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月刊ココア共和国 2025年9月号
月刊ココア共和国11月号

 あきは詩書工房では、2020年4月1日に月刊詩誌「ココア共和国」を創刊号として、フィックス版と紙の本で刊行しました。ゲストや編集同人による詩、エッセイなどを中心に、詩の理論と方法論を追究しています。また全国から詩の投稿を募集し、素敵な投稿作品をたくさん掲載していきます。

「ココア共和国」への投稿詩は同時に、2025年12月31日に締め切られる「第6回いがらしみきお賞」「第6回秋吉久美子賞」へ応募されたものとみなされます。20歳未満の方はそれらに加え「第11回YS賞」の3つの賞に応募したことになります。


 紙の本は770円(税込)。ココア・ショップまたはAmazonで販売しています。

 4月号は3賞受賞特集号となり990円(税込)。



目次


今月の1行

渋谷縷々子


●エッセイ

秋亜綺羅 「言葉って伝達の道具じゃないよ」


●長篇詩

能美政通 「二十三番目の素数」


●招待エッセイ

松井ひろか 「すべては影を描くように」


●11月号投稿詩人の皆さんへ

秋吉久美子

いがらしみきお


●傑作集Ⅰ

小笠原快 「かまぼこの子どもたち」

藤井ひろ 「さよなら町内会」

スナシ 「化石の僕」

百野虎子 「猫になりたい」

まだらめ三保 「空から降ってくるもの」

西岡 泉 「0が床に落ちていた」

あさとよしや 「物の怪サポート二十四時」

ツチヤタカユキ 「ver.」

麦原アリノス 「化け物が来る」

てづかみさこ 「メダカの学校」

刻風来音 「ようこそ、わがやへ。」

横山信幸 「ぴーぴーばっくしまーす」

加藤水玉 「鯵を捌く」

澄風柚空 「歩く」

藍原センシ 「新陳代謝」

聖良蝋月 「私」

中村ミロ 「みんな猫になる」


●4コマ詩

いがらしみきお 「ちゃっとじーぴーてぃー」

トウソクジン 「銀幕裏のエチュード」

虹乃ノラン 「心ころころ」

まほろばしじみ 「はにかみ」


●傑作集Ⅱ

ルキア 「おとなの境界」

みたこ 「たね」

吉岡幸一 「お誕生日おめでとう」

前田雪彦 「四角い太陽(マインクラフト詩集より)」

松本 徹 「ノウハウ」

小笠原啓太 「心」

木崎善夫 「新しい約束」

千花音 「眠り」

本間光葉 「怪獣」

テロッサ 「カラスが自殺をするのなら」

なるせ 「瑠璃子」

蝸牛 「ドローン」

オズのうろこ 「ほしいもの」

でおひでお 「会話」

ことり 「知らないまま」

才木イチロウ 「おやじ」


●リレーエッセイ

阿呆木種 「私のクラシック」


●4コマ詩

おきみしらが 「うちゅうじんと」

瀧 音吉 「離見の見(眯目鑑賞推奨)」

佐々木貴子 「紙一重」


●傑作集Ⅲ

うみの奈波 「バスプール」

坂本盟美 「落ちては跳ねるこの心臓の」

山下山彦 「足だけの人生」

髙橋奈々美 「私を映さない目」

高平 九 「スピーチ」

春咲 「ちきゅう人」

むきむきあかちゃん 「夢想」

ぺんぎん亭ぺんぎん 「豚汁の惨劇」

阿呆木種 「人間・滅亡・TIME」

ヨシダシヨ 「やめられないやめられるやめない」

ピオの父ちゃん 「蛾」

三刀月ユキ 「月といけす」

渋谷縷々子 「静かな叫び」

さいわん 「波に」

きむさん 「ぼくに欠けているものは」

森林みどり 「茱萸林」

道森祐輔 「拝啓」


●投稿詩からの想い

秋亜綺羅



以下は電子版のみに収録 


●佳作集Ⅰ

こやけまめ 「シニフィアン」

砂歩 吟 「孤独(映画)」

月森うさこ 「ドッペルゲンガー」

秋月光輝 「羊と山羊と明順応(それはつまり病床胡蝶蘭社会)」

逃避行 「遺書」

池田玲亜 「諦観」

滝本政博 「酒は飲まない」

小倉俊太朗 「砂浜」

松井 「モモンガの話」

雲野くじら 「生焼け」

こはく 「この風を」

永井江樹 「わたしの中の小さなひと」

ダンゴムシ 「十全と不足」

太田ユミ子 「解体」

杉本 順 「網棚不要論」

まったりねずみ 「さびしさのわけ」

笠原メイ 「夏の待合室」

市原武法 「だからきみ」

さとうまなみ 「富士の山」

牛坂夏輝 「浄化された類似性」

千代原礼苑 「月夜の対話」

桃口 優 「渇望」

腹巻さしみ 「方向」

田村全子 「そういう人生もある」

浦城亮祐 「森の梟」

桑田 窓 「ファンタジア」

紺野 真 「ぺトリコールで思い出す」

淡雪うらら 「gift」

虹乃ノラン 「GIVE ME, your GOOD BYE.」

藤沢 恵 「【故 藤沢恵 儀】」

λ乱雑 「マーガリン・オレンジの海辺で」


●書評

佐々木貴子 「梁川梨里 詩集『蝶番』を読む④」


