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マンボウくん

 

​月刊ココア共和国 (電子本&紙の本) について

☆​10月号☆ (2024.10.1)

月刊ココア共和国2024年10月号表紙.jpg

目次                     

●今月の1行

乙間針璃

​​

​●招待詩

麻生直子「積雪」
森崎 葵「リカちゃん」
腹巻さしみ「夢の共演」
柊「思い出の味」
菅沼きゅうり「楽しいこと」

●招待エッセイ

雲野くじら「十五歳の私が見ている」
でおひでお「詩はどこから来るのか

●詩

佐々木貴子「純粋病棟」

●10月号投稿詩人のみなさんへ
秋吉久美子
いがらしみきお

●投稿詩傑作集Ⅰ

ツチヤタカユキ「ラジオカセット」
古森もの

「ひどく夏めいた病についての研究報告」
卯野彩音「レモンの旅」
ハッピー浜田「生は草の上で」
渋谷縷々子「天邪鬼」
麦原アリノス「焦げた手紙」
笠原メイ「運動会とボスの秋空」
でおひでお「黒電話」
一森キティ「ツバサ」
松井「おとうと」
竹之内稔「寝 こ の伝説」
三十水舟「100カラットの情事」
雲野くじら「宝物入れ」
佐倉 潮「情けない週末」
ギルル「健康

●4コマ詩

いがらしみきお「むし」
伊藤テル「写真で一言」
原島里枝「なりたい」
トウソクジン「現代4コマ」
まほろばしじみ「アーカイブ」
虹乃ノラン

「今日は雨だ。わりとひどい雨だ。」
小林椰子「ことのは、ことのば」
佐々木貴子「さよなら」

●投稿詩傑作集Ⅱ

坂本盟美「ヒーローわたしを助けないで」
那須茄子「想い忘れ」
高山京子「晴れた日には」
田村全子「雨後物語り」
杉本 順「鳥を」
西川真周

「教会のある町(あるいは剥製にされた猫たちの夢)」
青葉夜「向日葵畑で追いかけて」
末摘花紅「あの空にいちばんちかい場所」
メンデルソン三保

「おんなの オアシス 奥じゃない」
嶋本 晨「別れの跡に」
樋口 塁「収骨tech室」
文雨伽奈「邂逅」
大野美波「さみしさの」
戸田和樹「風呂敷」

​●エッセイ

佐々木貴子「家出する家がない⑥」

 

●投稿詩傑作集Ⅲ

とりいじじ「ぺしゃりんこ」
松本 徹「罪障」
中村ミロ「花」
中野輝基「ばか」
乙間針璃「ひかりふる」
チナ・スズキ「12階建てのビル」
大野博司「まだ誰も知らない」
夕空しづく「爆弾に生まれた日」
結木うい「薄氷」
桑島明大「あとしまつ」
田志健斗「妊娠」
山下真里奈「小さくなったみたい」
タロウ「凧揚げ」
竹田海里「きっと気付いていないだけ」

●投稿詩からの想い

秋亜綺羅

 あきは詩書工房では、2020年4月1日に月刊詩誌「ココア共和国」を創刊号として、フィックス版と紙の本で刊行しました。ゲストや編集同人による詩、エッセイなどを中心に、詩の理論と方法論を追究しています。

 また全国から詩の投稿を募集し、素敵な投稿作品をたくさん掲載していきます。

「ココア共和国」への投稿詩は同時に、2024年12月31日に締め切られる「第5回いがらしみきお賞」「第5回秋吉久美子賞」へ応募されたものとみなされます。20歳未満の方はそれらに加え「第10回YS賞」の3つの賞に応募したことになります。

 詩の投稿はこちらより。→

 「月刊ココア共和国」 電子本の発売は各ネット書店より。275円(税込)。ココア・ショップでもお求めになれます(PDFダウンロード版)。

 紙の本はココア・ショップまたはAmazonで販売しています。

 4月号は3賞受賞特集号となり990円(税込)。

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執筆者

☆秋亜綺羅 (あき・あきら)
詩人。1951年生。宮城県在住。
詩集に『透明海岸から鳥の島まで』(思潮社・2012)、『ひよこの空想力飛行ゲーム』(思潮社・2014)、『十二歳の少年は十七歳になった』(思潮社・2021)など。エッセイ集に『言葉で世界を裏返せ! 』(土曜美術社出版販売・2017)。第22回丸山豊記念現代詩賞。

「ココア共和国」主宰。
 

☆佐々木貴子 (ささき・たかこ)

詩人。1970年生。宮城県在住。

2012年やなせたかし責任編集「詩とファンタジー」詩部門大賞、第26回詩と思想詩人賞、第7回びーぐるの新人。詩集『嘘の天ぷら』(土曜美術社出版販売・2018)にて第30回歴程新鋭賞。

