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 あきは詩書工房では、2020年4月1日に月刊詩誌「ココア共和国」を創刊号として、フィックス版と紙の本で刊行しました。ゲストや編集同人による詩、エッセイなどを中心に、詩の理論と方法論を追究しています。

 また全国から詩の投稿を募集し、素敵な投稿作品をたくさん掲載していきます。

「ココア共和国」への投稿詩は同時に、2024年12月31日に締め切られる「第5回いがらしみきお賞」「第5回秋吉久美子賞」へ応募されたものとみなされます。20歳未満の方はそれらに加え「第10回YS賞」の3つの賞に応募したことになります。

 紙の本はココア・ショップまたはAmazonで770円(税込)にて販売しています。

 4月号は3賞受賞特集号となり990円(税込)。




目次                     

●今月の1行

沙藤ちとせ


​●招待詩

水月りの「コココアラ」

菅沼きゅうり「マジックアワー」

腹巻さしみ「末路」

森崎 葵「怪物」


●招待エッセイ

風巻けんず「少年からただの青年へ」


●詩

佐々木貴子「純粋病棟」


●2月号投稿詩人のみなさんへ

秋吉久美子

いがらしみきお


●投稿詩傑作集Ⅰ

麦原アリノス「私の名前に応答をくれ」

沙藤ちとせ「ジゼル」

安桜子「エッセンス」

夕空しづく「しりとり」

こやけまめ「へその舌」

高平 九「風吹ジュン」

三舟いと「お腹がすいた!」

メンデルソン三保「わたしは泣いた」

神浦恵里香「きれいなだけの夕焼け空」

蝸牛「友達」

雲野くじら「少女セピア」

木崎善夫「まだ見ぬ宇宙の友よ」

吉岡幸一「雪の居酒屋」

矢代レイ「死」


●4コマ詩

いがらしみきお 「なつかしいほんや」

腹巻さしみ「言葉」

伊藤テル 「ツツブタ」

トウソクジン 「現代4コマ」

佐々木貴子「メモリ」


●投稿詩傑作集Ⅱ

ナルガルリ子「雲の上は雨なし」

佐藤由芽「『ねえドラえもん』」

椿堂義明「タイムマシン」

近藤太一「かしこい犬」

鳥井 雪「ウエディング・ケーキ」

エキノコックス「いい」

熊野ミツオ「世界でいちばん寂しい嘘」

でおひでお「クーちゃんは……」

酒部 朔「脱出ポッド」

揺籃 歌「B2F ライブハウス」

あきふかむ「ぽっかり○」

くすりはみがき「喫緊」

きむさん「初雪の降る頃」

のぐちみね「きりん座」


​●エッセイ

佐々木貴子「詩人の」


●投稿詩傑作集Ⅲ

笠原メイ「スウェーデン先輩」

スバル「旅立ち・スーパーノヴァ」

結木うい「ラブレターにならない」

きくちなお子「オニオンリングの詩」

竹津健太郎「紅」

南雲薙「救われなかったものに」

中嶋凉香「好きな人」

倉橋駒子「地球のサービスエリア」

ますこゆうり「自動ドア」

右利き「四則演算」

細野皇治「閉幕」

和本果子「ハロー、ハロー」

そとねこ「カカカカカ」

ふじよしけい「痛み」

澪沢 澪「元気です」

刹那「Resolved」


●投稿詩からの想い

秋亜綺羅



以下は電子版のみに収録 


●投稿詩佳作集Ⅰ

弓 リツ「帰り道のサンタクロース」

田中傲岸「転身譚」

松本 徹「居酒屋」

田村全子「ムンクの町」

荒木章太郎「光と影」

西川真周「大きな犬がいるルート」

西藤そう「つもり、つもって、蟻地獄」

みたこ「明日の手紙」

渋谷縷々子「ひかりとパワーと」

涙川火水「待ち合わせは雷と繋ぐ場所へ」

貴田雄介「眠ること」

三波 並「渡り鳥」

小高功太「漢字の目と耳が助けてくれたんだよ」

角 朋美「少女の訓戒」

マサル「テレビを見てしまう」

入間しゅか「ピューパガンタウングーコンバウン!」

紺野 真「雪が積もって」

桧山 晃「うんち」

香山ほたる「大詩人も僕たちも」

λ乱雑「タイプライターと無限の兎」

淵田「おねがいごと」

西岡 泉「鰻2380」

原田非水「言葉」

北川 聖「黒い人」

あさとよしや「そそそ想像」

桐沢もい「それはどうしようもなく悲しい」

梓 凛斗「地球の歩き方」

みずぬまけいだい「紙飛行機」

岩佐 聡「夕刊は、かつて地球からかけ離れた水たまりでした。」

河口國江「あの惑星」

妻咲邦香「四角い部屋」


●エッセイ

佐々木貴子「編集中記」


●投稿詩佳作集Ⅱ

佐倉 潮「初雪」

石川雅春「☆たとえば」

こういち「一番星ブルース」

せんかい「時の栞」

蒼ノ下雷太郎「弱者コントロール」

芦田晋作「抽象画」

小牧「迷い客」

柊「セカイのカタチ」