●佳作集Ⅱ

宮せつ湖 「月の爪」

花野誉 「光るごはん」

瀧 音吉 「十八池の畔で」

矢代レイ 「北の旅」

菅原 響 「支配の王様」

白瀬隆 「田舎町のバーテンダー」

きすげレコード 「あと、ミモザサラダ」

あきふかむ 「透明な記憶」

英田はるか 「背景 ネコのみい様」

山羊アキミチ 「営み」

かわのうみ 「手」

川嶋ゆーじ 「若葉の手紙」

ウロタンケツ・ケタ 「すうはあ」

七寒六温 「有刺鉄線」

Stella Bella 「あの日 確かに私たちがいた」

加藤雅水 「恋愛標本の分類学」

菊池静緒 「椅子田日記抄二」

依夢 「きみのうろこは水色で」

樫木佐帆 「優しい繭」

ゆるり 「透き間」

夜宵メライ 「ただ月を見る」

池朶真太朗 「哀しい蛾」

山下重人 「くまと昆虫」

とりいじじ 「月が出た」

廣石卓 「ソクラテスでもないくせに」

トチチ 「荷物を前に抱えないで」

柊織之助 「星が降る夜に」

蜃気ポト 「長ネギ」

石川ぼうず 「盛り場の地下にて」

水野惑 「綿の多項式」

山下真里奈 「砂漠の友へ」


●エッセイ

秋亜綺羅 「人は何のために生きるのか」


●佳作集Ⅲ

木楯楯 「てるして」

空蝉 「貴方に捧ぐ有神論」

池戸則子 「小さい秋作りました。」

化野道夢 「わたしはひとりここにいる」

桑島明大 「告白」

たけしたゆみ 「原風景」

オオサキヒロヒト 「ポートレイト」

大島弥子 「オオカミの遠吠えを聴いた」

由乃 「産まれた日」

妻咲邦香 「日曜学校」

こういち 「夏の翼」

日野久志 「昨日」

蒼豆遥 「言の葉の数だけ」

蒼樹ほのお 「愉しくラクに」

鈍彩 「無装飾」

工藤哲椰 「生まれ付きの薄さは力強さ」

山雀ぐり 「帰郷」

木内のり 「ダイナミック・ファーザー」

郡司 譲 「小さな宇宙の軌道上」

みつる悠 「つなわたりな世界」

小野和也 「一生を共にする。ということ」

あおなゆみ 「私は是を」

ちよせもも 「やさしいくらげ」

結木うい 「毛穴」

翠羽 「九月三十日」

緒北くない 「愛とは」

あおぞらかえる 「期間限定」

ユキノカケラ 「あんぱん談義」


●秋亜綺羅写真館


●編集後記

佐々木貴子


●募集

第6回秋吉久美子賞

第6回いがらしみきお賞

第11回YS賞

詩の投稿募集規程

年間購読のお願い




編集後記


 皆様、お元気でいらっしゃいますか。お待たせしましたココア共和国11月号の発行です。

 前号で少し触れたことですが、9月以降、伊東市の市長とは似て非なる、わたしの経歴詐称ならびに詩作品無断引用掲載の書籍の発行・発売によって、現在も残念ながら、心身ともに弱っております。人生の一大事が日替わりメニューでのしかかり、佐々木貴子も遂に終わりかと、そう思わないでもないですが、何しろ本名で執筆活動しているので、それほど簡単に済まないわけですね。むしろ物書きの端くれとして、また編集者、出版者として、著作権法をしっかり学び、わたしの後進となるであろうココア共和国の多くの投稿者、読者の方々に正しい引用の仕方、著作権の意味するところを明確化できたらと考えています。没後70年どころか現存している詩人の作品をフリー素材と思って全文引用し、それを許す出版側の認識も問題化することでしょう。まず平板に考えても、学校教育現場で読書感想文に詩であろうがなかろうが、生徒が本文を全文引用してきたら、それは販売できるのでしょうか。

 さて、経歴詐称のダメージは別にしても、何故そこまで佐々木貴子が著作権に拘るのかと読者の皆様は思うことでしょう。それは、そもそもわたしが詩人に憧れて詩を書き、初めて投稿し、初掲載となった時から「原稿料」をいただいていたからです。故・やなせたかし先生は原稿料をくださった。だからこそ、今はとても弱っていますが、それでもなお、ココア共和国に掲載になった投稿者に原稿料を支払えるよう、大プロジェクトを企画立案中です。

 そして、紙面をとおして御礼を申し上げます。「今日の処方箋」とでも言うべきメールや、お手紙等々、ありがとうございました。一生、大切にします。

 11月号は秋亜綺羅のエッセイで始まります。タイトルは「言葉って伝達の道具じゃないよ」。こうも歯切れよく、わたしの推しである秋亜綺羅が論述すると気持ちがいいですね。このエッセイを読むことで、新たに詩を書き始める人も多いことでしょう。

 続いて第1回いがらしみきお賞受賞の能美政通の長篇詩。言葉に沈静も加速も与えてしまう詩人・能美政通の筆力が詩行から溢れています。

 招待エッセイを松井ひろかにお願いしました。何年も前から、松井ひろかに憧れ、注目し続けていたのですが、ようやく念願かなってココアにエッセイをお願いできました。松井は若手実力派の詩人です。