「ココア共和国」編集。​


☆秋吉久美子 (あきよし・くみこ)
俳優、歌手、詩人。1954年生。
『十六歳の戦争』『赤ちょうちん』『妹』など主演多数。アジア映画祭主演女優賞、日本アカデミー賞優秀女優賞、ブルーリボン賞主演女優賞、モナコ国際映画祭主演女優賞など受賞多数。詩集に『いない いない ばあ』『C・U next tuesday』など。


☆いがらしみきお
漫画家。1955年生。宮城県在住。
『ネ暗トピア』『ぼのぼの』『BUGがでる』『3歳児くん』『かむろば村へ』『I』など多数。
日本漫画家協会賞優秀賞、講談社漫画賞、小学館漫画賞など。

☆麻生直子(あそう・なおこ)
1941年生。詩人。東京都在住。
詩集に『霧と少年』(潮流出版社・1974年)、『奥尻島断章』(潮流出版社・1994年)など多数。『足形のレリーフ』(梧桐書院・2006年)にて第40回日本詩人クラブ賞受賞。『端境の海』(思潮社・2018年)にて第52回北海道新聞文学賞受賞。
評論集に『現代女性詩人論』(土曜美術社・1991年)。

詩誌「潮流詩派」代表。

☆雲野くじら(くもの・くじら)
2005年生。大阪府在住。
第4回超然文学賞優秀賞受賞、第30回武蔵野文学賞高校生部門受賞候補作品選出。

☆でおひでお
1969年生。熊本県在住。
小松正二郎詩集『聲』(モノクロ―ム・プロジェクト/らんか社・2022)装画担当。
第3回青木繁記念大賞西日本美術展優秀賞。
詩誌「カフェオレ広場」同人。

​☆森崎 葵(もりさき・あおい)
詩人。1989年生。愛知県在住。
第2回秋吉久美子賞受賞。


☆腹巻さしみ(はらまき・さしみ)
詩人。1983年生。神奈川県在住。
第3回いがらしみきお賞受賞。

☆柊(ひいらぎ)
詩人。2004年生。宮城県在住。
第9回YS賞受賞。

☆菅沼きゅうり(すがぬま・きゅうり)
詩人。2002年生。愛知県在住。
第7回YS賞受賞。

☆伊藤テル(いとう・てる)

詩人。1987年生。新潟県在住。

第2回いがらしみきお賞受賞、第15回「1ページの絵本」入賞 。

 

 

 

 

編集後記

 日ごとに秋の深まりを感じるようになりました。皆さま、いかがお過ごしでしょうか。ココア共和国10月号の発行です。それにしても今年は10月に辿り着くまでに何度、「ゲリラ豪雨」という言葉を見聞きしたのでしょう。どう考えても正式な用語とは思えない、気象を言い当てたかのような、この言葉。いつしか当たり前に用いられているのですから、言葉は不思議ですよね。兎にも角にも「ゲリラ」と「豪雨」を最初に組み合わせた人のこのセンス、スゴイことだと思いませんか。人類、何においても「最初」があったと思うのですが、ゲリラ豪雨という言葉にも、初めて海胆(ウニ)や海鞘(ホヤ)を食べた人レベルでの凄さを感じます。しかもゲリラという本来の言葉が持つ奇襲攻撃のニュアンスを避けるため、局地的大雨と言い換えている場合もあるというのですから、考えさせられます。造語を含め、事物や言葉の襞に詩を立ち上げ、読者の心を揺らす詩人としては見逃せない事柄ではないでしょうか。
 10月号の詩のゲストは麻生直子にお願いしました。麻生は日本の詩壇を牽引する筆力のある詩人のひとりでもあり、また詩誌「潮流詩派」の代表として活躍しています。このたびココア共和国に執筆いただくことができ、嬉しくてなりません。読者の皆さま方には麻生の作品から精緻な言の葉の重なり、そして微かに抑制された詩の色味を堪能していただきたいです。作品の冒頭から麻生の世界に心を奪われ、その場、その時に、自ずと引っ張られてしまうことでしょう。なお、もっと麻生直子の作品について知りたい、学びたいという方は「潮流詩派」275号「麻生直子の世界」をお読みくださいね。
 続くゲストに森崎葵、腹巻さしみ、柊、菅沼きゅうり。季節の変わり目ということで、それぞれ、対他的な温もりを感じさせる作品が出揃いました。個人的には森崎の「リカちゃん」8連目
の1行の成り立ち、腹巻の「夢の競演」の最終連に目を奪われました。
 招待エッセイを雲野くじら、でおひでおにお願いしました。ふたりとも、既にココア共和国で活躍中なので、読者の皆さまに特にご紹介する必要はないのかもしれません。雲野くじらのエッセイは自らの限界を「これでもか」と掘り下げ、さらなる飛躍を試みる内容。不思議なことですが、人はこのように懸命な輝きに自ずと共鳴し、感動するようにできています。もっと言うと、雲野のエッセイに学ぶところが多々あるので、純粋な気持ちで丁寧に読んでもらいたいと思っています。器用よりも愚直な輝きがより強く言葉を穿ち、魅力を放つこともあります。でおひでおは詩作の足跡を辿り、現在地を俯瞰する魅力的なエッセイです。詩集や、詩誌「カフェオレ広場」の装画も手掛ける、でおひでおの画家としての側面、そして人柄までも行間から溢れ出てきそうです。詩との距離を言語化していく、このシリーズ、目が離せませんね。
 4コマ詩はいがらしみきお、伊藤テル、佐々木貴子。投稿4コマ詩として原島里枝、トウソクジン、まほろばしじみ、虹乃ノラン、小林椰子。最近では4コマ詩に関して、投稿の方法などの問い合わせが増えています。ますますこれからが楽しみです。
 10月号も秋吉久美子、いがらしみきおから投稿詩への短評と「いいね」、斎藤貢からも「絶賛」を選んでいただきました。傑作集に48篇(4コマ詩投稿を含む)、佳作集には85篇の詩が掲載になりました。
 秋亜綺羅「投稿詩からの想い」、今号も熱いです。詩誌「詩と思想」のインタビューでは、ココア共和国の現在と展望を示唆したとのこと。今更ですが秋亜綺羅の詩評の鋭さは、秋亜綺羅を発掘した寺山修司由来と思って間違いないです。必読です!
 毎月の投稿、期待しています。  