冬崎霧雪「不審者王子と飛び込まない姫」

聖琳瑯「せせらぎ」

三品和乃子「展望」

ヒロミ「かりんじゃなくてらん」

多上暁人「贖罪」

与理原奈那「リングサイドから」

平松秀章「春夏秋冬カメレオン」

高山京子「ただ、それだけ」

朝江しおん「夢とのお付き合い」

冨士一文「渾然一体」

牛田悠貴「目標設定」

桜小路いをり「海のドレス」

へちゃ「トーキー」

琴森 戀「厨子甕」

中 遼介「初孫」

卯野彩音「ホットミルク」

水木なぎ「Saint Emilion」

池戸則子「最後の食費」

高松克成「気持ちの分量」

加藤万結子「福太郎」

虹乃ノラン「せなかのくぼみ」

檸檬「attitude」

はせがわゆうこ「わたし」

ナカヤシキアユミ「真夏闇」


●エッセイ

秋亜綺羅「実践できるか、棄てる勇気」


●投稿詩佳作集Ⅲ

青星百恵「おばあちゃん、燃ゆ」

かたね16「物語の中で」

レオン「去年より伸びる餅とほぐれる肩」

とこ「適性検査」

きむらしおり「質量」

嶋崎迅平「僕とマイケルジャクソンについて」

村上文緒「泣くな、ものさしくん」

山羊アキミチ「凛」

桑田 窓「精霊流し」

彩結ゆあ「歩いて、春へ」

加藤水玉「木偶の坊」

石原 誠「極夜」

風巻けんず「恋愛ごっこ」

萩ならて「背伸び」

栫伸太郎「越えない森のうた」

ひなた「殺人未遂」

佐々木紫乃「揺蕩」

沙霧「恵まれる子」

械冬弱虫「真祖紛い」

佐々木あさひ「水」

遠浅イサナ「空の記憶」

楸 眞弥「太陽の花嫁」

橘 玲也「秋幻」

奥野々芳雅「へなちょこ石」

佐々木敏光「『自由』に口無し」

英田はるか「カイホウゲンキンさん、大集合!」

中塚音寧「おいしい」

有森修嗣「埋まらない時間」

井上懸名「用法容量が守れたら」

酉果らどん「サバンナでひとりぼっち」



編集後記

 お待たせしました、ココア共和国2月号の発行です。この編集後記は2024年元旦の能登半島地震から3週間が経とうとしている中で書いているのですが、被災された方々が今もたいへんな思いをされているのではないかと、心が痛みます。特に、この2月号に関して言えば、2023年12月中に投稿いただいた作品がメインであり、もっと言えば大晦日の深夜、まさに新年へと日付が変わる寸前の数秒前まで、「ココア共和国」に、と全国各地の皆さんからいただいた作品で編まれているわけです。いずれも、まさか地震が起きるとは思っていなかった頃の作品です。1月号さえ無事にお届けできていない地域の方々がいると思われる中で2月号を発行するということ。胸がつまる思いでいっぱいですが、一度は動くことを止めてしまった時計の針を、強引に進めたり、優しく巻き戻したりすることも、詩人のなせるわざかもしれません。強く生きていきましょう。

 2月号の詩のゲストに水月りのをお招きしました。詩人、俳人として活躍する水月は宮城県在住。宮城に住んでいる人なら、誰でも知っている生活情報誌「りらく」に写真家とコラボレーションで毎月、詩を連載している詩人です。このたびココア共和国のために「コココアラ」という詩を寄稿いただきました。また詩だけでなく、今号は水月の俳句も堪能いただけます。水月りの、味わい深いですよ。

 さらに詩のゲストは菅沼きゅうり、腹巻さしみ、森崎葵と続きます。前号の編集後記にも少し書いたことですが、昨年12月の「言と音が加速する午後」のイベントを終えてから、詩も楽譜のひとつとして読むことができるようになりました。詩を読んでいると、著者の呼吸を思い描くまでもなく引き込まれ、思わず引き摺られている自分に気がつく、ということが頻繁にあるわけですが、今号も、三者三様の世界が脳髄へと喰い込み、我を忘れてしまいます。機会があれば、著者たちに朗読してもらいたいですね。

 招待エッセイを風巻けんずにお願いしました。風巻はエッセイの中で、自分の言葉とは何かを模索する姿勢そのものを読ませてくれます。もしかしたらエッセイの趣旨は簡潔明瞭なのかもしれませんが、ある意味、哲学的な問いが散りばめられたエッセイでもあるため、風巻の感性を詩とともに再確認。「正直」「自分」「言葉」「自分の言葉」、これだけでも詩の根幹、それ以上の問いだと思うのですが、いかがでしょうか。

 4コマ詩は、いがらしみきお、腹巻さしみ、伊藤テル、佐々木貴子。そしてトウソクジン。今号は腹巻さしみが4コマ詩に登場です。4コマ詩をさらに奥深くしてくれました。トウソクジンは現代4コマで勢いづいている様子。4コマ詩、本格的に面白くなってきましたよ。4コマ詩の投稿を考えている方は、ココア共和国ホームページからお問い合わせください。4コマ詩人、募集中!