 今号の4コマ詩にいがらしみきお、トウソクジン、佐々木貴子。4コマ詩の投稿は虹乃ノラン、まほろばしじみ、おきみしらが、瀧音吉。4コマ詩の投稿用のテンプレートはココア共和国のホームページからダウンロードできます。詩の投稿と4コマ詩と毎月、両方を投稿できるので、ぜひ、どうぞ。

 リレーエッセイは阿呆木種。9月号に執筆した、むきむきあかちゃんのご指名で、タイトルは「私のクラシック」。ココアの投稿者間のリレー形式で、前号のエッセイ執筆者が次の執筆者とタイトルを決めます。阿呆木種のレース編みのような筆致に研ぎ澄まされた感性を感じますよ。必読です。

 11月号も秋吉久美子、いがらしみきおから投稿詩への短評と「いいね」、齋藤貢からも「絶賛」を選んでもらっています。傑作集には54篇(4コマ詩投稿を含む)、佳作集に90篇の詩が掲載になりました(電子版のみ所収)。寒くなってきたからこそ、11月号のココアも味わい深いはずですよ。

 今号の秋亜綺羅の「投稿詩からの想い」には原稿料に関する言及もあります。ココア共和国の選者としての視点が詩に対する熱意とも読み取ることができます。ココア共和国としての今が、既に文学史の一部だということも忘れないでいたいですね。

 毎月の投稿、期待しています。  

 (佐々木貴子)



執筆者


☆秋亜綺羅(あき・あきら)

詩人。1951年生。宮城県在住。

詩集に『透明海岸から鳥の島まで』(思潮社・2012)、『十二歳の少年は十七歳に

なった』(思潮社・2021)など。エッセイ集に『言葉で世界を裏返せ!』(土曜美術社出版販売・2017)。第22回丸山豊記念現代詩賞。

「ココア共和国」主宰。


☆佐々木貴子(ささき・たかこ)

詩人。1970年生。宮城県在住。

2012年やなせたかし責任編集「詩とファンタジー」詩部門大賞、第26回詩と思想新人賞、第7回びーぐるの新人。詩集『嘘の天ぷら』(土曜美術社出版販売・2018)にて第30回歴程新鋭賞。

「ココア共和国」編集。


☆秋吉久美子(あきよし・くみこ)

俳優、歌手、詩人。1954年生。

『十六歳の戦争』『赤ちょうちん』『妹』など主演多数。アジア映画祭主演女優賞、日本アカデミー賞優秀女優賞、ブルーリボン賞主演女優賞、モナコ国際映画祭主演女優賞など受賞多数。詩集に『いない いない ばあ』『C・U next tuesday』など。


☆いがらしみきお

漫画家。1955年生。宮城県在住。

『ネ暗トピア』『ぼのぼの』『BUGがでる』

『3歳児くん』『かむろば村へ』『Ⅰ』など多数。

日本漫画家協会賞優秀賞、講談社漫画賞、小学館漫画賞など。


☆能美政通(のうみ・まさみち)

詩人。1980年生。秋田県在住。

第1回いがらしみきお賞受賞、第1回秋田県短詩型文芸大会詩部門入選。

未来屋54字の文学賞入賞。


☆松井ひろか(まつい・ひろか)

詩人。1983年生。埼玉県在住。

詩集に『デラ・ロッビア・ブルーの屋根』(モノクロームプロジェクト・2017)、

『十六歳、未明の接岸』(七月堂・2021)、『半夏生』(七月堂・2025)など。


☆トウソクジン

1997年生。埼玉県在住。


☆阿呆木種(あほで・くさ)

2007年生。愛知県在住。

詩集に『堕落、みたいな』(私家版・2025年)がある。






月刊ココア共和国 2025年9月号

 あきは詩書工房では、2020年4月1日に月刊詩誌「ココア共和国」を創刊号として、フィックス版と紙の本で刊行しました。ゲストや編集同人による詩、エッセイなどを中心に、詩の理論と方法論を追究しています。また全国から詩の投稿を募集し、素敵な投稿作品をたくさん掲載していきます。

「ココア共和国」への投稿詩は同時に、2025年12月31日に締め切られる「第6回いがらしみきお賞」「第6回秋吉久美子賞」へ応募されたものとみなされます。20歳未満の方はそれらに加え「第11回YS賞」の3つの賞に応募したことになります。


