

福富ぶぶ「リストカットはカツカレー」

加藤水玉「弔辞」

夏「空頁」

イカ食べたかい「不思議な色」

山羊アキミチ「若さ」

あさとよしや「南海神殿破壊神」

kiki「学校」

近藤太一「エレベーターエスカレーター」

入山夜鷸「かがみっ子」

一文字せり「時間はとまっていない」

伽戸ミナ「水をこわがらない猫」

●エッセイ

秋亜綺羅「愛国心という種目は五輪にない」

●投稿詩佳作集Ⅲ

あち「寝る子」

こういち「豆大福記念日」

浬「いい詩が書けなくなってしまった」

麦原アリノス「悪の誕生」

空白「努力中」

湯村りす「思い出コンサート」

揺籃 歌「九月一日十八時二十三分」

みたこ「焼いた肉食べた」

てづかみさこ「考えるんだ…」

未開くるす「できないことは」

宮園伊雪「拝啓イジョーな夏へ」

坂本盟美「地獄エス」

池田玲亜「きっと、そこに」

小宮正人「蘊蓄」

西村日和「別世界」

骸骨エミリ「おとぎ話」

むらやまちあき「象」

弓 リツ「あの夏を冷蔵庫の中へ」

露野うた「旅路」

あきふかむ「手を鳴らそう」

平松秀章「ニコニコてるてる坊主」

丘の紫陽花「木苺は死なない」

一守桃子「Tokyukabukityotower」

よしおかさくら「トップを猫にすげかえる」

丸膝玲吾「事実だけ」

たいらのら「定型文」

安曇晋作「ベンチウォーマー」

かづかこう「2024年酷暑マニア」

倉橋駒子「熱帯夜にすべきこと」

三刀月ユキ「空き瓶」

中嶋凉香「こっくりさんと麦わら帽子。」

​●秋亜綺羅写真館




編集後記

 夏の終わりが見えにくい今日この頃、皆さま、いかがお過ごしでいらっしゃいますか。早いもので、ココア共和国9月号の発行です。

 そろそろ編集後記を書かなければと思っていたところ、新川和江先生が8月10日に95歳でご逝去されたことを知りました。詩人・新川和江といえば、詩を書かない、詩をほとんど読むことがない人であっても、知っていることでしょう。国語の教科書で、図書館で「わたしを束ねないで」や「生きる理由」などを読み、新川和江の詩によって一瞬のうちに詩心が芽吹き、そのまま詩を書くことになった人も少なくないはず。また皆さま、ご存知のとおり、新川和江は2018年まで産経新聞「朝の詩」の選者として市井の人々が紡ぎ出す詩と、その息づかいに多くかかわってこられました。実は、わたしも2012年くらいから6年間、「朝の詩」に投稿し、何度か詩を載せていただきました。産経新聞の「朝の詩」は、本当に文字どおりの「朝の詩」で、当時は毎朝、産経新聞の一面に自分の作品が載ってはいないかと確認し、一喜一憂したものです。思えば、詩とともに一日が始まるのでした。そこから数年を経て、わたしはココア共和国の編集人となりました。ようやく原稿依頼ができる立場となり、新川先生にココアへの執筆のお願いをしたのですが、先生は産経新聞の選者を辞められた時と同じ理由で、ご辞退されました。おおらかで、お優しいだけでなく、真摯な態度で詩と向き合っておられました。本当に偉大な詩人です。心からご冥福をお祈りいたします。

 9月号の詩のゲストは木崎善夫、真土もく、能美政通、滝本政博、藤野栞。今号も各々の試みが打ち上げ花火のように見事に炸裂しています。これが例えば晩夏の花火大会のような(?)朗読会であったとしたならば、改行だけでなく、余白、句点、読点、平仮名などの視覚的要はどのように朗読に組み込まれ、聴き手に届くのでしょう。朗読することを踏まえて詩を書いてみるのも楽しいですね。

 招待エッセイを金森さかなと熊野ミツオにお願いしました。皆さまがよく知る、ココアで活躍中のふたりです。エッセイの文体はまったく違うというのに「夢の構築」、「夢を見るための装置」というタイトルで、いよいよ(?)「夢」の出現です。ふたりとも単なる〝無意識〟では括ることのできない夢と言葉の関係から詩論を立ち上げてくれました。両者の珠玉のエッセイをとおして、読者は夢に詩を沿わせ、なぞらせる詩人の感性に触れてしまうかも。

 4コマ詩はいがらしみきお、伊藤テル、腹巻さしみ、佐々木貴子。4コマ詩の投稿でトウソクジン、原島里枝、まほろばしじみ、虹乃ノラン、艸バエス、小林椰子。4コマ詩の投稿も増え続けています。たぶん、いま、どこよりも熱い、4コマ詩! どこって、どこ?