 秋吉久美子といがらしみきおから投稿詩への短評と「いいね」、齋藤貢からも「絶賛」を選んでいただきました。傑作集には45篇(4コマ詩投稿を含む)、そして佳作集(電子本のみ所収)に93篇の詩が掲載になりました。また2023年12月末日締切の投稿で第4回秋吉久美子賞、第4回いがらしみきお賞、第9回YS賞の選考が始まりました。公式発表は、3月15日です。今から楽しみですね。

 秋亜綺羅「投稿詩からの想い」は増ページ。毎号、読み応えのある選評に刺激を受けている読者も多いことでしょう。わたしもそのひとりです。今回の秋亜綺羅は選評に加え、チャットGPTを駆使して言葉を検証。概念や理論のおおよそを踏まえつつ、詩人の方向性を示唆しました。これはココア共和国の方向性と言っても過言ではないでしょう。必読です。

 そして2月号。スペースの関係上、少ししか作品を紹介できませんが、傑作集、佳作集ともに粒揃いです。ココア共和国らしさが見えてしまうかも。

 毎月の投稿、期待しています。  

(佐々木貴子)




執筆者

☆秋亜綺羅 (あき・あきら)

詩人。1951年生。宮城県在住。

詩集に『透明海岸から鳥の島まで』(思潮社・2012)、『ひよこの空想力飛行ゲーム』(思潮社・2014)、『十二歳の少年は十七歳になった』(思潮社・2021)など。エッセイ集に『言葉で世界を裏返せ! 』(土曜美術社出版販売・2017)。第22回丸山豊記念現代詩賞。

「ココア共和国」主宰。

☆佐々木貴子 (ささき・たかこ)

詩人。1970年生。宮城県在住。

2012年「詩とファンタジー」大賞。第26回詩と思想詩人賞。第7回びーぐるの新人。詩集『嘘の天ぷら』(土曜美術社出版販売・2018)にて第30回歴程新鋭賞。

「ココア共和国」編集。​


☆秋吉久美子 (あきよし・くみこ)

俳優、歌手、詩人。1954年生。

『十六歳の戦争』『赤ちょうちん』『妹』など主演多数。アジア映画祭主演女優賞、日本アカデミー賞優秀女優賞、ブルーリボン賞主演女優賞、モナコ国際映画祭主演女優賞など受賞多数。詩集に『いない いない ばあ』『C・U next tuesday』など。


☆いがらしみきお

漫画家。1955年生。宮城県在住。

『ネ暗トピア』『ぼのぼの』『BUGがでる』『3歳児くん』『かむろば村へ』『I』など多数。

日本漫画家協会賞優秀賞、講談社漫画賞、小学館漫画賞など。​


​☆水月りの(みづき・りの)

詩人、俳人。1959年生。宮城県在住。

詩集に『光のため息』(ふらんす堂・1995年)、『恋愛病』(ふらんす堂・1998年)など。句集『人魚姫のトゥシューズ』(ふらんす堂・2002年)にて加美俳句スウェーデン賞。


​☆風巻けんず(かざまき・けんず)

2006年生。鹿児島県在住。


​☆菅沼きゅうり(すがぬま・きゅうり)

詩人。2002年生。新潟県在住。

第7回YS賞受賞。


​☆腹巻さしみ(はらまき・さしみ)

詩人。1983年生。神奈川県在住。

第3回いがらしみきお賞受賞


☆森崎 葵(もりさき・あおい)

詩人。1989年生。愛知県在住。

第2回秋吉久美子賞受賞。


☆伊藤テル(いとう・てる)

詩人。1987年生。新潟県在住。

第2回いがらしみきお賞受賞、第15回「1ページの絵本」入賞 。

月刊ココア共和国2025年3月号

 あきは詩書工房では、2020年4月1日に月刊詩誌「ココア共和国」を創刊号として、フィックス版と紙の本で刊行しました。ゲストや編集同人による詩、エッセイなどを中心に、詩の理論と方法論を追究しています。また全国から詩の投稿を募集し、素敵な投稿作品をたくさん掲載していきます。

「ココア共和国」への投稿詩は同時に、2025年12月31日に締め切られる「第6回いがらしみきお賞」「第6回秋吉久美子賞」へ応募されたものとみなされます。20歳未満の方はそれらに加え「第11回YS賞」の3つの賞に応募したことになります。