 紙の本は770円(税込)。ココア・ショップまたはAmazonで販売しています。

 4月号は3賞受賞特集号となり990円(税込)。



目次


今月の1行

三刀月ユキ


●詩

秋亜綺羅 「現代の戦争」


●長篇詩

真土もく 「ストレージ」


●招待エッセイ

才木イチロウ 「熱中症候群」


●10月号投稿詩人の皆さんへ

秋吉久美子

いがらしみきお


●傑作集Ⅰ

ピオの父ちゃん 「線」

渋谷縷々子 「十二月生まれの私へ」

三島拓也 「風船だった」

才木イチロウ 「核心」

沈井丸竹男 「不動」

依夢 「はじまり」

ツチヤタカユキ 「Cream soda」

まだらめ三保 「物語になった人」

岩下真理華 「際の粗い別離について」

青葉夜 「反省文」

なぎ 「いきもの」

木内のり 「家族」

中村ミロ 「犬の冒険」

木崎善夫 「カテイの医学(4)」

スナシ 「100万年前の地球」

緒北くない 「わたしが風になったら」

柊 「真夏の夜の悪夢」


●4コマ詩

いがらしみきお 「おれ」

トウソクジン 「世界五分前仮説」

まほろばしじみ 「つがい」

虹乃ノラン 「嘘つきども、集まれ!」


●傑作集Ⅱ

風 守 「ノー・プロブレム」

浅木恵利沙 「そこにある」

美咲るえ 「ボクノキモチ」

多賀嶋 「袖の下」

イチモリモモコ 「ぴんくのおばけ(貧乏)」

トチチ 「百円」

化野道夢 「聞く耳も持たない」

葛原 兄 「空地」

むきむきあかちゃん 「アンハッピーランチ」

翠羽 「人工定義」

對馬知弥 「変な人」

宇治家有吾 「野郎はリアル」

とりいじじ 「四枚の カレンダー」

石井理俐彩 「完璧な人間」

雲野くじら 「罪な人」

三刀月ユキ 「お迎え幽霊」

チナ・スズキ 「きゅうり」


●4コマ詩

おきみしらが 「うちゅうじん」

八巻孝之 「赦しの時計」

佐々木貴子 「世界」


●傑作集Ⅲ

あち 「ため息」

高平 九 「ボクは宇宙人」

春風雑草 「キャベツ」

揺籃 歌 「うちゅうじん」

山下山彦 「君たちはただの人間」

繭中舞百合 「アポロ」

みやざきえみ 「まわる」

百舌鳥高明 「地震、雷、火事、便利」

きむさん 「九月はキャラメル色の靴をはいてやってくる」

檸檬 「普通 人間 目的地 そして カプセル」

腹巻さしみ 「原語」

瀧 音吉 「夢の中で」

山下重人 「鼻輪の奴隷」

菅沼亜由美 「ネット兵士の作り方」

夢野蝶 「また来ましたね、灼熱」


●投稿詩からの想い

秋亜綺羅



以下は電子版のみに収録 


●佳作集Ⅰ

夏野りら 「耳殻」

森林みどり 「頼りない子ら」

川嶋ゆーじ 「お宝デイズ」

西岡 泉 「茶色い瞳の少女」

伊藤テル 「お手上げペンギン」

でおひでお 「天狗」

能美政通 「幻日」

藤沢 恵 「信じることにした」

夜空の月 「ただ生きてるだけ」

フェイまち 「私のうつ」

深田 良 「片隅」

宮せつ湖 「偽戯曲ルバイヤート事件」

田村全子 「コードネームかわはぎ」

吉岡幸一 「美しいアンコ」

滝本政博 「天気雨」

佐倉 潮 「DOOM Ⅵ」

たけしたゆみ 「自他」

ジンキントッシュ 「いま、地球が割れた」

鯖詰缶太郎 「そのバード、武器みたいな名前じゃないとダメですか?」

オダタマコ 「短い手紙うた」

風見瑪瑙 「信号機に飼われる金魚」

オズのうろこ 「秋が来る」

あおなゆみ 「リボンが似合わない!」

金森さかな 「エビフライから逃げろ!」

石川ぼうず 「BAR無控除にて」

福富ぶぶ 「喫茶店にて」

こやけまめ 「僕を土葬して」

角 朋美 「むめ子さんといっしょ」

菊池静緒 「椅子田日記抄十二」

夜明ユリ 「白いクレヨン」


●書評

佐々木貴子 「梁川梨里 詩集『蝶番』を読む③」


●佳作集Ⅱ

七寒六温 「師へ」

ウロタンケツ・ケタ 「ひろぽんX」

如月みつる 「魔法」

杉本 順 「なにもないところで」

花野誉 「花火を見なかったのか」

小高功太 「ロー〇の休日」

小川 流 「天然サブスク」

日野仙士 「現代恐竜」

英田はるか 「セイギのミカタ」

松本 徹 「旅人」

佐名田纓 「青空」

ぷ 「乙姫様の告白」

矢代レイ 「碧の眼」

田村きみたか 「詩と寺の関係」

ルキア 「青くて孤独な食卓の光」

虹乃ノラン 「僕らの調べ」

秋野なるみ 「七月の猫」

山根もなか 「ちょうちょ」

エスプレッソ 「à coucher (ア・クーシェ)」

桑田 窓 「四日目の三日月」

むし 「天逝く」

森田睦月 「みんな天使」

夕木秋空 「後世の蓮」

花野ひろ美 「小さな機械」

池田真太朗 「ペーソス」

百野虎子 「ルパンの恋」

三十水舟 「アトリエ・此岸」

八巻孝之 「透過する風景、その裂け目に立ちて」