(佐々木貴子)

以下は電子版のみに収録 

●投稿詩佳作集Ⅰ

川嶋ゆーじ「あの素晴しい愛をもう一度」
青星百恵「さすらいのごーいんぐまいうぇい」
波尾剣斗「テレパシー」
道森祐輔「Ctrl+Z」
弓 リツ「空白」
高平 九「雨は魔法」
大里柊平「自己、矛盾」
裏路地ドクソ「セールス」
遠藤健人「角度」
なるせ「銀座四丁目歯科」
空白「残暑が息絶えるころには」
ユキノカケラ「南蛮漬け」
吉岡幸一「別れ」
池田玲亜「明日もここにいますか」
みたこ「泳ぐ」
市枝蒔次「夏を解体する試み」
西岡 泉「恒河沙」
角 朋美「黄昏を飲んで」
神谷りくと「凍りついてしまう前に」
椿堂義明「蟷螂の斧」
石川順一「シミとシリアル」
小沢浩太郎「没入型エンターテイメント」
ウロタンケツ・ケタ「耳狩り」
酉果らどん「雷鳴の国」
才木イチロウ「休みます」
英田はるか

「アヤマッテ池に落ちたニアッタちゃん」
宮せつ湖「ピンヒールを履いたゆうれい」
風 守「トワイライト」

●エッセイ

佐々木貴子「The Rose」

●投稿詩佳作集Ⅱ

朝野いの里「ある丘」
河上 蒼「凡人の血花」
齋藤 礼「キッチン」
桑田 窓「墓標」
こうやみずき「家」
絆創乞「水面」
人見補陀落

「可愛かったあの子に旅をさせよう」
鬼木千舌「弾丸少女」
新道絵馬「詩日記」
小宮正人「可能性の考察 冤罪」
ぺんぎん亭ぺんぎん

「今週ほうとうを食べに行く」
平松秀章「氷のない店」
山羊アキミチ「最後の少年」
紺野 真「#DIV/0!」
工能エマ「神さまは虚無なんか許さない」
高橋克知「飴細工の梯子」
黄金髪「ふたりの国」
木原光平「ふしぎすぎること」
kiki「柔軟剤の詩」
ふぉび「人外ステップ」
足駆最人「蟻」
岩倉義人「空泣き月と天辺鳥」
佐宗咲希「アングレカム」
束乃間カルマ「夕焼け」
福富ぶぶ「家の雪」
みすあ「レジリエンス」
金森さかな「盗人」
唯月さくらこ「空に問う」

●エッセイ

秋亜綺羅「人はなぜ死ぬのだろう」

●投稿詩佳作集Ⅲ

宇里宙実「薬草酒」
山田裕樹「胞子」
松野弥生「ある澄朝の詩」
妻咲邦香「やっぱり夏が好き」
よつがな「指折り数えて、またひとつ。」
HOCA「重ねて」
蒼ノ下雷太郎「箱の」
しゅがぁ~

「あるひとつぜんふきとんできえるひ」
杉本啓一「オフライン」
熊野ミツオ「ザラザラ記念日」
山雀ぐり「蒸発」
露野うた「一枚の絵画」
エとセとラ「プロセスチーズ」
京のふじ「ガラスアートハート」
楸 眞弥「入道雲」
あさとよしや「そら」
佐藤由芽「家出少年」
アルコル「空想 No.3」
むらやまちあき「脱衣所にて」
檸檬「クレマチス 晩夏を過ぎて」
森の中の19さい。「ざつおん」
丘の紫陽花「夏祭り」
幻ノ月音「なりそこないのてるてる坊主」
柳沢 進「片道所感」
羽ノ砂「苺ジャムパン」
胡雪

気になるあの国家へのイチオシ・アプローチ
安曇晋作「ななしのごんべえ」
水草まくら「吊り革の食事」
こひもともひこ「食べ物」

​●秋亜綺羅写真館

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