 紙の本は770円(税込)。ココア・ショップまたはAmazonで販売しています。4月号は3賞受賞特集号となり990円(税込)。



目次


今月の1行

伊田晴翔


●招待詩

池井昌樹 「もうひとり」

真土もく 「魚」

木崎善夫 「辻占い」

藤野 栞 「スノードーム」

滝本政博 「ノスタルジア」

能美政通 「また会うとの言葉どおり春の雪から破り捨てる」


●招待エッセイ

一森キティ 「詩は誰のものか」

まほろばしじみ 「キックボード旅情」


●3月号投稿詩人の皆さんへ

秋吉久美子

いがらしみきお


●傑作集Ⅰ

川嶋ゆーじ 「マジック0」

ツチヤタカユキ 「Finger prints」

美天 「嫌われもの」

西岡 泉 「もうやってらんない!」

空蝉 「ありがとうが ▇ くて吐きそうだ」

紺野 真 「だって、愛だから」

阿呆木種 「しょーもな」

倉橋駒子 「炎の飼育」

むきむきあかちゃん 「呑気」

渋谷縷々子 「拘泥する生命」

下 「開いた口」

西川真周 「アウフヘーベン屋」

桃口 優 「命を宿した無機物」

中村ミロ 「遺言」

田村全子 「ダイヤモンドアートの魔法」


●4コマ詩

いがらしみきお 「ば」

腹巻さしみ 「言葉の壁」

伊藤テル 「とらさんは尖ってない」


●傑作集Ⅱ

吉岡幸一 「命の木」

笠原メイ 「鈍行ブルース」

一森キティ 「宝探し」

結木うい 「檻の中」

ユキノカケラ 「当たるも八卦」

とりいじじ 「僕は カエル」

メンデルソン三保 「パイプ煙草」

松陰 玄 「ひばしら」

文雨伽奈 「普遍」

宮せつ湖 「雪女面接試験」

ふじよしけい 「インタビュー」

ウロタンケツ・ケタ 「鼻」

西村日和 「夜に」

アルコル 「鬼ごっこ」


●4コマ詩

トウソクジン 「〈わたし〉へのギフト」

まほろばしじみ 「卒業写真」

瀧 音吉 「弁別表層」


●傑作集Ⅲ

てづかみさこ 「年賀状一枚」

遠藤健人 「軽くシャー」

桑島明大 「澗冬」

露野うた 「惜別」

前田雪彦 「三月の鏡」

伊田晴翔 「ねえ バロン」

大野美波 「いたい」

石川ぼうず 「娘よ、父はパチンコを辞めた」

青星百恵 「おばあちゃんの元カレ」

佐倉 潮 「緘」

花丸咲那 「魔法ヒーローわたしちゃん」

繭中舞百合 「サウナ」

加藤水玉 「カナリアを捨てる」

西尾省吾 「落ちた人形」


●投稿詩からの想い

秋亜綺羅





以下は電子版のみに収録 



●佳作集Ⅰ

帆立 「手品師」

あおなゆみ 「タイムトラベルの実話」

百野虎子 「革命」

裏路地ドクソ 「クジラと猫」

きぎ 「ペンギン」

三月いつき 「罫線のはなし」

まったりねずみ 「母」

山羊アキミチ 「爪」

一文字せり 「ヒートショック」

金森さかな 「見ている」

藍原センシ 「夜行性アンチ」

秋野なるみ 「星の骨」

妻咲邦香 「草原」

常盤坂もず 「火球を見た」

河口國江 「信仰」

真夏あむ 「ice cream」

七海独 「無所属」

神木ねがい 「斎藤唯織」

麦原アリノス 「苺の目」

綾瀬池春 「雪虫」

蒼樹ほのお 「自信」

矢代レイ 「近況報告」

図師幸村 「銀歯の伯母」

波尾剣斗 「はじまり」

小林須央 「短い針と長い針は交わることなく」

泊木空 「県民ピアスホール」


●エッセイ

佐々木貴子 「たいへん、たいへん、たいへん」


●佳作集Ⅱ

山下重人 「詩の広さ」

角 朋美 「推しが卒業する」

雪水雪技 「学年プリント」

池戸則子 「赤ちゃんの卵」

松井 「娘」

宇里宙実 「想像の波」

永沢俳里 「前夜話」

きたきりこ 「のひと」

ひなた 「あさごはん」

オオサキヒロヒト 「北へ向かう」

神谷りくと 「硝子筆」

戸田和樹 「少年時代」

神崎 翔 「マツモト」

向川 石 「古い絵画」

どすな 「冬のある日」

福富ぶぶ 「声」

卯野彩音 「人形秘話」

田志健斗 「休日」

南雲エマ 「大人になれない」

榊 槐 「金星」

チナ・スズキ 「えくぼ」

揺籃 歌 「ズルい春」

泣く人 「音楽の鳴る場所」

西岡俊貴 「光明の翼」

藤沢 恵 「ブランコ」

でおひでお 「天使」


●エッセイ

秋亜綺羅 「逆さに考えるとやっぱりヘン」


●佳作集Ⅲ

塚本このみ 「KISS」

おわん 「宇宙の外側」

檸檬 「朝一番の珈琲は美味しく飲むと決めている」

椿堂義明 「それでいい」

しおり 「スイートピーさん」

野ばら 「春しおん」

坂本盟美 「じぶんの腹がわりと好き」

近藤太一 「玉ねぎソース」

こういち 「五十三歳の地図」

スナシ 「文学賞」

化野道夢 「空を眺める」

杉本 順 「通勤電車の天才」

川名海至 「方向転換」

みたこ 「もう一度」

平松秀章 「虹の色が足りない」

目を見てください 「原稿用紙には」

やならいや 「てか」

三刀月ユキ 「課金」

水木なぎ 「青りんご」

龍可音 「君は昔、ボクが殺した魚だね?」

雲野くじら 「ジャムトーストは冷めている」

あち 「ぬか床でねんね」

道森祐輔 「紅」

永井江樹 「遠慮がち」

水産 「みんなとぼく」


●秋亜綺羅写真館


●編集後記

佐々木貴子



編集後記


 皆様、お元気でいらっしゃいますか。ココア共和国3月号の発行です。ちょうど、創刊60号目となる3月号。早いもので「ココア共和国」も創刊から5年です。間もなく春だわ、とは思うのですが、実はその程度ではありません。いよいよ2025年4月号の3賞受賞特集号を前にして、運命の羅針盤が、これがまたダイナミックに動き出しました! ついにココア共和国の大改革!? この編集後記では伝えきれないほどのココア共和国の節目ともなり得る事柄ですので、より多くの方々に、わたしたちの決意表明ともいえる純度の高いビジョンを知っていただきたいと思います。できたら今号は、まず秋亜綺羅「投稿詩からの想い」を読んでいただきたいのです。そして、今後のココア共和国に、ご期待ください。

