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月刊ココア共和国 (電子本&紙の本) について☆​7月号☆ (2024.7.1)

akihashishokobo

 あきは詩書工房では、2020年4月1日に月刊詩誌「ココア共和国」を創刊号として、フィックス版と紙の本で刊行しました。ゲストや編集同人による詩、エッセイなどを中心に、詩の理論と方法論を追究しています。

 また全国から詩の投稿を募集し、素敵な投稿作品をたくさん掲載していきます。

「ココア共和国」への投稿詩は同時に、2024年12月31日に締め切られる「第5回いがらしみきお賞」「第5回秋吉久美子賞」へ応募されたものとみなされます。20歳未満の方はそれらに加え「第10回YS賞」の3つの賞に応募したことになります。

 紙の本はココア・ショップまたはAmazonで販売しています。

 4月号は3賞受賞特集号となり990円(税込)。




目次                     

●今月の1行

金森さかな

​​

​●招待詩

真土もく「天使が見ている」

藤野 栞「不器用」

木崎善夫「明日の蛙くん」

能美政通「た」

滝本政博「潮騒」

●招待エッセイ

田村全子「詩を人生のお守りにしたい」

夕空しづく「いのちをかけるにあたいする」

●詩

佐々木貴子「純粋病棟」

●7月号投稿詩人のみなさんへ

秋吉久美子

いがらしみきお

●投稿詩傑作集Ⅰ

宇井香夏「ごめん」

西川真周「悪の組織を率いるボスについての自由研究」

和本果子「プリン」

青葉夜「THE Endless Wonder Dream」

渋谷縷々子「呪縛」

荻このは「平等っ子」

弓 リツ「黄色」

青星百恵「宇宙天使とラブアンドピース」

吉岡幸一「人間服」

那須茄子「海に恋した彼女の最期」

高平 九「ネジ男」

金森さかな「冷やし中華はじめませんでした」

トロッコ「バイユー」

入間しゅか「ブタの消しゴム」

●4コマ詩

いがらしみきお「だに」

伊藤テル「□←□横に2コマ詩です」

腹巻さしみ「呼吸」

トウソクジン「現代4コマ」

まほろばしじみ「被検体」

佐々木貴子「謎」

●投稿詩傑作集Ⅱ

秋山 密「元年」

メンデルソン三保「海」

佐倉 潮「フェスティバル」

タマハル「蟻」

夕空しづく「十六歳の化石」

澪沢 澪「花束」

花畑むぎこ「わたしはなりたい」

下「思い出すことはいつも、」

英田はるか「ネコのみいのイッシンジョウノツゴウ」

黒崎せな「ひとり」

波尾剣斗「恋愛ボクサー」

クスモトナオコ「生きてる気分は変なの」

佐宗咲希「pastel」

夜明ユリ「屋上サンクチュアリ」

ハゲタカ「脳」

アスフェリカル「身軽ゆえに」

高山京子「罪と罰」

​●エッセイ

佐々木貴子「家出する家がない③」

 