●エッセイ

秋亜綺羅 「いつまでも著作権じゃないよね」


●佳作集Ⅲ

池田玲亜 「投影機」

松原紫穂 「やってきた 八月が」

夕空しづく 「夏夜の踊り場」

山雀ぐり 「バチュ」

麦原アリノス 「夏が煽動する」

言ノ葉ムイ 「どこかのほしで」

牛坂夏輝 「透明な器官」

笠原メイ 「アンチ多様性」

秋月光輝 「バカだから夏風邪に」

ぺんぎん亭ぺんぎん 「朝の戦闘」

有原野分 「夜の懐」

平松秀章 「「マリモ」なんて呼ばれて」

塚本このみ 「クリマトリアム」

工藤哲椰 「ありがとうだけは伝えたい」

ゆきりん 「永遠に」

あさとよしや 「わたしと金魚とディラン、ときどき半額の月」

山本葉月 「六歳童の正しい捕まえ方」

髙橋奈々美 「親しくなりすぎて」

永井江樹 「月夜」

朝霧凪歩 「国境線の街で」

みたこ 「ふり」

月森うさこ 「相聞歌」

自由一花 「ミラーボールみたいに」

工能エマ 「人間はみんな人生の劇作家」

一森キティ 「待合室で」

赤羽ひぃ 「味噌汁の話」

桑島明大 「ハッピーバースデー」

キツネノマゴ 「苦悩」

月越瑠璃 「厄介な電気信号と忘却について」


●秋亜綺羅写真館


●編集後記

佐々木貴子


●募集

第6回秋吉久美子賞

第6回いがらしみきお賞

第11回YS賞

詩の投稿募集規程

年間購読のお願い




編集後記


 皆様、お元気でいらっしゃいますか。

 ココア共和国10月号、編集、執筆中に不測の事態となりまして、読者、投稿者の皆様方にはとても申し訳ないのですが、発行が遅れることになりました。前号の編集後記では「生き別れの父」とのまさかの再会について述べました。その後は父側の親族の闇に挑み、腎不全末期の父の救出に……、という真っ只中、父の問題の他に2件の問題が連続発生……。5倍速で活動していると、出来事の頻度も増すのでしょうか。しかし今回ばかりはわたしの強化ガラス細工の心(自己申告)だけでなく身体にも亀裂が入り(どちらかというと心身二元論否定派ですが)、すっかり元の病人に戻りました。特に2件目の問題は伊東市の市長の学歴詐称疑惑と似て非なるものではあっても、わたし自身が経歴を詐称し、それを吹聴したかのような記述のある書籍が発行になったので、この著者と出版社を名誉毀損で訴えざるを得ない状況となりました。これは著者からの謝罪で済まされる問題ではなく、取材も確認もないまま虚偽の記載や詐称が平然と行われ得る「自費出版」というあり方そのものの根源に関わってくる問題でしょう。また評論を書く場合、詩の全文引用の可否や詩作品の著作権に対する版元の認識など、問うべきところは多々あります。また虚偽記載が別方向から問われることになれば、わたしの学歴の信憑性が損なわれ、学位剥奪の可能性もないとは言い切れません。大学院時代の学費(奨学金)を今もこの年齢で返済している中で……、それが発行、販売、流通されている。これ以上にないダメージでココア共和国の発行にまで影響してしまいました。読者の皆様、脆弱なわたしをお許しください。また「謝って済むこと/済まないこと」の違いや種類、意味も一緒に考えてください。

 10月号のトップは秋亜綺羅。何を隠そう「わたしの推し」が〝秋亜綺羅〟なのです。ところで図書館や本屋の詩のコーナーにある、殆どの書籍が自費出版であることを知ったなら小中高大学生は詩人になりたいと思うでしょうか。わたし自身は商業出版として書籍を刊行する側の詩人兼編集者ですので(現在は弱っていますが)、正々堂々、推すべきものは推し、ひとりでも多くの読者に超絶技巧あり、実験あり、新鮮な抒情あり、という〝言葉の達人〟達の作品、すなわち現代詩の現在をココアに凝縮したい!

 続いて第6回YS賞受賞の真土もくの長篇詩。皆様にはココアが始まった当初、真土がいかにあのYS賞選考の狭き門でセンスの光る筆力を発揮したのだったかを思い起こしていただきたいです。成長し続ける詩人にこそ、詩の将来を託したいですね! 

 招待エッセイはココアの投稿者の才木イチロウ。才木の隠れファンも多いかと思います。才木の文才がエッセイからも垣間見られるので、必読ですよ!

 今号の4コマ詩にはいがらしみきおとトウソクジン、佐々木貴子。4コマ詩の投稿に、まほろばしじみ、虹乃ノラン、おきみしらが、八巻孝之。様々な試みが4コマの中で展開しています。4コマ詩、深いですよ。投稿規程はココアのHPをご覧ください。

 リレーエッセイ、今号はお休みです。この企画はココア共和国に投稿している方々の間でのリレー形式のエッセイですので、ココア共和国編集室からのメールチェックを怠らないようにお願いします。

 10月号も秋吉久美子、いがらしみきおから投稿詩への短評と「いいね」、齋藤貢からも「絶賛」を選んでもらっています。傑作集には53篇(4コマ詩投稿を含む)、佳作集に87篇の詩が掲載になりました(電子版のみ所収)。10月号のココアも絶品です!