 なおこの改革(?)に先立ち、1月中は、これまでのココア共和国の受賞詩人の方々に連絡し、今後の方針とその確認、疑問への応答など、毎号の発行とは異なる動きをしておりました。率直なところ、この改革で誰かが困るならたいへんなことですが、むしろココア共和国が詩の世界にやや大きめの一石を投じたことで、詩壇の〝思考停止〟状態とも思われた自費出版という世の不思議が解明されるなどして、詩そのものが新たな一歩を踏み出すことになるのではないか、と感じています。少なくとも自費出版で詩集を発行していくことの限界と、詩のマーケティングを考えるよい機会となることでしょう。

 そして、わたし自身に関していえば筆一本で生計を立てる術を、生まれてこの方、様々に試行錯誤し、また実践しています。とはいえ、「ココア共和国の犠牲になっていて可哀想」「皆の犠牲になってくれて、ありがとう」といった、他者の小さな思いやりの一言が大きな悩みの種になってのしかかり、これが時々、疼くのでありました。まだ全然、犠牲になっていませんが、どうしたものでしょう。

 さて。3月号の詩のゲストに池井昌樹。これまでにも池井には何度かココアに寄稿していただいているので、読者の中には池井昌樹ファンもいることでしょうね。今号は平仮名を自在に操り、最終行で見事な浮遊感を醸し出しています。

 続いて招待詩には真土もく、木崎善夫、藤野栞、滝本政博、能美政通の作品が続きます。真土の作品は冒頭の行わけから散文詩に流れ込む疾走感に迷いがなく、小気味のいい仕上がりになっています。一方、木崎の作品は積極的に思考の袋小路に読者を誘い、自ずと読ませる仕組み。藤野はスノードームという、ある種の普遍性のもつ儚さを描きました。また日々の移ろいと異次元を各詩行に織り込んだ滝本、能美は新たな抒情への挑戦作。

 招待エッセイをココアから一森キティとまほろばしじみにお願いしました。このエッセイは毎回、ほぼ同じ文面で原稿依頼をしているのですが、一森は「詩は誰のものか」という、あの朗読中の出来事としての詩の行方について言及してくれました。とても根源的かつ大切にしたいテーマだと思います。そして4コマ詩で活躍中のまほろばも珠玉のエッセイを寄稿。遊びと旅情を結びつける視点は流石です。

 4コマ詩にはいがらしみきお、腹巻さしみ、伊藤テル、トウソクジン。詩の技だけでなく、人の業までもが可視化される4コマ詩ですが(?)、今号の腹巻の「言葉の壁」には脱帽です。ぜひ、ご覧ください。投稿4コマ詩には、まほろばしじみ、瀧音吉。

 今号も秋吉久美子、いがらしみきおから投稿詩への短評と「いいね」、斎藤貢からも「絶賛」を選んでもらっています。傑作集に45篇(4コマ詩投稿を含む)、佳作集に77篇の詩が掲載です(電子版のみ所収)。読み応えのある1冊になりました。今年も「ココア共和国」を携えて春を迎えてくださいね。

 毎月の投稿、期待しています。  

(佐々木貴子)



執筆者


☆秋亜綺羅(あき・あきら)

詩人。1951年生。宮城県在住。

詩集に『透明海岸から鳥の島まで』(思潮社・2012)、『十二歳の少年は十七歳に

なった』(思潮社・2021)など。エッセイ集に『言葉で世界を裏返せ!』(土曜美術社出版販売・2017)。第22回丸山豊記念現代詩賞。

「ココア共和国」主宰。


☆佐々木貴子(ささき・たかこ)

詩人。1970年生。宮城県在住。

2012年やなせたかし責任編集「詩とファンタジー」詩部門大賞、第26回詩と思想新人賞、第7回びーぐるの新人。詩集『嘘の天ぷら』(土曜美術社出版販売・2018)にて第30回歴程新鋭賞。

「ココア共和国」編集。


☆秋吉久美子(あきよし・くみこ)

俳優、歌手、詩人。1954年生。

『十六歳の戦争』『赤ちょうちん』『妹』など主演多数。アジア映画祭主演女優賞、日本アカデミー賞優秀女優賞、ブルーリボン賞主演女優賞、モナコ国際映画祭主演女優賞など受賞多数。詩集に『いない いない ばあ』『C・U next tuesday』など。


☆いがらしみきお

漫画家。1955年生。宮城県在住。

『ネ暗トピア』『ぼのぼの』『BUGがでる』

『3歳児くん』『かむろば村へ』『Ⅰ』など多数。

日本漫画家協会賞優秀賞、講談社漫画賞、小学館漫画賞など。


☆池井昌樹(いけい・まさき)

詩人。1953年生。東京都在住。

詩集に『月下の一群』(思潮社・2001)、『童子』(思潮社・2006)、

『眠れる旅人』(思潮社・2008)、『明星』(思潮社・2012)、

『古い家』(思潮社・2021)など。

現代詩花椿賞、詩歌文学館賞、三好達治賞、現代詩人賞など受賞。


☆一森キティ(いちもり・きてぃ)

