季刊 ココア共和国vol.14

季刊 ココア共和国vol.14

¥550価格

詩人・秋亜綺羅による個人季刊誌第14号。



ゲストは6名です。
ついに、日本の現代詩を代表する仙台在住の詩人、尾花仙朔に書いてもらえることになりました。しかも、封筒を開けて感激! 超大作です。現代詩のレトリックを知り尽くした尾花が、あえて直球勝負、みたいな感じすらする、思想が前面に表われている、壮大な作品です。
現代詩が時間をかけて作り上げた、最先端の「現在」。尾花仙朔の詩からは、完成された現代詩と、その進化を読むことができます。

「季刊ココア共和国」の発行は、わたしにない若い才能を探すことも、目的のひとつですが、今号は3名の新鋭歌人を招待しました。
昨年5月、講演と朗読があり、福岡県久留米市を訪れました。そのとき、たいへんお世話になった、出版社主で詩人の田島安江から後にいただいたのが、書肆侃侃房が発行する歌集、木下龍也『つむじ風、ここにあります』、鯨井可菜子『タンジブル』、堀合昇平『提案前夜』でした。 そして3つの若い才能に、わたしはびっくりしました。
短歌なんて俵万智くらいがせいぜい、それでも異端視されながら書いているんだろ、くらいにしか思っていなかったのです。でなければ現代詩のように難解に向かって突き進んでいるか……。
そしたら、この木下龍也、堀合昇平、鯨井可菜子の短歌といえば、ことばがとにかく軽い。弾む。ひらめきと、ときめきがいっぱいなのです。5・7・5・7・7という鳥かごに飼われている、青空を飛ぶ夢見る鳥になったかと思うと、5・7・5・7・7という宇宙船で、宇宙の外に飛び出したりするのです。
それにしても今回ココアのために、新作をこんなにもたくさん書かせてしまいました。おかげでココアは羽がはえたように、軽くなったような気がします。

江夏名枝は、詩集『海は近い』(思潮社)があまりにいい評判ばかりなので、読んでみたのでした。江夏の揺るがないロジックと、ちょっと静的だけど明るいリズムが好きで、詩をお願いしました。今号はすこし短いけれど、完成度が高い、素敵な作品をもらいました。

一方井亜稀には、詩とエッセイ(レビュー)を書いてもらっています。
一方井の詩は緊迫感があるので、読者がスピードを感じてしまいます。一行ごとに、読者に任せてしまった余韻を残すのだけれど、一方井は遠慮なく次の行に進んでいきます。
レビューは、仙台で10月に行われた梅津和時・秋亜綺羅・伊藤文恵ライブについてお願いしました。一方井の詩論と思われる表現もふんだんにあり、とにかく読ませてくれます。

 

著者について

♪尾花仙朔=詩人。1927年生。仙台市在住。
詩集に『縮図』(書肆季節社・1984)、
『おくのほそ道句景詩鈔』(書肆季節社・1989)、
『黄泉草子形見祭文』(湯川書房・1997)、
『有明まで』(思潮社・2004)、
『春靈』(思潮社・2006)など。
晩翠賞、地球賞、日本詩人クラブ賞など受賞。
日本現代詩人会先達詩人の顕彰。

♪木下龍也=歌人。1988年生。山口県在住。
歌集に『つむじ風、ここにあります』(書肆侃侃房・2013)
全国短歌大会大会賞受賞。

♪堀合昇平=未来短歌会所属
歌集『提案前夜』(書肆侃侃房・2013)

♪鯨井可菜子=歌人。1984年生。横浜市在住。
歌集に『タンジブル』(書肆侃侃房・2013)

♪一方井亜稀=詩人。1979年生。仙台市在住。
詩集『疾走光』(思潮社・2011)

♪江夏名枝=詩人。1968年生。東京都在住。
詩集『海は近い』(思潮社・2011)

♪秋亜綺羅=詩人。1951年生。仙台市在住。
名まえは、40年まえ高校生のとき、寺山修司がつけてくれたもの。
角川文庫の「書を捨てよ、町へ出よう」(寺山修司)に、
ハイティーン時代に書いた詩「百行書きたい」が載っている。
詩集『海!ひっくり返れ!おきあがりこぼし!』(1971年)。
『透明海岸から鳥の島まで』(思潮社・2012)。
丸山豊記念現代詩賞受賞。

  • 詳細情報

    雑誌: 64ページ

    出版社: あきは書館 (2014/2/1)

    ISBN-10: 4904391241

    ISBN-13: 978-4904391242

    発売日: 2014/2/1

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