 今号の秋亜綺羅の「投稿詩からの想い」も各作品に踏み込み、読みの視点を明らかにしています。今号はポエムについても言及しているので、お読みくださいね。

 投稿、お待ちしています。

 (佐々木貴子)



執筆者


☆秋亜綺羅(あき・あきら)

詩人。1951年生。宮城県在住。

詩集に『透明海岸から鳥の島まで』(思潮社・2012)、『十二歳の少年は十七歳に

なった』(思潮社・2021)など。エッセイ集に『言葉で世界を裏返せ!』(土曜美術社出版販売・2017)。第22回丸山豊記念現代詩賞。

「ココア共和国」主宰。


☆佐々木貴子(ささき・たかこ)

詩人。1970年生。宮城県在住。

2012年やなせたかし責任編集「詩とファンタジー」詩部門大賞、第26回詩と思想新人賞、第7回びーぐるの新人。詩集『嘘の天ぷら』(土曜美術社出版販売・2018)にて第30回歴程新鋭賞。

「ココア共和国」編集。


☆秋吉久美子(あきよし・くみこ)

俳優、歌手、詩人。1954年生。

『十六歳の戦争』『赤ちょうちん』『妹』など主演多数。アジア映画祭主演女優賞、日本アカデミー賞優秀女優賞、ブルーリボン賞主演女優賞、モナコ国際映画祭主演女優賞など受賞多数。詩集に『いない いない ばあ』『C・U next tuesday』など。


☆いがらしみきお

漫画家。1955年生。宮城県在住。

『ネ暗トピア』『ぼのぼの』『BUGがでる』

『3歳児くん』『かむろば村へ』『Ⅰ』など多数。

日本漫画家協会賞優秀賞、講談社漫画賞、小学館漫画賞など。


☆真土もく(まつち・もく)

詩人。2002年生。三重県在住。

第6回YS賞受賞。


☆才木イチロウ(さいき・いちろう)

1970年生。神奈川県在住。


☆トウソクジン

1997年生。埼玉県在住。






月刊ココア共和国 2025年9月号

 あきは詩書工房では、2020年4月1日に月刊詩誌「ココア共和国」を創刊号として、フィックス版と紙の本で刊行しました。ゲストや編集同人による詩、エッセイなどを中心に、詩の理論と方法論を追究しています。また全国から詩の投稿を募集し、素敵な投稿作品をたくさん掲載していきます。

「ココア共和国」への投稿詩は同時に、2025年12月31日に締め切られる「第6回いがらしみきお賞」「第6回秋吉久美子賞」へ応募されたものとみなされます。20歳未満の方はそれらに加え「第11回YS賞」の3つの賞に応募したことになります。