1966年生。アメリカ在住。


☆まほろばしじみ

1980年生。東京都在住。

詩誌「凪」同人。


☆真土もく(まつち・もく)

詩人。2002年生。長野県在住。

第6回YS賞受賞。


☆木崎善夫(きざき・よしお)

詩人。1969年生。大阪府在住。

2012年やなせたかし責任編集「詩とファンタジー」(かまくら春秋社)詩部門優秀賞受賞、

月刊詩誌「詩人会議」2020年・2023年 投稿欄「自由のひろば」年間優秀作品表彰。

第4回秋吉久美子賞受賞。


☆藤野 栞(ふじの・しおり)

詩人。2006年生。富山県在住。

第58回岐阜市文芸祭入選。第2回丸山薫「帆・ランプ・鷗」賞優秀賞。

第8回YS賞受賞。


☆滝本政博(たきもと・まさひろ)

詩人。1959年生。愛知県在住。

第3回秋吉久美子賞受賞。

詩集に『エンプティチェア』(土曜美術社出版販売・2023)。


☆能美政通(のうみ・まさみち)

詩人。1980年生。秋田県在住。

第1回いがらしみきお賞受賞、第1回秋田県短詩型文芸大会詩部門入選。

未来屋54字の文学賞入賞。


腹巻さしみ(はらまき・さしみ)

詩人。1983年生。神奈川県在住。

第3回いがらしみきお賞受賞。


☆伊藤テル(いとう・てる)

詩人。1987年生。新潟県在住。

第2回いがらしみきお賞受賞。第15回「1ページの絵本」入賞 、第2回カクヨム短歌・俳句コンテスト佳作、「デジタルノベルコンテストVol.1」受賞など。


☆トウソクジン

1997年生。埼玉県在住。






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 あきは詩書工房では、2020年4月1日に月刊詩誌「ココア共和国」を創刊号として、フィックス版と紙の本で刊行しました。ゲストや編集同人による詩、エッセイなどを中心に、詩の理論と方法論を追究しています。また全国から詩の投稿を募集し、素敵な投稿作品をたくさん掲載していきます。

「ココア共和国」への投稿詩は同時に、2025年12月31日に締め切られる「第6回いがらしみきお賞」「第6回秋吉久美子賞」へ応募されたものとみなされます。20歳未満の方はそれらに加え「第11回YS賞」の3つの賞に応募したことになります。