●投稿詩傑作集Ⅲ

伊藤末摘花「こんあ」

松井「真似てみた」

加藤水玉「背曲がりの俥引き」

のぐちみね「おおかみ座」

道森祐輔「砂糖」

田村全子「洗えるパンツと洗えないパンツ」

揺籃 歌「紛い物のオーパーツ」

与理原奈那「カミナリ」

へちゃ「Moontalk」

松本 徹「僕の永遠プラン」

空白「アナログ人間」

文雨伽奈「様になる呪い」

入江田吉仁「独裁者と風」

でおひでお「家族」

木原光平「鼻毛」

●投稿詩からの想い

秋亜綺羅




以下は電子版のみに収録 


●投稿詩佳作集Ⅰ

中嶋凉香「よ、こ、く、」

詩餅「ファミレス」

紺野 真「水辺、遮光」

大野博司「わたしの影」

山雀ぐり「二角形」

きむさん「ワンピースのリボン」

工藤哲椰「夜明けまで待てない秘め事」

束乃間カルマ「私の愛する人」

伽戸ミナ「くまのプーさんが干してある」

酉果らどん「喪服の勇者」

あきふかむ「Lady」

ももとら「蜂蜜」

琴森 戀「地下」

大島弥子「幻獣はあくまで愛を囁いていた」

角田和美「プロポーズ」

mumi.「grapefruit heart」

安曇晋作「Close the Books」

朝江しおん「らくがき」

てづかみさこ「お腹がすいた」

化野道夢「螺旋階段」

坂本盟美「マリーと」

西岡 泉「日本国際救助隊」

三日月李衣「豚はKoiしてる」

風 守「フォーエヴァー・カップメン」

角 朋美「こちら 海馬現像室」

桃口 優「小さな音楽隊」

●エッセイ

佐々木貴子「誰も困らないか」

●投稿詩佳作集Ⅱ

彩結ゆあ「ふらっと」

福富ぶぶ「エスカレーター式日常」

田中傲岸「否!」

卯野彩音「影繕いの老女」

雲英「嫌悪な定め」

矢代レイ「旅」

じゅりあ「金木犀」

髙田良一「猫の権利」

吉岡ヴィル「キンギョバチ」

川嶋ゆーじ「ポジション」

シノハラマサユキ「つばまきじ」

宇野有輝恵「口紅」

まさ「近所の公園にも宇宙は充満している」

池戸則子「何となく」

ザルツブルク竹田「水葬」

関谷ヒイデズ「おまえ」

立花一道「部屋」

漆畑赤穂「自責の行方」

玲太「ねつ」

朝紀革命「神殺しラプソディ」

ぺんぎん亭ぺんぎん「こてつ」

新道絵馬「センシティヴ・アンケート」

大星美季「命あるものたち」

宮城 誠「整列」

樋口 塁「涸れた呼吸」

麦原アリノス「蕾へ」

七寒六温「チキン飼う買う」

●エッセイ

秋亜綺羅「ポケモンGOの怪現象」

●投稿詩佳作集Ⅲ

笠原メイ「ごみの日」

竹田海里「彼方の遮像」

西岡俊貴「幾重もの旅」

三十水舟「永遠なんてないからさ」

堀川友良「或る雨の夜・帰途にて」

なかむらかほ「オーロラの揺れる日」

山羊アキミチ「世論」

熊野ミツオ「生きているのは」

川尻かほ「自由」

西村日和「大学三回生前期 金曜二限」

河上 蒼「くらくら」

久遠恭子「あの娘はきっと」

丸膝玲吾「空になる」

松たけ子「私だけの神様」

水木なぎ「タイムポケット」

早瀬ゆん「瞬き」

猫被りのアーモ「ほんのそよ風」

海上 弘「自己愛」

幻ノ月音「極彩色の夏詣」

こひもともひこ「いし蹴り」

志水命言「雨恋い」

せんかい「西風のポチ」

あさとよしや「アモング・ザ・ウェーブズ」

桃川 夕「遺作」

藍 真澄「星採集」

繭中舞百合「あくま」

そとねこ「ダークモード」

入山夜鷸「苺」

山下真里奈「今宵」

三刀月ユキ「神話」

秤屋ひとみ「ポケットのなかの王子様」

楸 眞弥「僕は、もしくは 僕を」

​●秋亜綺羅写真館




編集後記

 皆さま、お元気でいらっしゃいますか。ココア共和国7月号の発行です。今年は萌黄色の春も、新緑の眩しい季節も駆け足で過ぎて行き、2024年、始まったと思ったら、もう半分が過ぎようとしているではありませんか。

 年中、年齢や老いをジャネーの法則とやらで思い出し、「まさか、わたしだけじゃないよね」と常々、再確認せざるを得ない状況にあるわけですが、それでも「文学の神様、心から感謝を」と、頭を深々と下げたくなる〝大感謝祭(?)〟が5月の下旬、用意されておりました。何と、秋吉久美子、秋亜綺羅が5月25日(土) 放送のNHK「しゃべり亭」にゲストとして生出演! それだけではありません。前日には〝秋吉久美子様☆ココア共和国ご来訪〟ということで、このココア共和国編集室に秋吉久美子さんがいらっしゃいました。ココア共和国創刊50号記念特別企画とも思われる、本物のご褒美でした。ご一緒させていただいた僅かな時間は、ふとした瞬間にいつでも想い出すことができる、心の中の日だまりになりました。あれから間もなく1カ月。様々に振り返ってみるのですが、わたしは、秋吉久美子さんほど才色兼備な方をほかに知りません。

 7月号の招待詩は真土もく、藤野栞、木崎善夫、能美政通、滝本政博の5名。ココアを代表する詩人たちが今号も勢いよく巻頭を飾ってくれました。多様性という言葉だけが空回りしているかのような昨今、独自性の側から多様性を見つめ、作品の深みを堪能していただきたいです。 

 今号の招待エッセイは特にココアで活躍中の田村全子と夕空しづくにお願いしました。読者の皆さまなら、よく知る二人。エッセイのタイトルだけでも詩に対する意気込みが違うとが分かることでしょう。田村全子のユーモアも諧謔も自在に操ることができる作風の根底、夕空しづくの溢れて止まない突出した表現者としての態度、両者のエッセイに一気に胸が熱くなります。そして今回、夕空しづくのプロフィールには、著者の強い決意と希望で〝詩人〟と明記しました。「いずれココア共和国出身として名乗りたい……」と打ち明けられた時には、さすがに涙腺が緩みました。

 4コマ詩はいがらしみきお、伊藤テル、腹巻さしみ、佐々木貴子。4コマ詩の投稿はトウソクジン、まほろばしじみ。決して固定メンバーというわけではないし、〝4コマ詩大募集〟と声高に宣伝しているつもりもないのですが、今号も秀逸な作品が出揃いました。それにしても、真剣に言葉で遊び、楽しめることも詩人の強みだと思うのですが、これに関しては意外にも積極的に言及されているとは思えないですね。皆さまは、どのように思われますか。