 紙の本は770円(税込)。ココア・ショップまたはAmazonで販売しています。

 4月号は3賞受賞特集号となり990円(税込)。



目次


今月の1行

木盾楯


●詩

秋亜綺羅 「こわれて消えた」


●小詩集

森崎 葵 「空港・夜」


●招待エッセイ

恵矢「自分の人生にタイマンを張る」


●9月号投稿詩人の皆さんへ

秋吉久美子

いがらしみきお


●傑作集Ⅰ

むきむきあかちゃん 「モッカポッカについて」

富士花るな 「いぬとおやつの人生」

桃口 優 「エラー」

みたこ 「よく晴れた朝」

落合蘭人 「簡潔明瞭、簡単解決、完結完了」

ツチヤタカユキ 「13月32日」

近藤太一 「代わりに言っておきました展」

池田玲亜 「きおく」

中村ミロ 「その蝉」

川嶋ゆーじ 「六畳一間の蝉」

竹村ヒカル 「こたえ」

池堂翔太 「みんなの餌となれ」

西川真周 「あなたにもできる簡単なアシカ撲殺入門講座」

ピオの父ちゃん 「東関東浄化所第五分室」

葛原 兄 「ノーベル賞」

木崎善夫 「カテイの医学(3)」

七寒六温 「愛についての詩」


●4コマ詩

いがらしみきお 「でんしょばと」

トウソクジン 「犬も歩けば棒に当たる」

てづかみさこ 「四コマ詩」

再生 「過失致死」


●傑作集Ⅱ

吉岡幸一 「ガラスの身体」

笠原メイ 「砂時計の中のピザ屋」

あさとよしや 「実況詩篇」

きむさん 「手紙」

工能エマ 「私だけの有名人たちに花束を」

空蝉 「誰もいない森の中で倒れた木は音を立てるか?」

神宮蓮美 「ホウカイノオト?」

三刀月ユキ 「アンブレラ・サマー」

繭中舞百合 「美容師」

森林みどり 「みさきちゃん」

渋谷縷々子 「覚えていたこと」

妻咲邦香 「戦争を知っている」

オオサキヒロヒト 「夜猟」

伊藤テル 「ツッコミ詩【誰のため】」

一森キティ 「国道30号線」


●リレーエッセイ

むきむきあかちゃん 「うまれてはじめてであったいろ」


●4コマ詩

まほろばしじみ 「RPG①」

虹乃ノラン 「カルブンクルス」

瀧 音吉 「八代集高頻出句疑似対称(右隻)」

佐々木貴子 「嘘」


●傑作集Ⅲ

逃避行 「日記(夏至)」

神浦恵里香 「庭恋ふ」

たけしたゆみ 「雨」

夕空しづく 「MUSIC」

まだらめ三保 「いないねこ」

木盾楯 「お揃い」

滝本政博 「デスベッドバージョン」

柊 「帰り道」

紺野 真 「飼い犬のひとりごと」

桑島明大 「名前」

青星百恵 「パーフェクト・サマー・バケーション」

宮せつ湖 「沼交番110番」

でおひでお 「一〇〇番」

能美政通 「的中」

さとうまなみ 「昆布売り」


●投稿詩からの想い

秋亜綺羅



以下は電子版のみに収録 


●佳作集Ⅰ

麦原アリノス 「夏が煽動する」

チナ・スズキ 「ベルギー」

秋月光輝 「煙草の詩」

菊池静緒 「椅子田日記抄5」

小宮正人 「予想外未来」

風 守 「地球人のトリセツ」

松本 徹 「宇宙時間」

高平 九 「僕は探偵」

中島悠惺 「沸騰」

岩佐 聡 「青鷺についての観察ノート」

岩下真理華 「欠陥品」

トチチ 「出しきりましょう」

松井 「悪魔を吐いた」

山下重人 「絵日記」

道下 宥 「誕生日」

角 朋美 「つつかれて噛まれて」

冬至乃明 「つま先」

菅沼亜由美 「手遅れ」

スナシ 「ゆるきゃらてんせい」

たばたま 「初耳」

太田ユミ子 「母に逢う」

田村全子 「おまじない」

佐倉 潮 「DOOM Ⅴ」

山下山彦 「牛からあなたへ」

小沢浩太郎 「講釈師馬場文耕」

山根もなか 「風の落としもの」

朝紀革命 「モダン・タイムス」


●書評

佐々木貴子 「梁川梨里 詩集『蝶番』を読む②」


●佳作集Ⅱ

八巻孝之 「境界の風に抱かれて」

搗本はじめ 「雪の声 月のあと」

赤えんぴつ 「言葉と私」

とりいじじ 「僕は ビー玉(3)」

ルキア 「花びらの肉体」

菅原 響 「孤独者が集まって形成される社会に捧ぐ牧歌」

街口ねず 「猛獣」

百舌鳥高明 「どっちも」

小笠原啓太 「祖父のアルバム」

槇本大将 「ボクとサル」

林 やは 「砕ける」

刻風来音 「落とし物」

花野ひろ美 「叫び」

百野虎子 「夜空の星」

norik@_K 「透過色のレシピ」

積木つきみ 「私の私の遠い場所」

羊 「犬のおまわりさん」

坂本盟美 「あしたあの子は嫁に行く」

トウソクジン 「イマジナリーネコ」

羽毛畑 「「飴色」のクオリア」

松原紫穂 「もう そこまで」

風街ルパン 「チョココロネ・フィロソフィー」

きすげレコード 「レシート地獄」

石井理俐彩 「虫と人間」

淡雪うらら 「潔癖」

池戸則子 「ポロポロ」


●エッセイ

秋亜綺羅 「日本国民にノーベル平和賞?」


●佳作集Ⅲ

星野かえ 「放課後」

なかむらかほ 「強力瞬間接着剤」

加藤水玉 「銀色の鱗」

加藤万結子 「病院の夜」

大山いづみ 「なにしてたんやろ」

足元いいよ 「家出半刻」

七瀬いかり 「月と蟻」

髙橋奈々美 「繰り返しても好き」

千花音 「幸福の箱」

神崎 翔 「降りつもった雪」

蝸牛 「蓮池」

藤沢 恵 「名を知らぬ罪」

田村きみたか 「お帰り 神さま」

杉本 順 「吊り革なおし職人」

水木なぎ 「つめの形」

夢野蝶 「恋だった」

塚本 愛 「軽やかなわたしたち」

彩結ゆあ 「花を摘もう」

工藤哲椰 「役に立つものは身を隠す」

星 「金曜日の午後十一時、天気は晴れ」

文雨伽奈 「追憶」

揺籃 歌 「そんなことないよって言ってくれ!」

山本葉月 「薔薇」

雲野くじら 「おう」

對馬知弥 「カモメの背中」

ルビー・ミッドナイト 「ねえ、きみ」


●秋亜綺羅写真館


●編集後記

佐々木貴子


●募集

第6回秋吉久美子賞

第6回いがらしみきお賞

第11回YS賞

詩の投稿募集規程

年間購読のお願い




編集後記


 皆様、お元気でいらっしゃいますか。連日の暑さには悲鳴が出そうですね。それに加えて、わたくしめ、暑さ以上にアイデンティティも悲鳴をあげそうなのでした。これまでエッセイ等で「生き別れの父」について述べてきたわけですが、それが5月に行われた「谷川俊太郎さんお別れの会」のライブ中継をココア共和国編集室のパソコンで見ている、まさにその時! 物事が動き始めました。谷川氏のご令嬢が「父が生前……」とマイクに向かって話し始めた瞬間、なんと、父からわたしのスマホに着信が! え? と驚きながら電話に出ると「貴子! お父さんはもう死ぬ!」と、父が泣きながら宣言するではありませんか。父から事情を聴き、「これから、お父さんのところに行く」となだめ、父の住む盛岡行きの新幹線の時刻表を調べていると、父が急に部屋が汚いから、と遠慮。しかし父上のSOSを看過するわたしではありませぬ。というわけで、その日を境に父に電話をしたり、酷暑の中でエアコンなし・扇風機なし・汚部屋で過ごす父の救出のために、行政の力を借りて右往左往し、ココアの編集をしておりました。命の尊厳や個人の意思が腎不全かつ熱中症による孤独死寸前の現状をQOL(クオリティ・オブ・ライフ)と認識させた父側の親族の闇にも迫る大展開? 手に汗を握る、親孝行が実現するかもしれません。ところが闇の中に「偽娘説」が含まれており、目下、証明書以外で「自分が娘であることをどのように証明できるのか」といった複雑な問題を、この夏の壮大な自由研究として対処しています。