 紙の本は770円(税込)。ココア・ショップまたはAmazonで販売しています。4月号は3賞受賞特集号となり990円(税込)。



目次


今月の1行

山田裕樹


●招待詩

望月遊馬 「答案用紙」

腹巻さしみ 「うず」

森崎 葵 「大人は大人だった頃」

柊 「迎春」

菅沼きゅうり 「お気に召すまま」


●招待エッセイ

樋口 塁 「私による私の行為」

ウロタンケツ・ケタ 「再起」


●2月号投稿詩人の皆さんへ

秋吉久美子

いがらしみきお


●傑作集Ⅰ

一森キティ 「アメリカ」

花園ウサギ 「なみだひめ」

つん 「星の砂」

二階堂慈雨 「錯乱慕」

ハッピー浜田 「墓標になった少年」

月嶋かぐや 「大好きのくに」

中村ミロ 「猫」

ツチヤタカユキ 「偉大なるガラクタ」

河上 蒼 「足心」

西川真周 「屋上遊園地幻想譚」

裏路地ドクソ 「カルピス」

夕空しづく 「深夜番組」

メンデルソン三保 「ぼくはぼく」

繭中舞百合 「女装お兄さんのハートフル相談室」

神崎 翔 「バ・ナナコ」


●4コマ詩

いがらしみきお 「かがく」

トウソクジン 「日常のひとこま」

伊藤テル 「オテペン4コマ詩への悩み」

まほろばしじみ 「空」

瀧 音吉 「鳥獣ギガ尻取り空」

小林椰子 「刺繍」


●傑作集Ⅱ

秘芽花 「夜明け前の願い」

麦原アリノス 「死にたくない」

小鳥遊ゆに 「擬態」

岩佐 聡 「擬人化さん」

高平 九 「訴」

渋谷縷々子 「いつも通りの人生」

逃避行 「詩とポイントカードとミサイルと」

川嶋ゆーじ 「フルーツホン」

桃口 優 「月を描く」

吉岡幸一 「大衆食堂のGさん」

七寒六温 「ひとりごと」

妻咲邦香 「祝日」

あさとよしや 「お疲れちゃんの詩」

百野虎子 「毒」

朝紀革命 「前略、世界平和殿」

弥生土器 「通じないので」


●追悼

秋亜綺羅 「谷川俊太郎さん、さようなら」


●傑作集Ⅲ

藍原センシ 「鏡像異性体に恋文を投げつけて」

スナシ 「無のロケット」

原 さんすい 「保存」

伊田晴翔 「主文、被告人を――」

とりいじじ 「初めての 冬」

樋口 塁 「Re:あたたかいはるのひ」

ウロタンケツ・ケタ 「妖怪まくら投げの話」

中野輝基 「神」

宮せつ湖 「樹液」

たいらのら 「若さとは」

揺籃 歌 「月の恋」

山田裕樹 「誰もいない通学路」

西岡 泉 「あの日のバカ」

中嶋凉香 「クリスマス死にました」

帆立 「メリークリスマス」


●投稿詩からの想い

秋亜綺羅





以下は電子版のみに収録 



●佳作集Ⅰ

でおひでお 「格言」

花丸咲那 「量産人形」

谷口雅亨 「ビギナーズラック」

金森さかな 「遠い国」

秋野なるみ 「困ったさかな」

神浦恵里香 「一男一女」

蝸牛 「かば女」

工能エマ 「さよなら赤ちゃん、またあう日まで」

いちのちかこ 「ことしさいごに」

伊恵弥皓一朗 「いつか帰る日」

露野うた 「人間ごっこ」

笠原メイ 「あきこ」

那須茄子 「寂寥のそら」

津安修栄 「学校」

こやけまめ 「じごく」

浅沼大葵 「かざはな」

夏伐夏生 「さようなら」

田村全子 「神帰月」

倉橋駒子 「眼鏡に冬毛」

夢野蝶 「光インターネット」

タロウ 「生き物の死骸」

工藤哲椰 「お天道様に見詰められて」

なかむらかほ 「平穏のレシピ」

来宮徹 「ゆめじゃないほう」

前田雪彦 「二月の心」


●エッセイ

佐々木貴子 「たいへん、たいへん」


●佳作集Ⅱ

青星百恵 「花と糸」

牛田悠貴 「ひっひっ」

松野弥生 「詩人」

たけしたゆみ 「地球」

渡邊アーチボルト 「抱擁の場所」

織田龍磨 「僕が生まれた日」

浬 「ございます」

桑島明大 「ぐず」

田中傲岸 「早春」

寂井絲 「閉鎖病棟」

星 拓也 「冬の学舎で」

藍 真澄 「さみしいお魚」

小沢浩太郎 「悲しいことはもう終わりにしようよ」

風 守 「雨に溶ける」

鬼木千舌 「虹と子ども」

春 「わたし」

てづかみさこ 「星降る夜に」

砂歩 吟 「発射」

宇野有輝恵 「よわいひかり」

エスプレッソ 「別れの風靡」

七海独 「休憩」

三月いつき 「晴れ間をのぞく」

楠木静梨 「恐れの由来」

古森もの 「花の家」


●エッセイ

秋亜綺羅 「あいさつしない子は悪い子?」


●佳作集Ⅲ

角 朋美 「狼狽は響く」

HOCA 「空間」

山羊アキミチ 「心臓」

榊 槐 「冬の灰」

神谷りくと 「未来で笑っていられるように」

どすな 「タンイ」

下 「離陸」

池戸則子 「シリコンスプーン」

みたこ 「それだけ」

石川ぼうず 「僕はカウンセラー」

三浦清子 「足元の桜」

オオサキヒロヒト 「同窓会」

卯野彩音 「夕焼け空の怪獣」

チナ・スズキ 「落下鳥」

入間しゅか 「虹と虻」

小野和也 「君と僕」

トロッコ 「灯台」

松井 「穴」

さと 「Time Table」

檸檬 「見逃した注意書き・ Missed notice」

ギルル 「地球からの手紙」

みやもとあいり 「つむじ風の待ち合わせ」

岡 武士 「もったいないとか、無駄だとか」

花畑むぎこ 「きっといつかは」


●秋亜綺羅写真館


●編集後記

佐々木貴子




編集後記


 皆様、ココア共和国2月号の発行です。2025年の滑り出しはいかがでしょうか。このわたくしめ、年明け前から、新年の抱負を前号の編集後記で述べたような気がするのですが、既に今年も残すところあと11カ月なのでした。そうともなれば、これ、と思ったものから順に、運命の羅針盤を遠慮なく、正確に動かしていくしかないのです。

 というわけで、先に述べておきましょう。ココア共和国2月号、今号は傑作集、佳作集とも隙間なく〝傑作〟揃いです。どこから読んでも面白く、スリリング。それだけではありません。速度も抒情もあります。いよいよ本格的に楽しみな詩誌になってきましたね。とても嬉しいです。ぜひ、一緒に日本の文学史を塗り変えましょう。

 2月号の詩のゲストは望月遊馬。これまでにもココア共和国に詩とエッセイを寄稿してくれていた望月は、最も筆力のある詩人として、昨年、詩集『白くぬれた庭に充てる手紙』で第62回歴程賞を受賞しました。今号のココアでは繊細な筆致から、詩の体温を読ませてくれます。望月遊馬のファンは、必読ですね。

 さらに詩のゲストは腹巻さしみ、森崎葵、柊、菅沼きゅうりの4名。これまでのココアの受賞者たちの作品が続きます。受賞者といえば、年明けと同時に、昨年末日で締め切られた投稿作品から、秋吉久美子賞、いがらしみきお賞、YS賞の選考が始まりました。今年も各賞の受賞者発表は3月15日、4月号が受賞特集号です。皆様、どうぞお楽しみに。また2025年元旦から今年分の各賞の募集も開始です。巻末の募集要項、投稿規程をご覧くださいね。

 招待エッセイをココアで活躍中の樋口塁とウロタンケツ・ケタにお願いしました。ふたりとも優れたエッセイを寄稿してくれました。特に樋口が入沢康夫『詩の構造についての覚え書』を踏まえつつ、行為論を体系化し得るほど詩と真摯に向き合っていることを知り、心動かされました。試論にまで踏み込んでいる点で樋口の論考は貴重です。またウロタンケツ・ケタのエッセイは投稿におけるポイントや心得と読むこともできますが、詩誌の購買層拡大の糸口も見え隠れしているので、投稿者、編集者ともに、その血が騒ぐ内容となっています。