 今号も秋吉久美子といがらしみきおから投稿詩への短評と「いいね」、齋藤貢からも「絶賛」を選んでいただきました。なお齋藤貢ですが、最近、詩集『遠い春』(思潮社)を上梓したばかりです。ぜひ、お近くの書店で手に取ってみてください。おそらく話題の1冊になることでしょう。

 7月号の傑作集には48篇(4コマ詩投稿を含む)、佳作集(電子本のみ所収)に85篇の詩が掲載となりました。投稿詩のデータ不備や投稿フォームの必須項目に正しく記載がなかった場合には、作品受理できないので、しっかり投稿規程を確認してくださいね。空白の行も1行として数えますよ。

 秋亜綺羅「投稿詩からの想い」は毎回、ブレることなく、詩に、言葉に、読者の脳髄めがけて喰い込みます。今号は投稿詩に言及するだけでなく、言葉のもつ意味の曖昧さと定義のありようについても触れました。心と脳との齟齬、その時、詩は……⁉皆さま、どうぞ、お見逃しなく! 毎月の投稿、期待しています。  

(佐々木貴子)




執筆者

☆秋亜綺羅 (あき・あきら)

詩人。1951年生。宮城県在住。

詩集に『透明海岸から鳥の島まで』(思潮社・2012)、『ひよこの空想力飛行ゲーム』(思潮社・2014)、『十二歳の少年は十七歳になった』(思潮社・2021)など。エッセイ集に『言葉で世界を裏返せ! 』(土曜美術社出版販売・2017)。第22回丸山豊記念現代詩賞。

「ココア共和国」主宰。 


☆佐々木貴子 (ささき・たかこ)

詩人。1970年生。宮城県在住。

2012年やなせたかし責任編集「詩とファンタジー」詩部門大賞、第26回詩と思想詩人賞、第7回びーぐるの新人。詩集『嘘の天ぷら』(土曜美術社出版販売・2018)にて第30回歴程新鋭賞。

「ココア共和国」編集。​


☆秋吉久美子 (あきよし・くみこ)

俳優、歌手、詩人。1954年生。

『十六歳の戦争』『赤ちょうちん』『妹』など主演多数。アジア映画祭主演女優賞、日本アカデミー賞優秀女優賞、ブルーリボン賞主演女優賞、モナコ国際映画祭主演女優賞など受賞多数。詩集に『いない いない ばあ』『C・U next tuesday』など。


☆いがらしみきお

漫画家。1955年生。宮城県在住。

『ネ暗トピア』『ぼのぼの』『BUGがでる』『3歳児くん』『かむろば村へ』『I』など多数。日本漫画家協会賞優秀賞、講談社漫画賞、小学館漫画賞など。​

☆田村全子(たむら・ぜんこ)

1953年生。静岡県在住。

第35回国民文化祭「現代詩の祭典」宮崎県教育委員会教育長賞、第62回ふじのくに芸術祭賞受賞など。詩集に『詩人になりたい』(私家版・2018)。詩誌「穂」同人。

☆夕空しづく(ゆうぞら・しづく)

詩人。1998年生。長野県在住。

詩集に『トワイエ』(私家版・2024)。詩のほか、小説『藍空断片集』(私家版・2022)、歌集『降り積もる孤独はすべて花になる』(私家版・2023)など発表。作道雄著『Love Letters~100回継ぐこと~』(ステキブックス・2023)に参加。


☆真土もく(まつち・もく)

詩人。2002年生。長野県在住。

第6回YS賞受賞。

☆藤野 栞(ふじの・しおり)

詩人。2006年生。富山県在住。

第58回岐阜市文芸祭入選。第2回丸山薫「帆・ランプ・鷗」賞優秀賞。

第8回YS賞受賞。

☆木崎善夫(きざき・よしお)

詩人。1969年生。大阪府在住。

2012年やなせたかし責任編集「詩とファンタジー」(かまくら春秋社)詩部門優秀賞受賞、月刊詩誌「詩人会議」2020年・2023年 投稿欄「自由のひろば」年間優秀作品表彰。

第4回秋吉久美子賞受賞。

☆能美政通(のうみ・まさみち)

詩人。1980年生。秋田県在住。

第1回いがらしみきお賞受賞、第1回秋田県短詩型文芸大会詩部門入選。

未来屋54字の文学賞入賞。

☆滝本政博(たきもと・まさひろ)

詩人。1959年生。愛知県在住。

第3回秋吉久美子賞受賞。詩集に『エンプティチェア』(土曜美術社出版販売・2023)。

☆伊藤テル(いとう・てる)

詩人。1987年生。新潟県在住。

第2回いがらしみきお賞受賞、第15回「1ページの絵本」入賞 。

☆腹巻さしみ(はらまき・さしみ)

詩人。1983年生。神奈川県在住。

第3回いがらしみきお賞受賞。


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ここはどこだ。ここはココア共和国。きょうはここらでココアにしよう。

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