 9月号の巻頭を飾るのは秋亜綺羅。秋亜綺羅には他の誰とも横並びにならないし、なれない「世界の秋亜綺羅」になって欲しいと個人的に願っています。とはいえ、ココアに投稿している方々も、詩の現在進行形であるご自身の作品とご自分の在り方に向き合ってみてはどうでしょう。また「唯一無二」という言葉も多用すると「唯一無二」も擦り減るのか、わたしと一緒に考えてください。意味が擦り減るようであるならば、今、何をするべきなのでしょう。

 小詩集には第2回秋吉久美子賞を受賞した森崎葵。詩人の在り方が既に多義的な旅人であるとは思いますが、世界ということに触れた森崎の筆致は新鮮で見逃せません。

 招待エッセイを恵矢にお願いしました。シュタイナーについて学ぶために十代でドイツに留学し、現在、詩人かつ言語造形家として活躍中の恵矢です。念願かなってココアにお招きできました。しかも第二詩集、刊行の直前! 魂を揺さぶるエッセイ。

 4コマ詩にいがらしみきおとトウソクジン、佐々木貴子。4コマ詩の投稿にてづかみさこ、再生、まほろばしじみ、虹乃ノラン、瀧音吉。狭き門の4コマ詩。てづかみさこの作品は、まるで海外に行って初めて言葉が通じた時の、あの感動にも近いです。

 リレーエッセイは前号の宮せつ湖のご指名でむきむきあかちゃん。この企画はココアの投稿者間のリレー形式で前号の執筆者が次の執筆者とタイトルを決めるというのがルールです。兎にも角にも、むきむきあかちゃんの筆力は圧巻です。日本現代詩人会最年少会員でもあり、注目の詩人のエッセイです。

 9月号も秋吉久美子、いがらしみきおから投稿詩への短評と「いいね」、齋藤貢からも「絶賛」を選んでもらっています。傑作集には52篇(4コマ詩投稿を含む)、佳作集に79篇の詩が掲載(電子版のみ所収)。前号でも述べましたが、ココアの読者、投稿者の皆様、わたしたちが既に文学史の一部ですよ。

 秋亜綺羅の「投稿詩からの想い」は毎号、欠かさず、読んでいただきたいです。生と死にかかわる秋亜綺羅の論理は弱肉強食を覆すことでしょう。生命倫理の研究者にもココア共和国をオススメしたいです。

 毎月の投稿、期待しています。 

 (佐々木貴子)



執筆者


☆秋亜綺羅(あき・あきら)

詩人。1951年生。宮城県在住。

詩集に『透明海岸から鳥の島まで』(思潮社・2012)、『十二歳の少年は十七歳に

なった』(思潮社・2021)など。エッセイ集に『言葉で世界を裏返せ!』(土曜美術社出版販売・2017)。第22回丸山豊記念現代詩賞。

「ココア共和国」主宰。


☆佐々木貴子(ささき・たかこ)

詩人。1970年生。宮城県在住。

2012年やなせたかし責任編集「詩とファンタジー」詩部門大賞、第26回詩と思想新人賞、第7回びーぐるの新人。詩集『嘘の天ぷら』(土曜美術社出版販売・2018)にて第30回歴程新鋭賞。

「ココア共和国」編集。


☆秋吉久美子(あきよし・くみこ)

俳優、歌手、詩人。1954年生。

『十六歳の戦争』『赤ちょうちん』『妹』など主演多数。アジア映画祭主演女優賞、日本アカデミー賞優秀女優賞、ブルーリボン賞主演女優賞、モナコ国際映画祭主演女優賞など受賞多数。詩集に『いない いない ばあ』『C・U next tuesday』など。


☆いがらしみきお

漫画家。1955年生。宮城県在住。

『ネ暗トピア』『ぼのぼの』『BUGがでる』

『3歳児くん』『かむろば村へ』『Ⅰ』など多数。

日本漫画家協会賞優秀賞、講談社漫画賞、小学館漫画賞など。


☆森崎 葵(もりさき・あおい)

詩人。1989年生。愛知県在住。

第2回秋吉久美子賞受賞。


☆恵矢(けいや)

詩人。1971年生。東京都在住。

詩集に『DANCE AGAIN』(土曜美術社出版販売・2016)、

2025年8月第二詩集『ピープルライクユー』(思潮社)刊行予定。

女性専用スピーチとコミュニケーションのスクール「ヴォルテ」代表取締役として活躍中。

「ヴォルテ」ホームページ https://worte-c.co.jp/


☆むきむきあかちゃん

2006年生。滋賀県在住。

日本現代詩人会による2025年第9回HP現代詩投稿欄「新人」として選出される。

日本現代詩人会会員。


☆トウソクジン

1997年生。埼玉県在住。






ここはどこだ。ここはココア共和国。きょうはここらでココアにしよう。

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一般財団法人

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