 今号の4コマ詩には、いがらしみきお、トウソクジン、伊藤テル。投稿4コマ詩として、まほろばしじみ、瀧音吉、小林椰子。前号でもお知らせしたように、トウソクジンは4コマ詩のレギュラーになりました。今のところ狭き門になっている4コマ詩の問い合わせも多く、また実際、投稿いただいているのですが、4コマ詩は絵を使わないことがルールです。ご注意ください。

 2月号も秋吉久美子、いがらしみきおから投稿詩への短評と「いいね」、斎藤貢からも「絶賛」を選んでもらっています。傑作集には49篇(4コマ詩投稿を含む)、佳作集に73篇の詩が掲載になりました(電子版のみ所収)。今号の手応え、読み応えを忘れることなく、2025年を疾走していきたいですね。

 秋亜綺羅は「投稿詩からの想い」のほか、追悼文「谷川俊太郎さん、さようなら」を執筆。いつもココア共和国に快く寄稿し、応援してくださった谷川俊太郎さん。心からご冥福をお祈りいたします。

 なお、「投稿詩からの想い」には、秋亜綺羅の真骨頂が文字どおり、可視化されています。投稿作品の読みの鋭さもさることながら、詩人の置かれた状況、さらには反戦と平和についても言及しています。問いを羅列するのは簡単ですが、明確なビジョンを言葉にすることは容易ではありません。極論と思って読むか、一般論を疑ってみるべきなのか。きっと皆

様、ココアの読者でよかったと感じることでしょう。

 毎月の投稿、期待しています。  

(佐々木貴子)



執筆者


☆秋亜綺羅(あき・あきら)

詩人。1951年生。宮城県在住。

詩集に『透明海岸から鳥の島まで』(思潮社・2012)、『十二歳の少年は十七歳に

なった』(思潮社・2021)など。エッセイ集に『言葉で世界を裏返せ!』(土曜美術社出版販売・2017)。第22回丸山豊記念現代詩賞。

「ココア共和国」主宰。


☆佐々木貴子(ささき・たかこ)

詩人。1970年生。宮城県在住。

2012年やなせたかし責任編集「詩とファンタジー」詩部門大賞、第26回詩と思想新人賞、第7回びーぐるの新人。詩集『嘘の天ぷら』(土曜美術社出版販売・2018)にて第30回歴程新鋭賞。

「ココア共和国」編集。


☆秋吉久美子(あきよし・くみこ)

俳優、歌手、詩人。1954年生。

『十六歳の戦争』『赤ちょうちん』『妹』など主演多数。アジア映画祭主演女優賞、日本アカデミー賞優秀女優賞、ブルーリボン賞主演女優賞、モナコ国際映画祭主演女優賞など受賞多数。詩集に『いない いない ばあ』『C・U next tuesday』など。


☆いがらしみきお

漫画家。1955年生。宮城県在住。

『ネ暗トピア』『ぼのぼの』『BUGがでる』

『3歳児くん』『かむろば村へ』『Ⅰ』など多数。

日本漫画家協会賞優秀賞、講談社漫画賞、小学館漫画賞など。


☆望月遊馬(もちづき・ゆま)

詩人。1987年生。広島県在住。

詩集に『焼け跡』(思潮社・2012)、『燃える庭、こわばる川』(思潮社・2023)など多数。

詩集『海辺に透きとおっていく』(思潮社・2019)にて第26回歴程新鋭賞受賞。詩集

『白くぬれた庭に充てる手紙』(七月堂、2024)にて第62回歴程賞受賞。


☆樋口 塁(ひぐち・るい)

2005年生。神奈川県在住。


☆ウロタンケツ・ケタ

1979年生。北海道在住。

詩集に『コルパイカ』(私家版・2021)。2003年度さっぽろ市民文芸詩部門奨励賞、

紀の国わかやま文化祭2021「現代詩(ことば)の祭典」和歌山県知事賞、

デーリー東北新春文芸入選(2022年度・2024年度)など。


腹巻さしみ(はらまき・さしみ)

詩人。1983年生。神奈川県在住。

第3回いがらしみきお賞受賞。


☆森崎 葵(もりさき・あおい)

詩人。1989年生。愛知県在住。

第2回秋吉久美子賞受賞。

☆柊(ひいらぎ)

詩人。2004年生。宮城県在住。

第9回YS賞受賞。

☆菅沼きゅうり(すがぬま・きゅうり)

詩人。2002年生。愛知県在住。

第7回YS賞受賞。


☆トウソクジン

1997年生。埼玉県在住。


☆伊藤テル(いとう・てる)

詩人。1987年生。新潟県在住。

第2回いがらしみきお賞受賞。第15回「1ページの絵本」入賞 、第2回カクヨム短歌・俳句コンテスト佳作、「デジタルノベルコンテストVol.1」受賞など。




ここはどこだ。ここはココア共和国。きょうはここらでココアにしよう。

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一般財団法人

mail:a@cocoapoesy.net

〒980-0801 仙台市青葉区木町通2-6-53 あきはビル

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