 9月号も秋吉久美子、いがらしみきおから投稿詩への短評と「いいね」、斎藤貢からも「絶賛」を選んでいただきました。紙の本のみ所収の傑作集には49篇(4コマ詩投稿を含む)、佳作集には91篇の詩が掲載になりました。最近では海外からの投稿も増えてきました。詩をパスポートにココア共和国へ、ぜひ、どうぞ。

 秋亜綺羅「投稿詩からの想い」は、普段は詩を書いていないという方も含め、多くの方にできたら欠かさず読んで欲しいと思っています。投稿作品へのそれぞれの言及も細かいので、選者の眼差しを深く読み解くことができると思います。また今号では特に、「鳥かごの中の鳥が自由を得るには」という問いから派生して、自由の本質、不自由のありよう、その先のことについて述べています。もう、絶対、読むしかないですね。 毎月の投稿、期待しています。  

(佐々木貴子)





<執筆者>

☆秋亜綺羅 (あき・あきら)

詩人。1951年生。宮城県在住。

詩集に『透明海岸から鳥の島まで』(思潮社・2012)、『ひよこの空想力飛行ゲーム』(思潮社・2014)、『十二歳の少年は十七歳になった』(思潮社・2021)など。エッセイ集に『言葉で世界を裏返せ! 』(土曜美術社出版販売・2017)。第22回丸山豊記念現代詩賞。

「ココア共和国」主宰。

 

☆佐々木貴子 (ささき・たかこ)

詩人。1970年生。宮城県在住。

2012年やなせたかし責任編集「詩とファンタジー」詩部門大賞、第26回詩と思想詩人賞、第7回びーぐるの新人。詩集『嘘の天ぷら』(土曜美術社出版販売・2018)にて第30回歴程新鋭賞。

「ココア共和国」編集。​


☆秋吉久美子 (あきよし・くみこ)

俳優、歌手、詩人。1954年生。

『十六歳の戦争』『赤ちょうちん』『妹』など主演多数。アジア映画祭主演女優賞、日本アカデミー賞優秀女優賞、ブルーリボン賞主演女優賞、モナコ国際映画祭主演女優賞など受賞多数。詩集に『いない いない ばあ』『C・U next tuesday』など。


☆いがらしみきお

漫画家。1955年生。宮城県在住。

『ネ暗トピア』『ぼのぼの』『BUGがでる』『3歳児くん』『かむろば村へ』『I』など多数。日本漫画家協会賞優秀賞、講談社漫画賞、小学館漫画賞など。​

☆金森さかな(かなもり・さかな)

1995年生。東京都在住。

詩歌集に『PIKA  PIKA』(私家版・2023)。

☆熊野ミツオ(くまの・みつお)

1987年生。東京都在住

​☆木崎善夫(きざき・よしお)

詩人。1969年生。大阪府在住。

2012年やなせたかし責任編集「詩とファンタジー」(かまくら春秋社)詩部門優秀賞受賞、月刊詩誌「詩人会議」2020年・2023年 投稿欄「自由のひろば」年間優秀作品表彰。

第4回秋吉久美子賞受賞。


☆真土もく(まつち・もく)

詩人。2002年生。長野県在住。

第6回YS賞受賞。

☆能美政通(のうみ・まさみち)

詩人。1980年生。秋田県在住。

第1回いがらしみきお賞受賞、第1回秋田県短詩型文芸大会詩部門入選。

未来屋54字の文学賞入賞。

☆滝本政博(たきもと・まさひろ)

詩人。1959年生。愛知県在住。

第3回秋吉久美子賞受賞。詩集に『エンプティチェア』(土曜美術社出版販売・2023)。

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☆伊藤テル(いとう・てる)

詩人。1987年生。新潟県在住。

第2回いがらしみきお賞受賞、第15回「1ページの絵本」入賞 。

☆腹巻さしみ(はらまき・さしみ)

詩人。1983年生。神奈川県在住。

第3回いがらしみきお賞受賞。

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ここはどこだ。ここはココア共和国。きょうはここらでココアにしよう。

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